ーー第7章 お兄ちゃん♪
あれから1時間服を選んでいた・・・
葉月は服の材質と柄が分かればいいと言っていた・・・けど男と狐が女の子の服のコーナーにいたら普通怪しい
だから僕はコーディネーターだと言って、服を見せてもらった・・・少し服を買って
・・・公園 公衆トイレ
彰「もういいか?」
葉月「大丈夫じゃ」
トイレの個室から葉月が出てきた。葉月は水色のワンピースにリボンの付いた麦わら帽子だ
葉月「うむ、なかなか良いものじゃ」
彰「うん、可愛いよ」
葉月「ば、馬鹿者!茶化すでない・・・!」
葉月の頬が赤くなっていた
彰「さあ早く出ないと怪しまれるぞ」
葉月「うむ」
・・・表通り
彰「あ!そういえば耳と尻尾は?」
葉月「術で隠した」
彰「ふ〜ん・・・」
便利だな、狐って
葉月「そうでもないがな」
彰「・・・!聞こえていたのか!?」
葉月「直感じゃ」
彰「お前な・・・そうだ、家以外では僕のこと『お兄ちゃん♪』って呼べよ」
葉月「何故『♪』が付く」
彰「その方が可愛いから」
葉月「そういう問題ではなかろう!・・・まあ良かろう」
彰「『♪』付きで?」
葉月「無しじゃ!」