小説『とくべつの夏 〈改稿版〉』
作者:sanpo()
しおりをはさむ/はずす
ここまでで読み終える
<< 前のページへ 次のページへ >>
サミュエルは静かに息を吐いた。
息子との再会の夏を想定して綴られたロヴ・プレローズの手紙はいったんここで終わっていた。
その後に、明らかにもっと新しく、乱れた文字で続く一文があった。
それはもはや手紙や伝言の類ではなくて自分を落ち着かせる為に書き殴ったメモのように見える。
-77-
Copyright ©sanpo All Rights Reserved
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える