あ、思った通り男性2名と女性1名。
片方の男性はメガネをかけてすらりと背が高く、茶髪で整った顔立ちをしている。紳士的だけど、本性はどうだか・・・。
もう片方の男性は化粧っぽい顔をしていて、なんだか女癖の悪そうな男。黒髪に幾分白髪がまじっていて寂しい頭をしている。私もこういうのは無理だな。
女性はというと、白色にほのかに赤色に近いピンク色がかかったドレスを着ていて、髪をおだんごに結んでおり、顔つきは柔らかで整っており、肌は白くエレガントなオーラを放っていた。
あ〜こりゃ大変だぁ・・・。
なになに、どうやらあの女癖が悪い方は、ここの支配人らしい。
(頑張れ、紳士的な方。)
あぁでもいかん、人を顔で判断するのは・・・。
すると、パンパンパンという大きな音が会場内に響き渡る。音楽が止まった。
そして、勢いよく小学生くらいの男の子が3人会場に入ってきた。
「ここは俺たちが乗っ取った。」
「俺らにお菓子をよこさなければ、皆殺しにするぞ。」
「早くしろ!!」
3人が手にしているのはモデルガンに違いない。ここでは本物の銃なんて持ってる人間なんて一般人ではいるはずがないし、その男の子たちがニヤついているのを見たところ単なるいたずらでしかないようである。