小説『中学生女子のから騒ぎ』
作者:あさひ()

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優しそうなふっくらとしたおばさんが、お菓子を一杯サランラップでラッピングし、それを大きな袋につめこんで
「袋は返してよ。」
といってそれを手渡すと、その男の子たちは大人しく引き下がって行った。

目的はおそらくお菓子というより、肝試しがしたかったのだろう・・・。
全く男の子というのは扱いが面倒くさいよな。


ふと思い出して、さっきの場所に目をやると、あの3人がいなくなっている。

再び音楽の演奏が始まった。そして、私は広場の方でさっきの紳士的な方の男性が女性とダンスを踊っているのを見つけた。


モデルガンの音なんて気にならないらしい・・・。
まぁ、でも、よかったよかった。私的に納得の結末。



そして私は頭に白チョークを投げられ、周囲の生徒の笑い声で現実に引き戻された。

6時間目が始まっていた。

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