20分後。
神奈川ホテルプラダ。最上階VIPルーム。
ガチャ
「ふぅ〜……」
「―――いや〜、東欧の酒よりこの島国の酒の方が絶品ですな。あまりしつこくなくていい、ケタケタケタ!」
「きさま……」
優子の見舞い後、チェックインしたホテルの部屋えと戻ったロギアだが、そこに待っていたのは上等の日本酒を飲み、見た目からしてチャラチャラした服装をしていて、サングラスをかけた男がいた。そのことでさっきまで陽気だったのが一気に機嫌を損なったロギア。
「おやおや? そちらから呼んでおいてそのお顔はないでしょう。スマイルスマイル、ケタケタ!」
皮肉を言うような口調で男はロギアの反応を楽しむ。
「ここには……私以外は入れないはずだが、どうやって入った?」
「お忘れですか? 私達『契約者』は人間に暗示をかけるのは朝飯前だということを。受付の人間には「あなたと同じVIP」ということになっています」
」
「かってなことをよくもぬけぬけと言えたものだな、ハープメイよ」
なにかの理由で『中級契約者・ハープメイ』を毛嫌いしているのか、ロギアは自らいらだち少しづつ高めていた。
「私を呼んだということは、もう休暇は終わりですか?」
「なんだ不服か?」
「いえいえ、前の『主君』と比べてあなたは実に気前いい。3年前、休みさえ許されなかった私にあなたは休暇を与えてくださった。そのことで不服と思うなどと、とんでもない筋違いでございます」
少し砕けた態度とはいえハープメイは一礼をしながら、主人であるロギアに対してちゃんと敬意を込めた返答する。
「確かに休暇を与えた……だが少しヤンチャが過ぎたんじゃないのか?」
最初にロギアがハープメイを対面した時に、機嫌を悪くした理由それは―――