小説『IS〜ただ一発の魔弾として〜』
作者:ディアズ・R()

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第三話

このチュッ○チャップ○(ブルーベリーヨーグルト味)美味いです!
関羽先生に叩かれましたが、諦めずに舐めてたら許可を貰いました。
代わりに、なっつぁんに勉強を教える事を条件に出されました。
なんでも、『そこの馬鹿者に合わせていたら、授業が進まんからな』だそうだ。
私はいいんですか?
授業をちゃんと受けられなくなりません?
まあ、ついていけなかったので、丁度良いですけど。

「ユラ、ここはなんだ?」
「ここは……これですね」
「なるほど」

こうして一時間目が終わる。

「ここって、これで良いのかな?」
「えぇ、それであってますよ」

二時間目は、そうやって始まる。
ここまでは、良かった。

「なぁ、ユラ……ここがわかんないんだけど」

三時間目。

「これがこれの意味が分からないんだけど……」

四時間目。

「あのさ、そこがそうなってるのはなんでなんだ?」

五時間目。

「なんだこれ?分かるか、ユラ?」

六時間目と毎時間教える。
さすがに、厳しくなってきました。

「ユラ、放課後も勉強教えてくれよ!」

な、なん、だと!?

「別に良いですよ」

たいして疲れてませんし。
この程度で、授業中に食べ物を食べられるなら安い物です。


◇◇◇◇◇


最近、カレーに嵌りました。
ナンと一緒に食べる、辛口のポークカレーが良いです。
それはさておき。

「ユラ!IS操縦について、教えてくれ!!」
「何故に?」
「いや〜オルコットと勝負するの忘れてた!」

勝負?
何時ですか?
少し思い出してみましょう。

「……………あぁ!あの時の!」
「そうそう、多分それだ。それで……教えてくれるか?」
「えぇ、良いですよ」

特にする事無いですし……そう言えば、実家の方から私のISを調整するとか言ってましたっけ?
AIを付けるとか何とか。
まあ、その内送りますか。

「それでは、放課後にでも部屋に来てください……武器の使い方とかで良いですかね?」
「あ〜放課後は、箒と剣道やってるから、少し遅れるわ。剣とか刀をISで使うかもな」

正直、専門外です。
私、中距離と遠距離専門なんですけど。
まあ、接近戦も出来ますけども。
しょうがないですね……確か、勉強机の所に【IS接近戦の極意・初級編】があったはず。


◇◇◇◇◇


「あらあら、無駄な足掻きをしておりますのね」
「……?」
「……ん?なんか言ったか?」
「あ、あなた達ね……」

教室で、おっちゃんに【IS機動解説・初級編】を見せながら、覚えた方が良い所を教えていたら、金髪お嬢様が話しかけてきた。
この人は、確か……セ、セ、セキュリティさん?
セファイド・オコロットさんでしたか?

「ま、まあいいですわ!そんな付け焼刃で、このわたくしに勝てるおつもり?」
「勝てるとは思っていません!」
「そうだったの!?」

何を驚いているのですかね?

「こちらの方は、代表候補生の専用機持ちなのでしょう?そして、一夏君はISに関っていなかった初心者……火を見るよりも明らかです」
「……そう言われると、そうだな」
「どうやら、魅神さんは良く分かっているようですわね。わたしくしも鬼ではありませんし、今なら、泣いて謝るなら許して差し上げても―――」
「まあ、私はそんないっちゃんを一時的であろうと、貴女と互角まで持ち込むことです」
「え?」
「なっ!?」

何を驚いているんですかね?
ん?少し前にも同じ事を考えた気がします。

「何故にいっちゃん?」
「この猿と!?私を!?互角に持ち込む!?」

なんか、めんどくさくなってきました。
適当に誤魔化しましょう。

「まあ、あれです……当日をお楽しみに?」
「……そう、いいですわ。貴女の挑戦、受けて立ちましょう!!」

挑戦?
そんなモノした記憶はありませんよ?

「この猿が、私と互角といかなくても、それなりに戦えるのでしたら、貴女の勝ちです!まともに戦えなかったら、わたくしの勝ちです!貴女が勝ちましたら、何でも言う事を聞いてあげましょう!わたくしが勝ちましたら、わたくしの言う事を聞いてもらいますわ!」
「めんどくさいので、パス」
「なあ、これってどうやるんだ?」
「あぁ、これは……」

金髪さんは、停止している。
とりあえず、板チョコを口に銜えさせて、放置した。


◇◇◇◇◇


放課後〜今日の晩御飯は……野菜カレーですね。

「良かったら、食べます?そこのお二人といーたん」
「食う食う!……いーたん?」
「まあ、折角だ……頂こう」
「馴れ合うつもりはありませんが、いいでしょう!わたくしを満足させられますか!」

と言う訳で、四人で夕食を食べる事になった。
うむ、味は薄めにしておいた方が良いですかね?
となると、中辛ですかね?
ところで、おりむー(のほほんさん命名)以外の女生徒の名前が分からないのですが。
志乃原鳳姫(しのはらほうき)さんとセイグリット・オーバーさん。
これは、近いんでないですか?

「違うな」
「違う」
「違います」

あれ?


◇◇◇◇◇


「やっぱ美味いな〜」
「……クッ」
「これは、予想以上ですわね」

どうやら、胃袋を掴めたようです。
どうでも良いですが。
意外と仲良くなれたようでなにより。

「さあ、のほほんさん、あ〜ん」
「あ〜ん……美味し〜」

のほほんさんも拉致して、一緒に食事していました。
のんびりしてやることが無かった様なので、一緒にどうかと誘っただけですが。
それにしても……可愛いですね。
のほほんさんの服装は、パンダのパジャマの様な物だ。
ついでに、私の服装も垂れ耳に垂れ尻尾の犬パジャマの様な物だ。

「……」(あの二人が揃うと、マイナスイオンが出てる気がする……のほほんさんとユラの服、なんでキグルミなんだ?)
「……むぅ」(やはり可愛いな……その上、料理まで上手いとは……私はどうすれば?)
「あらあら」(なんと言いますか、和みますわ……和んでどうするんですか!?一応敵なんですよ!?……まあ、いいですわね)
「まむまむ」(みーちゃんの作ったデザート美味し〜)

あ〜試合とか、やめればいいと思うのですが。
ちなみに、私の予想だと……おいちゃんが勝っても負けても、クラス代表になりそうです。
根拠は無いですが、まあ、運命?
とりあえず、紅茶を飲みながら五人でトランプをした。
予想以上に盛り上がった、とだけ言っておくことにする。

-4-
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