第3話 『赤き龍の帝王の目覚め』
僕は4歳になったが、相変わらず朱乃ちゃんと遊んでいた。
その日の夜
一誠「お休みなさーい」
一誠母「はーい、お休み」
一誠「今日はたくさん遊んで疲れたな〜。早く寝ようかな〜」
カチッ
おやすみ・・・・・・。
???『・・・い、・・おい、おい、起きろ!』
一誠「うわぁっ!!」
なんだか目が覚めたら自分の部屋じゃなくて真っ白い場所にいた。
一誠「ここどこ?そしてキミは?」
???『我が名は“赤龍帝”ドライグ。おまえの中にいるものだ』
一誠「・・・・・・・・・・・・。」
ドライグ『どうした相棒、驚きすぎて声でも出なくなったか?』
一誠「・・か、かっ」
ドライグ『“か”?“か”が何だ?』
一誠「かぁっこい〜ぃっ!」
ドライグ『はっ?』
一誠「だってドラゴンだよ!絵本の中とかでしかいないと思ってたドラゴンが目の前にいるんだよ!?かっこいいな〜!」
ドライグ『フ、フハハハハハハ!我のことをはじめて見て出た言葉が「かっこいい」か。オマエのような宿主は初めてだな!』
一誠「ねぇ、さっきから宿主とか相棒とか言ってるけど、それってどういう事?」
ドライグ『ああ、おまえには神器『赤龍帝の篭手〈ブーステッド・ギア〉』が宿っているのだ』
一誠「『神器〈セイクリッドギア〉』の『赤龍帝の篭手〈ブーステッド・ギア〉』???」
ドライグ『ああ、神器とは人間に宿る規格外の力のことだ。これまで世界で英雄といわれてきた人々は皆神器を宿していた。おまえはその中でも十三種類しかない『神滅具〈ロンギヌス〉』と呼ばれる我を宿しているわけだ』
一誠「本当に?なんだか嬉しいなぁ」
ドライグ『そして、オマエにはあと二つ話しておかなければいけないことがある』
一誠「あと二つ?」
ドライグ『ああ、一つはこの世界にいる三つの種族のこと。そしてもう一つは・・・・オマエといつも一緒にいるあの娘のことだ』
えっ?
一誠「えっ、あの娘って朱乃ちゃんのことだよね?どういうこと?」
ドライグ『ああ、あの娘のことを話すには、この世界のことを詳しく話さねばならん。しかし・・・・』
一誠「なに、どうしたの?」
ドライグ『いやなに、このままでは話しにくいと思ってな。さて』
カッ!!!!!
一誠「うわっ!!な、何?」
ドライグの言葉と共に、一誠の目の前が赤く光った光ったと思ったら、
そこには肌以外が全て赤い女の人が立っていた。
一誠「あ、あなた、だれ?」
???「ひどいな、今まで面と向かって話をしていただろうが」
一誠「え?もしかして、ドライグなの?」
ドライグ「ああそうだよ、私は本物のドライグだ」
一誠「じゃあドラゴンのドライグは?」
ドライグ「だから私だと言っているだろう。伊達に何百年も生きてはいない」
一誠「へぇ、ホントにドライグなんだ。・・・綺麗だね」
ドライグ「///バ、バカ!何を言う!///っ、もう!さっさと説明を始めるぞ!」
一誠「は〜い!」