小説『ハイスクールD×D〜黒き翼の天使〈エンジェル〉〜』
作者:鮭おにぎり()

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第4話 『ドライグとの出会い、あの子の正体』

ドライグ「ゴホン、話がそれたがまずはこの世界のことについて説明しよう」

一誠「この世界?ドライグがいるって言うことは、他にも何かいるの?」

ドライグ「ああ、この世界には大まかには『人間』『悪魔』『天使』『堕天使』の4つの種族がいる。
     そして、その他にも場所ごとに『神』がいるな」

一誠「へー、そんなにいたのか。そんなこと聞いたこともなかったよ」

ドライグ「それはそうだろうな。人間以外の種族は表だって出てくることはないからな」

一誠「そうなんだ〜」

ドライグ「それでだが、ここで少し昔話をしよう。むかし、悪魔、天使、堕天使の三大勢力は戦争、
     わかりやすく言うとけんかをしたんだ。三大勢力はどこも同じくらいの力を持っていたから
     どの勢力もどんどん疲れていったんだ。そんな勢力のど真ん中に赤と白の龍が現れた。
     その二匹は三大勢力のことなど気に留めずに争い始めたんだ。そんなことが起こったから
     どの勢力もまずこの龍を倒そうと一時的に手を組んだんだ」

一誠「ねぇ、もしかして赤い龍ってドライグのこと?」

ドライグ「っ!/// あ、ああ、そうだ。あの時は『白いの』を倒そうと躍起になっていて、
     気にしなかったからな///」

一誠「やっぱり!僕もしかしたらって思ってたんだ」

ドライグ「ま、まぁそのことは置いといて、その戦いの結果、おれはココにいるし、天界の神と四大魔王は
     死んだ。戦争でたくさんの仲間を失った三大勢力は繁殖力の高い『人間』に目をつけた。
     そのせいで一時期、天使や悪魔と人間のハーフが誕生したりもした」

一誠「え、じゃあもしかして二人は」

ドライグ「ああ、姫島朱乃は人間と堕天使のハーフだ。しかも堕天使の方は強いのだろう、人間としては
     桁違いの魔力だ。それに光力も持ち合わせている」


ドライグ「ああ、そうだろうな。・・・一誠、これを聞いてどう思う?あいつに対するお前の思いは」

一誠「え、どう思うって言ったって、種族が違うとか人間じゃないって言っても・・・朱乃ちゃんは朱乃ちゃんだから」

ドライグ「!!ふ、ふ、ふはははは!!そうか、そうだな、オマエは、一誠はそうだったな。へんなことを聞いて悪かったな」
        
                    ギュっ!!

一誠「はわ、はわわわわわわわ(あったかいな)」

ドライグ「つい抱きしめてしまったな」

ドライグは一誠を下ろしながら、真面目な顔で一誠に問いかけた。

ドライグ「一誠、おまえは・・・・・・アイツを守りたいか?」

僕はその問いに間髪いれずに答えた。

一誠「あたりまえだよ!!朱乃ちゃんは絶対に僕が守る!傷つけさせない!」

ドライグ「・・・なら、俺が稽古をつけてやろう。基礎体力があるかないかでかなり変わってくるからな」

一誠「うん!!よろしくね、ドライグ!!」

ドライグ「ああ、よろしくだ!」

一誠「ふぁ〜あ、僕、もうそろそろ寝るね。おやすみ、ドライグ」

ドライグ「ああ、おやすみ」

そうして僕は神器の中から抜け出した。






・・・一誠が抜けた後

ドライグ「あの娘を助けるといったときの一誠、かっこよかったな。一誠の心と体が成長したら、俺も・・・。

-5-
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