小説『ハイスクールD×D〜黒き翼の天使〈エンジェル〉〜』
作者:鮭おにぎり()

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第7話 『赤龍帝の目覚め、真の“チカラ”、気づく恋心』

朱乃side


一誠「キミタチ、ヨクモココデスキカッテヤッテクレタネ。ゼッタイニユルサナイヨ?」



襲撃者A「な、なんだこの魔力は!?」

襲撃者B「バ、バケモノ。バケモンだこいつ!?」



一誠「バケモノデモナンデモイイ!タイセツナヒトタチノタメナラ、ボクハカミニダッテ、アクマニダッテナッテヤル!!」



私は嬉しかった。イッセーにここまで強く思ってもらえていたことが。


私は悲しかった。イッセーをここまで追い詰めていたことが。


私は苦しかった。母さまを失ったことが。


私はそれ以上に苦しかった。なんだか、イッセーが消えてしまいそうな気がしたから。


朱乃sideout


一誠side



一誠「(ナニカナイノカ、コイツラヲゼツボウノフチニオトスホウホウハ)」


???『『『『『覇龍〈ジャガーノート・ドライブ〉をツかエ』』』』』


一誠「(キミタチハ?)」


思念『我等ハ思念。先代赤龍帝ノ意思ナリ』

思念『我等ハ力ニ溺れタ者達なリ』

思念『覇龍ヲ使え。お前にハ、ソノ資格がアる』



一誠「(覇龍〈ジャガーノート・ドライブ〉?)」


思念『それは全てを壊すもの』
思念『それは力の極みなり』
思念『それは復讐の炎』
思念『それは暴走の果ての“チカラ”』
思念『それはすべてを無に返す“ハカイ”の権化なり』
思念『覇龍を使え』
思念『力を求めよ』
思念『今代の赤龍帝よ』
思念『『『『『『『『この人間どもに真の“ハカイ”を』』』』』』』』




一誠「(ソウダネ、ツカッテミヨウ。ボクハモウ、ジブンヲトメラレソウニナイカラ)」

そこで『俺』の意識は現実へと戻っていった。



一誠sideout



朱乃side


イッセーは動かなかった。まるで“ナニカ”にとり憑かれたかのようにピクリともしなかった。

あの襲撃者たちは、イッセーの威圧でまともに立っているほうが少ない。

朱乃「(今なら、イッセーをつれて逃げれるかも)」


私はそう考え、イッセーの下へ走り出そうとした。 しかしそのときイッセーの口から、言葉が響いてきた。




一誠『我目覚めるは』『覇の理に全てを奪われし二天龍なり』


私はコレを聞いたとたん、嫌な予感がした。まるで


・・・・・・イッセーがどこかに行ってしまうような・・・・・・


一誠『無限を嗤い、夢幻を憂う』『我、赤き龍の覇王とn・・・むぐぅ!?』


(これ以上言わせてはいけない)


そう思った私は、イッセーに近づき、そして


                   
                      ちゅっ



・・・・イッセーに、キスをした。



一誠「っ!?ぷはっ!あ、朱乃!?あれ、『俺』一体何を・・・?」



朱乃「イッセー、覚えていないの?なにか呟いていたよ」


私は少し驚いていた。

あのイッセーが私のことを『朱乃』と呼び、自分のことを『僕』ではなく『俺』と言っていたのだった。


そして、それが決め手だった。



朱乃「(ああ、私、今までイッセーのことを“弟みたい”だと思っていたけど、今は違う。)」
  「(私は本当に、イッセーのことが好き///)」



朱乃sideout




一誠side


一誠「あ、朱乃?ど、どうしたんだ??」


俺は慌てていた。

朱乃にキス///されて夢から覚めたかと思ったら、朱乃の目が潤んでいるのだ。

どうしようかと思っていたら、



襲撃者A「っ!お、お前ら!!早くこいつらを殺っちまうぞ!!」

襲撃者B「そ、そうだな。死ね!!バケモノ共!!」


俺は内心(めんどくせ〜)と思っていた。

だが、こいつらは朱璃さんの仇、生かしておく気はない。

だから俺は、一度朱乃を下がらせることにした。


一誠「朱乃、少しの間俺の後ろに隠れて、目と耳を塞いでいてくれ」


朱乃「わ、わかったわ」


朱乃は俺の言ったとおりに俺の後ろへ隠れてくれた。


さぁ、

一誠「神に祈りは済んだかおまえら。最期に言おう・・・・・・ドラゴンをなめるなっっっ!!!!!!」



一誠sideout




朱乃side


イッセーに従って目と耳を塞いで少しした後、地面を揺らすような衝撃が私を襲った。


朱乃「(な、なにが起きているの!?)」


朱乃はイッセーに肩をたたかれた瞬間、すぐに目を開けた。そこには


“ナニモ”残っていなかった。




そんな時、私たちの後ろから翼の羽ばたく音が聞こえてきた。


???「朱乃、イッセー君!!」


朱乃「父さま!!」

やってきたのは父さま(バラキエル)だった。


バラキ「強い力の反応があり、私の家だったので仕事を止めて急いできたが、これは一体!?」


それに答えたのはイッセーだった。


一誠「俺が来たときにはすでに朱璃さんが襲われた後でした・・・」


バラキ「襲われる!?まさか、私が・・・・・・朱璃、朱璃ッ!!」


父さまはすぐに私たちと境内へいった。


母さまはもう、冷たくなってしまっていた。


バラキ「う、うぉぉぉぉぉ!!!!朱璃、朱璃ぃぃぃぃぃっ!!!!!」


朱乃「母さま、母さまぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


一誠「朱璃さんっ!!!俺が、俺がもっと早く気づいていればっ!!!!!」


私はイッセーの胸で泣いた。父さまも、イッセーも泣いた。


私が泣き止んだ後、父さまとイッセーは境内の端のほうでなにやら話をしていた。


帰ってきたイッセーと父さまは、なにかを決心したような顔をしていた。



バラキ「イッセー君、私が朱乃のそばにいれば、朱乃はまた襲われるかもしれない・・・すまない、頼んだよ」


一誠「大丈夫です。朱乃は俺が“一生”守り通しますから」



        ドキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



朱乃「(い、一生っていうことは、そういうことよね。わかった、全力で攻めていこう)」


決心した朱乃だった。



その後、私は父さまと別れ、イッセーの家に居候することになった。


イッセーのお父さまとお母さまに挨拶するとき、「嫁候補の姫島朱乃です」といったら、二人とも号泣しながら迎え入れてくれた。さすがに襲撃のことは全て話せなかったので、イッセーに神社を壊してもらい、火事ということにした。


「これからはわたしたちを親だと思ってね」といわれた。

    もちろんですわ、『お義父さま』『お義母さま』♪











おまけ

朱乃「イッセー、格好良かったわ。」


一誠「いや、そんなにすごいことはしてないから」


朱乃「イッセー、私・・・・・あなたが好き」


一誠「・・・・・・え?」


朱乃「好きっ!!好きなのっ!!」


         ちゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!


一誠「ふむむむむむむむっ!?!?!?!?」


ぷはっ



朱乃「大きくなったら結婚してね、私の騎士(ナイト)サマ♪」


一誠「///朱乃がその頃まで、俺を好きでいてくれたら、な」


朱乃「っ!うん!!約束よ」


一誠「ああ、約束だ」




              二つの影は、そうして再び交わった。













どうでしたか?鮭おにぎりです。

これにて朱乃編終了となります。

この後は天野夕麻(レイナーレ)編に行こうと考えていましたが、友人と話をしていて、今後の展開を改めて考えてみた時、私はレイナーレをうまく表現できていないことに気づきました。

なので、レイナーレはヒロインから外れることと相成りました。

その代わりに、なんと、ドライグさん(女体化ver)がヒロインにランクUPしました。

そんなこんなで次に原作との相違点の説明とイッセーがイッセーTUEEEEEEEEになるまでのことを簡単にまとめたいとおもいます。


この小説をひとりでも多くの人が読んでくださることを願って。

コメント募集中です。でも励ましをくれると嬉しいかなぁ。







それでは。

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ハイスクールD×D 13 イッセーSOS (富士見ファンタジア文庫)
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