『空ーSION』
僕の名前は宇宙子音、実は地球を侵略しにきた宇宙人のエージェントだ。クールかつ優秀な僕は調査してこの星の一般的な高校生になりすましていた。完全にこの星の人に成りすましておりもちろんボロなど出すはずもない。今日も地球の学校に潜伏し……。
「ねーねー、聞いた?宇宙人の噂!」
そんな噂が流れているのかと足を止めた。怪しまれないように僕は聞き耳を立てる。
「最近出るらしいねー、……」
「私、宇宙人が学校に潜伏しているとかありえないこと聞いたよー?」
噂とか笑い話も本気にとってしまう子音、噂話好きな同じ学校の女生徒二人から見えないように物陰に隠れた。
{ウワ〜オ、バレてるっぽい〜?}
おかしい……この私がそんなヘマを……だいたい証拠だって、この空間転移ガン(銃)で……少し自信がなくなった僕はガンが使用可能で不具合がないか確認する。
「でねー」
「うん」
白い髪の女生徒の姿が見えなくなったので安心した。もし黒髪生徒が友達の髪を見て腰を抜かしたとしても僕は知らない(ちなみに年配の先生の髪の色を転移させました)しばらくすれば治るし。
「なーんだ、カンペキじゃ〜…………」
その姿を明治時代の女学生のような外見でメガネをかけた女生徒(外見だけでオタクってやつっぽい?)に見られてしまった。