行動を起こしてから後悔した僕、何にせよこの国ではおかしな行動として認識されてしまうであろう。
(あっ! しまった! つ……つい取り乱して自分の星の挨拶を!)
古風な女生徒の鼻の穴に入れてしまった指をどかして子音は言い訳をしようと考えていた。
「えっ……と」
勢い良く鼻の穴の中に入れてしまっていたのだから可能性があったとはいえ、鼻血が大量に出ていた。僕はあせる。
「アワワワ」
どこが古風な女生徒に気に入られる点だったかわからないが、もっとお近づきになりたいという雰囲気を出される。
「フフ……フフフフ、興味深いわ、アナタ……」
(逆に興味持たれたーッ)
鼻血をそのまま垂れ流している古風な女生徒ほど怖いものはない。
噂好きの女子高生二人、また宇宙人についての話題をしている。
「正直どう思ってる〜? 宇宙人が学校にいるかもって話……」
白髪の女生徒が黒髪の友達に聞く。
「そーねー、実際に宇宙人だって言ってる人がいたら信じるかも?」
噂好きの女子高生二人がこれから通る道で古風な女生徒と宇宙子音が言い争いを始めていた。
「≪鼻を挿す≫これはつまり≪花を挿す≫にかけていて、さらにつまるところ君の頭にもお花が咲いていると言いたい訳だ」
少なくとも頭の良さに自信がある子音は聞捨てならないと怒りを露にする。
「ちょっ、何だそれ。バカにしてんのか?」
先程から声は聞こえていた噂好きの女子高生二人が子音達を注目する。
「宇宙人をナメんなーッ」
怒りで周囲への意識が散漫になっていたせいで子音は二人に見られているのに気づいていなかった。
「で? どうよ、実際聞いてみて」
「ああいう人とはお友達になりたくないわな」