「なー、なー、私にも触らせてよ変態く〜ん」
古風な女生徒が興味をそそられたのか子音からリモコンを奪おうとしてくる。取らせないように手を伸ばしていたのだが
「なっ、ちょっとやめ……」
目にもとまらぬスピードだったのか、宇宙船のリモコンをいじり出されていた。
「ん? このボタンは何だ……」
古風な女生徒にリモコンを触れさせないようにしていたのだが、もみ合いの末にリモコンのボタンを押される。
「何する、やめっ」
古風な女生徒が押したボタンは押してはいけない自爆装置だった・
「あーっ!!」
リモコンを押したことで作動した自爆装置、装置が万が一の不発に終わって欲しいと願ってはいたが残念ながら宇宙船の爆発でコナゴナになる。
「自爆装置付きとは……やるな変態くん」
少し予想外だったのか古風な女生徒からあせりを感じる。肝を冷やしたのかもしれないが、僕は暗い気持ちになった。
「もういいよ」
僕は気が滅入ってしまったのでもう何もかもがどうでも良くなる。子音はエリート意識が強いので侵略失敗の影響が大きいのであろう。『失敗』という現実が重くのしかかってきた。