小説『数ページ 読みきりもの』
作者:下宮 夜新()

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       『だっちーのいちにち』 絵本のようにゆっくり読むこと推奨

 

 
 あるとき ある国 あるまちのうら通りにネコのだっちーがすんでいました


お日さまピーカンいいお天気 きょうも一日だっちーの一日がはじまるよ


だっちーはネコだけどまるでにんげんと同じくらいあたまがよかったりする


だからしんせんな魚はなまがおいしいけど時にはかるく火を通したやき魚を食べたりする


食べるものにかんしゃしていただきますをします


ふつうのネコとちがってあまりねこじたじゃないよ


うら道の反対がわの道は川につながっている


このまちの川はすき通っていてアユがよくはねる


川の魚はこのまちの共有ざいさんだ


きのうは一日かけて数ひきアユをつかまえたよ


だから朝ごはんにごうかにアユが食べられるんだ


にんげんの作ったじょうほうげんテレビを、食べたあとにみはじめたよ

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