小説『始祖竜の名を継ぐ者』
作者:あさひ(あさひの自由気ままな日記)

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第8章 海合宿

あ、ゼクトです。俺は今、海へ来ています
「そういえば、ここの世界にも海ってもんが存在するんだな・・」
やっぱし、海水は塩辛いのかな?と思い、試しになめてみた
「からっ!?」
ぐほっ・・、口の中がひりひりする・・
え?そんなに辛いわけないだろって?
いや、まぁ俺もそう思ってたんだけどさ・・
「意外と辛い・・。ていうか、なんかこっち来て味覚かわったのか?」
「・・さっきから、何をぶつぶつと言っているのだ?」
「いや、海水が塩辛いな・・ってエルザ!!?お前、なんでここに!?」
突然、エルザに声をかけられ俺は飛び上がった
「ああ、一人で海辺に佇んでいたから声をかけてみただけだ。お前は何をしているんだ?」「・・気にしないでくれ」
しまった、あんな変な事をしているところを見られていたのか
あー全然、気が付かなかった・・
「・・そういえば、ゼクトは遊ばないのか?」
「ん?ああ、もう少ししたら遊ぶつもりだけど、今はちょっとな・・」
この後の展開を知っている俺としては、いまの内に修業しておけ・・と言いたいところなんだがな、本当は!
その後、俺はエルザと軽く言葉を交わし・・、とりあえず皆の様子を見て回った
ナツとグレイは何やらいろいろな勝負をしており・・
それをみて、ジェットとドロイが悔しそうな顔をしていた
っていうか、お前らも遊べばいいだろ!?
「日に焼けたグレイ様もステキ・・」
ジュビアがグレイを見て、そんな事を呟いている
ルーシィ、レビィ、ウェンディは海でバレー?みたいなのをしてるし・・
ハッピーとシャルルは浮き輪でのんびりと海を漂っていた
そんな平和な光景・・。まぁ、どうせ長続きしないけどな・・
しばらくして・・俺の予想通り、突然海が一瞬にして凍り付いた
「・・グレイか。なにやってるんだよ・・」
俺は海を一面見渡せる崖の上に、瞬間移動し状況を確認する
ナツ、グレイ、ジェットが大分遠くに・・
シャルルはハッピーを足場にして、凍り付くのを避けたみたい
一般人たちは、突然海が凍り付きパニック状態・・
ウェンディやレビィ、ルーシィも慌ててるな
「・・ったく、めんどくせぇことしやがって・・」
俺は魔法を発動させようとして、手を前に出した
だが、次の瞬間・・
「火竜の・・・翼撃!!!」
ナツが凍った海のど真ん中で、魔法を使った
それによって氷が砕け、氷塊が空中へと・・
おいおい・・、これはいくらなんでもやばいだろ
って、あ・・ウェンディ達のとこにも氷塊が・・
「あわわわわわ・・」「きゃああああああ!!」「潰されちゃうーーー!!」
ウェンディ、ルーシィ、レビィの叫び声が聞こえてきた
「・・換装、焔龍桜!」
その言葉と同時に、桜色の宝石を埋め込んだ黒く長い刀が手に現れる
え?いつ、作ったのかって?一応、天狼組が戻ってくる前に作っといたのよ・・
「火元素付加(フレイムエレメントエンチャント)!」
そう言うと、今度は刀が赤色に輝き始めた。あ、これは火属性を武器に付加する魔法ね
ちなみにこの時点まで、約1秒。そのまま俺は居合の構えをし・・
「竜王・・一閃!!」
言葉と共に神速で刀を振るう
赤い光が横一直線に瞬き、すべての氷塊は一瞬にして消滅した
「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」「・・・」
ビーチの一般人が驚きで言葉を失ってる中、俺は無言で刀を元の空間に戻す
そして、そのままウェンディ達のもとへと瞬間移動した
「大丈夫か・・?」「あ、ゼクトさん」「い、いまの何?」「え・・?何が起きたの?」
・・なんとか、被害を出さずに済んだみたいだな・・。よかった
「あぶねーな!ゼクト!お前、俺たちを殺す気かよ!?」
「お前の魔力に気が付いて、下に降りなかったら俺たち死んでたぞ!?」
ナツとグレイが文句を言ってくる。とりあえず、今はスルーしとくか・・
「え!?今のもゼクトさんの魔法なんですか!?」「・・ゼクトさんって一体何者?」
「そうだよ、ウェンディ。それとルーシィ、俺は一応・・人間だ」
「そこで一応つけるんだ・・」「ほんととんでもないな、お前と言う奴は・・」
おい・・俺からしてみれば、エルザの方がよっぽど・・何でもない
エルザに睨まれ、俺はすぐに言葉を切った。あいつ・・人の心読めんのか?
いや・・、そんなことは置いといて・・
「おい・・グレイ、ナツ。お前らいい加減にしろよ・・」
俺は顔に黒い笑みを浮かべながら、ナツとグレイに言った
ナツとグレイは俺の方を見て、めちゃくちゃ怯えている
「「ひぃいいい!!」」「「「「「「「「「「「「「「こわっ!?」」」」」」」」」」」」」」」」
そんな様子を見て、周りに居た全員の声が綺麗にはもった
ていうか、そんなに怖がらなくてもいいだろ、おい・・
「はぁ・・ったく、今度から気をつけろよ・・」「「・・あい」」
なんでハッピーの返事?しかもショボーンとした顔でかよ!?
「・・よし、これで終わり。じゃあな!」
そして、俺はそのまま瞬間移動でその場を去ったのだった・・

「・・死ぬかと思った」「俺もだ・・。あれは多分、食らったら即死するな・・」
ゼクトが居なくなった瞬間に、ナツとグレイは口を開いた
「ナツがそんなことを言うなんて・・」「ほんと珍しいわね」
ナツの様子を見て、ルーシィとシャルルが呟く
「・・何を見たんだろ?」
いまだに震えている二人を見て、レビィは首を傾げた
「まぁ・・ゼクトのあれは、・・とんでもない威力だからな」
「え!?エルザは見たことあるの?」
「ああ・・。換装の魔法を見せたお礼に、見せてもらった。さっきの赤い色から判断すると恐らく・・まだ1割程度だろうな・・」「「「「「「「「「あれで1割!!?」」」」」」」」」
その言葉を聞いて、皆の声がまた綺麗にはもる
「・・ちなみに私が見せてもらったのは5割だ。だが・・それでさえ目に見える範囲全てを消し飛ばす威力だったからな・・。あいつが本気でやったらどうなるかは・・想像さえつかん・・」
エルザからとんでもない事を聞き、その場に居た皆は・・二度とゼクトを怒らせないようにしよう、と誓ったのだった・・




更新〜♪
オリ主チートだろ!?という意見が来ることを期待してます←
それと読んだ方はわかると思いますが、若干OVAの内容も入ってますw
もちろん、このあとの展開も・・
まぁ、相変わらずオリ主がアレなのは変わりませんが(汗
ちなみに竜王一閃という技は・・、多分わかると思います
魔砲少女に出てくる騎士の一人が使う技と似たようなものです
何かありましたら、コメお願いします。拙い文章で申し訳ありません・・

次回予告
午後になり、各々の修行を始める天狼組
レビィ、ウェンディの二人と現在いるのだが・・
「ゼクト!!」「私とレビィさん。どっちが好きなのかはっきりしてください!!」「・・えっ?」
なんて展開になる訳などなく・・、普通に修行していた
「あの・・、ここわからないんですけど」
滅竜奥義の魔法書を読んでいたウェンディがこちらに質問〜
・・あれ?そういえば俺、最初っから使えてたから魔法書とかわからないんじゃね?
若干、焦るも適当にごまかして・・
「「ええっ!!?」」

大分、嘘が入ってます(笑
気にしたら負けだよ!!
ではでは〜ノシ

-9-
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