小説『君が死んだ日【完】1000hit達成!!』
作者:ハル()

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行きついた場所は大きなホールの中。
バーのような雰囲気をもつ場所だった。
大きな舞台に目がくらみなぜだか圧倒されてしまう始末。
それに来たのが早かったせいかお客さんは少なかった。

休みがてらに客席に矢木矢さんと座り、マジックショーが始まるのを待つ。
でもなかなか始まらないから退屈だ。

「矢木矢さーん」

「何」

「退屈です」

「…大丈夫。もうそろうるさい奴が来るから」

「え、誰かもう一人来るんですか?」

「違う」

「じゃあ誰なんです?」

「説明するのめんどいから黙って」

なんてぶっきらぼうな男だ。何がめんどくさいだ、そのぐらいの返事。



『矢木矢はそういう奴だから許してあげてね』

「えー そんなぁ…って、え? あなた誰ですか?」

『さぁ、だれでしょうか?』

「こいつがうるさい奴だ」

矢木矢さんが目を細めてめんどくさ気に言う。

『ちょっとちょっと、なんだようるさい奴って〜』

「おまえの事だ」


どうやらこの2人が知人であることはわかった。
それになんだか仲良さげだ。

誰だ?この人。

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