小説『君が死んだ日【完】1000hit達成!!』
作者:ハル()

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『さぁ、俺は誰でしょうか?』

Tシャツにジャージのズボンというアンバランスな服装の彼は言った。いやいや、いきなりどこからともなく現れたあなたの名前なんて知りませんよ。名乗れよ。大人なんだからさ。

あぁでも、そんなアンバランスな服装が似合ってしまう彼の顔の良さに羨ましいと少し嫉妬してしまった。
瞳の色はブラウン系で髪の色は薄めの栗色。目鼻立ちもくっきりしていてまるでハーフとかクオーターとかの類だ。この人は日本人の顔ではないと思う。

一方矢木矢さんは、はっきりとした黒い瞳にはっきりとしたツヤのある黒い髪で茶色とは無縁の状態だ。でもこちらもまた目鼻立ちはくっきりしている。見知らぬ誰かさんよりは日本顔だった。

矢木矢さんとこの見知らぬ誰かさんが街を歩いたら大変なことになるだろうなぁ。きっと可愛い女の子がキャーッってよって来てきりがないんだろうな。一瞬でハーレム状態になってしまいそう


『ヒント! 俺は有名なマジシャンでーす』

「黙れ、鈴…」

「ユキヤー」

舞台のカーテンの中から美しい声が聞こえた。ユキヤーって。

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