小説『君が死んだ日【完】1000hit達成!!』
作者:ハル()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

  ―姉と妹―


窓辺に腰を掛けて今日を、少しずつ思い出す。

女たらしな幸也さん、強い心を持ったアリスさん。

―――――そして矢木矢さんの涙


いろいろありすぎてその記憶がかすんだりはっきりする。
今日会った2人の顔が頭を通り過ぎた。
綺麗な、顔。

大人はそんなに駆け引きが好きなのかな…
わからない。わからないよ。
そんな感情、あたしにはよく。
だってそんな事ずっとやってたら、疲れちゃうでしょ?

ピーーっ

「はい、もしもし…」

『もしもし?』

「っ!」

びっくりした。自分の姉の声が携帯から聞こえる。
えっ 今、入院中だよね。

『フフ びっくりしたでしょー?』

-35-
Copyright ©ハル All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える