小説『君が死んだ日【完】1000hit達成!!』
作者:ハル()

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「(今日はコンビにが2時間でカラオケが5時間)」

仕事場の時計は午後5時ちょっと前を指していた。
…ということはバイトが終わる頃には夜の11時になってるのか。
まぁ、昨日よりは良いか。



なんて思いつつ、俺は両手に新発売やらなんやらの商品を抱えている。その商品たちを冷たい棚に丁寧に並べる。並べ終わったら店長に報告してレジ打ちをする。営業スマイルを絶やさずに大きな声でありがとうございました!、なんて客に言う。

大体コンビニとスーパーの仕事内容はこんなもんで、はっきり言ってつまらない。
でもこんな仕事でも時給900円。この重みには逆らえない。金。


だから、さっきの仕事内容をローテーションして時間を絶たせる。
これも地道な努力というか何と言うか…。あ…眠い……。





「(―――草山、彼女できたか…?)」




眼をこすりながら無理やり草山を心配してなんとか眠気から脱そうとしてる今。
何か考えてりゃ眠くなんねーでしょ。多分。




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