小説『君が死んだ日【完】1000hit達成!!』
作者:ハル()

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数秒の沈黙のあと。



「もしも〜し」

店長のアニメ声がした。

「……あんた、やっただろ」


「ハァっ? 突然何言っちゃってるの〜」

とぼけた声が耳に一直線に入ってきてウザかった。いっそのこと絞め殺したいぐらい。


「赤茶色の髪の毛の女、拉致ったんだろ」

「だとしたら――?」


サーッと体中の血の気が引く。
こいつっ。


「ふふ、案外気づかれちゃうの早かったなぁ。ざーんねーんっ!」

嬉しそうに声のキーを上げて店長は続ける。

「今更恨まないでねー? だぁって私は君に言ったはずだよ、風俗辞めんならそれ相応の見返りをしてもらうってねっ♪」



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