「アハハハハハハハハハハハハっヒャハハハやヒャハアハッハハハハハ!」
受話器越しから聞こえる笑い声は止まらない。
…何が、おもしろいんだ?
綾乃はどこにいるんだよ!?
「………れ」
「えぇ〜なに〜? 聞こえな〜い。 クスクスクスっ」
「黙れええええええええええええええええええええええええっ! 綾乃はどこにやったんだよ? なあ、おい、どこだよ、どこなんだよ! 言ってくれよ! 知ってるんだろ? 言えよ、言えよ言えよっ! 言ってくれよ! 今の俺がいるのはあいつのおかげなんだ、だから、嫌なんだよ。大切なものが何も言わないでどこかにいっちゃうのは嫌なんだよっ! あんたにも少しはわかるだろ? なぁ、居場所を教えてくれよ!」
必死の俺の訴えに店長は少しの間、何も言わなかった。
少しは共感してくれたのだろうか、なんてふつふつと感じていたのだが、数秒後には期待は裏切られた。
「なにも、わからないよ。私には全く理解の外だ。君は何を言っているんだ? 人は裏切るもの、いらぬものは切り捨て、役に立つものにだけ優しくする醜いもの、どうやら君は大事な事を忘れてしまったようだね、残念だよ。私の店で働き始めたときの君のあの冷酷な感情はどこにいったんだい? もしや、それにはあの綾乃とかっていう女も関係してるのかな。そうか、そうなのか! ならば、おもちゃを壊したあの女にはお仕置きをしなくてわいけないなぁ〜。うわぁ、楽しみだな〜。アハハハハハハハハハハ」
「やめろっ それだけはやめてくれっ……! アイツには何もするなっ」
「やーだねー」
「あーでもぉ、君がまた私のところで働いてくれるって約束してくれるんならいいけどぉ…?」
風俗で働くor彼女への危害
君はどちらを選ぶ?
やーぎやくんっ。