小説『ゼロの使い魔 世界を渡る転生者【R−18】』
作者:上平 英(小説家になろう)

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『第10話 ティファニア登場。 ウエストウッド村の孤児院に資金提供』






 キュルケたちと別れて1時間ほどで、アルビオンに入国した。

 キュルケたちと別れたのは、昼前だったから、今は太陽が真上に昇っる。

 そして、マチルダから貰った地図と、マチルダの魔力から、サウスゴーダにやって来た。

 空中から調べると深い森に中に進む細い街道とその先に小さな屋根が見えた。マチルダの魔力も感じる。

 たぶんあそこがウエストウッド村なんだろう。

 とりあえず、空を飛んでいくのをやめて地面におり、隠蔽の魔法を解いて、旅人スタイルで街道を進む。

 隠蔽の魔法は姿を隠す魔法で、翼を使って飛んでいるところを見られれば、騒がれると思って使っていたのだ。まあ、不法入国がバレないようにする為でもあったけどね。

 街道を進み深い森に入った。

 森は以前『土くれ事件』で訪れた森とは違い。ところどころに光が差し込んでいて美しかった。

「…………そこにいる人? どうかしましたか?」

 俺の背後にある大木の陰に隠れたモノに聞いた。

「っ!?」

 誰がいるのか確認しようと、振り返ると、隠れていたモノが逃げようとしている最中だった。

 逃げようとしているモノは、白い帽子と流れる金髪。若草色の服を着ていて、後ろ姿からも分かる巨胸…………うん。100% 100%の確立でティファニアだね! だって、メロンみたいなんだもん! すげぇ大きいぃ。

 俺は、一瞬でティファニアの後ろに近づき「わあっ!」と驚かした。

 ティファニアは、森に入ってきた男を遠くから、隠れて警戒していると、男が突然こちらに話しかけ、振り向いたことに驚き、とっさに逃げようと方向転換した瞬間。離れた距離にいた男がすぐ後ろにいて、男が叫んだことで、脳の処理が追いつかずに、ふぅ、と意識がとんでしまった。

 …………すみません。冗談が過ぎました…。えーと、すいません。いや、マジですみません。

 ティファニアがまさか悲鳴も上げる暇もなく気絶するとは……。

「あんた! ティファニアになにをやってるんだいっ!!」

 鋭い怒鳴り声が俺の背を打った。

 後ろから、ゴゴゴ……と土が盛り上がるような音が聞こえてきた……って? ん?

 後ろを振り返って声の主を確認すると、やっぱりマチルダだった。学院のロングビルスタイルとは違い髪を束ねていないし、眼鏡もしていない。元のマチルダが立っていた。

「よかった。やっぱり、マチルダだったか」

「あっ、あんた! ティファニアになにやってるんだい!」

 マチルダが俺だと分かって安心したのも、つかの間。またもや怒鳴られた」

「マチルダ、誤解するなよ。なにも……はしてないけど」

「なにかしたのかい! ま、まさか……」

 マチルダの頬が赤に染まり、ゴーレムが拳を振り上げてきた。

「いやっ! 待てマチルダ! お前の想像しているようなことはしてないぞ! 少し後ろから脅かしただけだ!」

 それからマチルダに近づいてティファニアを見せて何もしていないことを見せ、安心させた後に「あんたは、子どもかい!」と説教を受けた。

 気絶したティファニアをおぶって、説教を受けながら移動したために、ティファニアの家には夜についた。

 そろそろ、キュルケの所に傭兵たちが襲撃し始めるはずだ。











 ティファニアの家が見え始めた辺りで、ティファニアが起きた。

「うっ………う〜んっ……」

「ティファニア! 起きたかい」

 マチルダが俺の背にいるティファニアに心配そうに声をかけた。

「…………マチルダ姉さん?」

 目を擦り、マチルダを見る。

「あ〜。ティファニア? え〜と、脅かしてごめんな」

 背中にいるティファニアに謝る。

「ふぇっ、あっ! あなたは!」

 どうやら、今やっと自分がおぶられいて、おぶっているのが、自分を脅かした男だと気づいたらしい。

「ティファニア大丈夫だよ。この男は悪いやつじゃ……ない?」

 マチルダさん? 断言してくださいよ。

「えっと?」

 ティファニアは混乱している。なんだマチルダ? 俺のことを話していないのか?

「まあ、家に入ってから話そう」

 とりあえず、落ち着かせて話そう。











 ティファニアの家に入り、テーブルに着く。

 俺とマチルダが隣通しに、ティファニアがテーブルを挟んで、俺とマチルダの丁度間に座る。

「とりあえず、マチルダ。どこまでティファニアに話したんだ?」

 尋ねるとマチルダは視線を泳がせた。

「何も話していないのか?」

「え、ええ。アルビオンの内戦に気を取られて話すのを忘れててね」

 バツの悪そうに呟いた。

「まあ、仕方ないか。なんたって内戦中だしな。えーと、ティファニア。俺の名前はルシファー。それでここに着た理由は、俺も孤児院に資金提供をすることにしたからなんだ」

 とりあえずは、ここに来たワケを話した。

「資金提供ですか?」

「ああ。マチルダの給料では養うのは難しいからな」

「うっ……」

 マチルダが呻き、ティファニアが申し訳なさそうにマチルダを見た。

「マチルダの仕事は、トリステインにある魔法学院の学院長秘書でな」

「魔法学院で秘書を……」

「ああ。そのマチルダの給料だけでは、もう孤児院を養うのは出来ないからな」

「えっ……そうだったんですか……」

 ティファニアの声がだんだん小さくなり涙を流し始めた。

「ティ、ティファニア……」

 マチルダが「余計なこと言うんじゃないよ」という目をこちらに向けた。

「まあ、ティファニア。安心しろよ。マチルダの代わりに資金提供は俺がするから、孤児院が潰れる事はないぞ」

「えっ、なんでですか?」

  ティファニアが怪しむような目をこちらに向けた。まだ、信頼関係も何もないからな。

 そこに、隣に座るマチルダの肩を抱いて言う。

「マチルダが俺の妻だから」

「「えっ!」」

 2人は叫び声をあげ驚いた。

「ん? ティファニアが驚くのは分かるが、なんでマチルダまで驚いてるんだ?」

 俺、前に言ったよな?

「あ、あれは本気だったのかい!」
 
「いや、現在も100%本気なんだけど?」

「なっ……」

 顔を赤らめ、言葉を失ってもじもじするマチルダ。

「えっと……おめでとう? マチルダ姉さん」

 ティファニアは泣くのもやめて、棒読みで祝福してくれた。

「俺が資金提供する理由だけど、この孤児院がなくなるとマチルダが悲しむからだよ」

「マチルダ姉さんが?」

「ああ。ここは、というかティファニアを含めた孤児院の子供たちのこと大切らしいからな。ここがなくなれば、確実にマチルダが泣くだろうから、俺が資金提供することを決めたんだ」

「ルシファーさん……すみません……」

 ティファニアが感動したような、申し訳なさそうに顔を下げた。

「気にするな。俺はマチルダが泣くのは嫌なだけなんだ」

 マチルダの手を握りながら言う。

「なに言ってるんだい……」

 マチルダは湯気でも出るんじゃないかと真っ赤な顔でぼそぼそと恥ずかしそうに呟いた。

 ティファニアは驚いた。マチルダ姉さんが始めて見せた顔に、今まで会うことがあっても、どこか辛そうだったマチルダ姉さんが、楽しそうに嬉しそうに男の腕に抱かれている事に。

「可愛いぞ、マチルダ」

 肩を抱きながら、耳元で囁く。

「うう〜〜」

 マチルダが悔しそうに唸る。

 俺が笑いながらマチルダをからかっていたら、ティファニアもその様子に可笑しくなったのか、口を覆って笑い声をもらした。

 それから、俺が知っている範囲で学院でのマチルダの事などを話したりと会話を楽しんだ。

 そして、夜も更けてきたので就寝することにして、部屋に案内された。

 この家は居間と寝室が二部屋しかない。一室をティファニアが使い。俺とマチルダが一部屋を使うことになった。

 合い部屋になった俺に申し訳なさそうにティファニアが頭を下げてきたが、謝罪はまったく必要なかった。

 もともと、マチルダを一緒に部屋で寝るつもりだったからな。

 俺は、ティファニアに「おやすみ」と言ってから、マチルダと一緒に部屋に入った。











 マチルダが先に部屋に入り、俺も後に続いて部屋に入る。

 そして、後ろ手にドアを閉め、服を脱いで、マチルダに後ろから抱きついた。

「なっ! ちょ、ちょっと! 待ちなよ……! んんっ」

 マチルダの胸を服越しに掴み、揉みながら後ろを向いたマチルダの唇を奪い黙らせる。

「マチルダ……」

「待ちなって! ティファが……ティファニアが隣に……」

 マチルダのローブのスカートを捲りあげてから手を差し込んで、下着越しにオマンコを弄り始める。

 オマンコをきちんと仕込んでいたから、すぐにおびただしい量の愛液を分泌させ、ぐじゅぐじゅといやらしい音が部屋に響いた。

「んんっ! はあ、待ってて言ってるでしょう…………サイレントを張るから」

 マチルダが腰から杖を取り出しサイレンの呪文を唱えようとしていたが、我慢できずにオマンコにペニスを差し込んでしまった。

「んんんんぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!!」

 マチルダは杖を持つ手を離して両手で口を塞ぎ、叫び声を抑えた。

 隣の部屋にいるティファニアに気づかれないか不安な様で、今日はいつもより締りがいい。

 しかも、声を一生懸命抑えている姿は、すげぇ興奮する!

「マチルダ、マチルダ、マチルダ…………」

 マチルダの名前を呼びながら、オマンコを擦り、子宮を亀頭でノックすると、すぐにオマンコを痙攣させ絶頂に達して、腰が砕け床に落ちる。

 だがそれでも、床にへたり込んでも、構わずに、がんがん腰を振りまくりマチルダを攻め立てる。

「ん、んんんっ、はげ、激しいっ、ま、やめ、やめてえぇぇぇ、もう、もうっ、イってる! イってるから! 止まって! もう動かないでっ!」

「マチルダーー!」

 マチルダの尻を両手で掴み、亀頭を子宮にめり込ませ、射精を開始する。

「あああぁぁぁぁ!! 熱いいいぃぃぃぃ!!」

 おびただしい量の精液がマチルダの子宮を犯していく。

 マチルダは子宮に感じた熱に再び絶頂しさらに理性を焼かれた。

 マチルダにとりあえず一発目を放った俺だったが、まだまだ俺の欲は満たされていない。

「マチルダ。二回目だ」

「ふぇっ!?」

 これまでの旅の間。キュルケと居ながらもタバサやシルフィードがそばに居たために出来なかったから溜まっているんだ。

 俺はへたり込むマチルダを裸にして、更に肉欲を満たしていった。なんどもなんどもマチルダを犯しつくし、最後辺りには、マチルダの理性は完全に飛び、体中のいたるところから体液を出しながら、淫獣のように快楽を貪り、獣のように叫び、精液を求めて腰を振りたてた。

 結局。ベッドに入って寝た時間は、朝日が昇り始めた頃だった。

 くくく、可愛らしい寝顔だな。

 汗だくのマチルダをベッドに寝かせてる。全身から俺の臭いがした。

 マチルダの頭のてっ辺からつま先まで精液漬けにしたからな。

 う〜ん。もったいない気もするけど浄化魔法で綺麗にしてやるか。

 マチルダの体と部屋から性交の後を消して、部屋を後にした。

 まあ、大して疲れてない俺には睡眠なんて必要ないからな。

 居間に出て【王の財宝】から食材を出して料理を作り始める。

 ちなみに今回使う材料は、学院からくすねた高級食材だ。

 ん? 人の気配が近づいてきた。ティファニアだな。

「あれ、ルシファーさん?」

「おはようティファニア。もう少しで朝食が出来上がるから、少し待っててくれ」

「えっ、あ、はい。ありがとうございます」

 俺を見るティファニアの顔が赤い。

 …………ああ、そう言えば、昨夜はサイレントで防音してなかったし、部屋の扉の隙間から俺とマチルダのセックスの様子を覗いていたんだった。

 いや〜忘れてたな〜、

 …………。

 ………………。

 マズイな……そう言えば、マチルダをアへらせながら、駅弁スタイルで見せ付けたんだった。

 いや、昨夜は暴走してて、俺自身もタガが外れてたからな。思いっきり、マチルダの濡れ場を見せ付けちまったんだった。

 さてと、これからどうフォローしようかなあ〜。

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