小説『歌詞書庫』
作者:楢歌鬼(音楽隊長暗殺計画)

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 毎日が後悔で夢が絶望に変わるのは一瞬で

 歩いてればきっといつか出口が見つかるのかな

 蹲って閉じこもってるよりはずっとずっと

 いいさとただひたすら歩いてくの だけど


 どれだけ歩いても自分の居場所が見つからない

 そんな事言ってまた泣いて立ち止まってんだよ

 背中なんか誰も押してくれないって解ってる

 はずなのに駄々をこねてみるのはまだ 

 僕が弱い人間だからなのかな

 
 そういえばまだ希望は持ってるよ
 
 絶望に見つからないようにそっと

 腕の中に隠してる

 
 

 毎日を振り返れば後悔で希望はまたすぐやって来て

 歩いてもずっと同じ道でとうとう迷子になったのかな

 もう嫌になって夢も希望もなくなってしまって

 ただずっと歩いてた足はもう動かなくなって しまった


 こんなに歩いてきたのにと崩れ落ちで振り返れば

 歩いてきたのはたった3cmほどで情けなくなってきたんだよ

 足が動かないってのは言い訳だって解ってる

 はずなのにまだ動けないのはまだ

 腕に勇気を隠し持っているから


 ずっとずっとずっと

 歩いてきたと思ったけど

 そんなの人生の一切れにしか過ぎなくて

 それだけで諦めちゃうの?そんなのはもったい

 から 情けなさも弱さも全部

 見せびらかして歩くんだ

 未来は終わりしかないけれど

 その前の愛すべき日々に出会うために

 今日も歩いてく 僕は ずっと

 


 


 

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