小説『アスナの憂鬱』
作者:レノン()

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ホールのロビーに着くと、そこにはすでに長い列が出来ていた。

どうやらそろそろ入場が始まるらしい。

私達もそれにならって列についた。

「もうちょっと早く来ればよかったかな〜?」

「アスナが食べるの遅いからだぞ。」

「キリト君の話に聞き入っちゃったからだよ〜。」

「うっ、それは反則だろ。そんなこと言われたら言い返せないじゃないか。」

「ふふっ。あっ、動き始めたよ!行こっ!」

そう言って私達は話題のプラネタリウムその中へと足を踏み入れた。

「わぁ〜〜!!」

まず始めに思ったのは、その広さだった。

ドーム状になったそのホールには、まだ星空は映し出されていないというのにすでにそこは別世界だった。

シートはそれぞれリクライニングになっていてカップル仕様のものもあった。

少し気恥ずかしいような気もしたが、せっかくだからという理由で

私達はカップルシートにそれぞれ腰をおろした。



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