「だって空はつながってるだろ?」
「俺さ、SAOから戻って来たとき思ったんだよ。世界中色んな所に住んでる奴等が違う場所からダイブしてMMOの中で話してるのって、なんかすごいなって。俺たちだってSAOの世界で会ってなかったら一生会うことがなかったかもしれない。でもこの広い空のどこかには必ずいる。そう考えたら無性にアスナとここに来たくなったんだ。」
キリト君は上を見上げながら、どこか遠い目をして言った。
「なんか柄にもないこと言っちゃったな」
ハハハ―――そう言って彼は自嘲的な笑みを浮かべた。
「・・・確かにそうかもしれない。でも・・・私はたとえSAOでキリト君に会っていなくても君を見つけたよ。」
アスナは微笑みの中にも強い意志を秘めた瞳でまっすぐキリトを見据えて言った。
「・・・。全くアスナには敵わないな。」
――――――そんないい雰囲気を醸し出す二人の元に近づく三つの影があった。
だがそんな三人に気づくことなく、
二人はそのままプラネタリウムが上映されるホールへと歩を進めたのだった。