もう終わりに差し掛かろうとしたとき、隣から微かな寝息が聞こえてきた。
スゥ―スゥ―
「キリト君ってば、寝ちゃってるし・・・。ふふっ、今日のために色々頑張ってくれたんだよね。目の下にクマ出来てるし。隠したってバレバレだよぉ。」
そう言ってキリト君の頭を「よしよし」と撫でる。
キョロキョロ――――
誰も見てないよね・・・。
ちゅっ。
「ありがとう、キリト君・・・。」
そういうと何事もなかったかのように私は再び天井を見上げた。
顔が熱くて最後の方はよくは覚えてないけれど、アロマの香りと星空がとってもキレイだったことは
脳裏に焼き付いて離れなかった。