そして時間はすでに14時30分をまわっていた。
「そろそろ今日の大本命を見に行きますか」
そう言ってキリト君は立ち上がった。
「うん、そうだね」
私も立ってそれに応じる。
実を言うと今日のデートは彼が発案者なのだ。
「お互い時間が出来たら、ゆっくり出かけたいね」
とは言ったものの私自身が、このような事に免疫があまりない為
具体的なことは何も決めていなかった。
そんなある日の昼休みに彼が突然言ったのだ。
「アスナ、プラネタリウム見に行かないか?」と。
突然言われて驚きこそしたものの、私は喜んでオッケーした。
だが私はぜひ聞いてみたかった。
「ねぇキリト君。なんでプラネタリウムにしたの?」
すると彼は、あっさりとこう言ったのだ。