小説『FAIRY TAIL 光の魔法剣士』
作者:ライデン()

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 前書き
  どうも、作者のライデンです。結局、「チェンジリング」の部分は抜かします。ていうか何もなかったんですけどね……。今後ともよろしくお願いします。







 〜宴の後〜



 結局宴は朝まで続いた。リオン達は食べられないと言って途中で帰っていった。しかしまぁ、ナツはよく食うなぁ。まだ食ってやがる。

 ルーシィ「……う〜ん。傷、残っちゃいそうだね…」

 グレイ「あぁ?別にかまわねえよ。」

 ルーシィ「顔よ?」

 グレイ「傷なんてどこに増えようが構わねぇんだ。目に見える方わな。」

 ルーシィ「おぉ〜、うまいこと言うじゃん!」

 グレイとルーシィがそんな会話をしていたが、火を食っていたナツが突っかかってきた。

 ナツ「はぁ?見えない傷って何?」

 グレイ「うるせぇよ!かっこいいこと言ってんだから、ほっとけよ!」

 ナツ「今のが…?」

 ナツ、お前は黙ってた方がよかったかもな。さて、

 村長「ハルさん。これが今回の報酬です。この度は本当にありがとうございました!」

 ハル「いや、俺達は仕事をしにきてそれをこなしただけのこと。村長が頭を下げることのようなことではないですよ。」

 そういいながらも俺は村長から報酬の700万Jと黄道十二門の鍵をもらった。

 グレイ「700万J!!」

 ナツ「オオオ!!!」

 ルーシィ「やったぁ!黄道十二門!!」

 エルザ「よかったな。」

 ボボ「ではハルジオンまで送りますよ。」

 ハル「あぁ、そっちの方はいい。ダイジョブそうだ。な、エルザ。」

 エルザ「あぁ。」

 皆「「「「「「「!!?」」」」」」」

 そして俺達は海岸へ向かった。そこには大きな旗を掲げた海賊船が一隻停泊していた。

 グレイ「海賊船!?」

 ルーシィ「まさか、強奪したの!?」

 ハッピー「さすがー!」

 すると船の中から海賊たちが顔を出しながら叫んできた。

 船長「姐さ〜ん!」

 ルーシィ「あ、姐さん……?」

 エルザ「うむ、なにやら気があってな。」

 ハッピー「さすがエルザ様!」

 ルーシィ「だから様って……」

 船長「舎弟の皆さんも、乗って下せぇ!」

 グレイ「舎弟!?」

 あの船長、俺達がエルザの舎弟だと思ってやがるな。ま、いっか。

 ルーシィ「いやよぉ〜!こんなの乗りたくな〜い!」

 ナツ「泳ぐなら付き合うぞ。」

 ルーシィ「む〜り〜!!」

 ハル「まぁまぁルーシィ、諦めたほうがいいぞ。」

 ルーシィ「ハルまで…はぁ…」

 そして俺達は海賊船に乗ってガルナ島を後にした。

 ボボ「皆さーーーん!ありがとうございまーーーす!!」

 ルーシィ「元気でねぇ〜〜!」

 ハル「しっかりやれよ〜〜〜!」





 そんなこんなで数日後

 ナツ「んんん〜〜!へへっ、帰ってきたぞーーー!」

 ハッピー「きたぞ〜〜!」

 グレイ「S級クエストやって生きて帰ってこれたな!それに報酬もしっかりもらったし!」

 ハッピー「あい!」

 村長から受け取った報酬は俺とレット、ナツとハッピー、グレイ、ルーシィで山分けすることになった。エルザにも渡そうかと思ったが、エルザは断った。まぁ約束ほっぽってきたお詫びに俺の取り分から渡そうかとは思っているが。因みに比率は2:1.5:2:1.5といったところだ。グレイは今回の件で活躍したから他の二つより多くしておいた。

 グレイ「そういえばルーシィがもらった鍵、今回はどんなの何だ?」

 ルーシィ「人馬宮のサジタリウス!」

 グレイにそう聞かれ、ルーシィはグーサインをしながら答えた。

 グレイ「人馬だと!?」

 グレイはそれを聞いて人馬の想像した。それは首から上が馬の人だった。

 ルーシィ「いやぁ、こうじゃない?」

 そう言ってルーシィは上半身が人間で下半身が馬を想像した。
 一方ナツは人顔の花にたこのような足がある奇妙な生物を想像していた。

 ルーシィ「馬でも人でもないよ、それ。」

 そういえばいい忘れてたことがあったな。まぁわざとだけど。

 ハル「ナツ、いいのかそんなのんきにしてて。お前とハッピーには処分が下るからな。」

 ナ・ハッピ「「えっ!?」」

 ハル「今回の仕事、俺が受けたとは言えお前らが二階から依頼書を持ち出したのは事実だ。それについたは、マスターは処分するって言ってたぞ。」

 ナ・ハッピ「「な、なんだってぇーー!?」」

 おーおー、面白い反応しやがって。
 するとハッピーは顔色を変えながら言った。

 ハッピー「まさか、アレをやらされるんじゃ……」

 するとナツはハッピーと同じように顔色を悪くした。

 ナツ「だ、だけど本当にアレってことは……」

 ハル「可能性としてはあるな。ま、やるかやらないかはマスターが決めることだが……やるんだったら、腕が鳴るな。」

 そう俺が言うと、ナツはハッピーとともにうなだれながら歩き始めた。

 ルーシィ「だからアレってなんなのよ……」

 ルーシィはそうつぶやいていた。
 だがギルドに近づくにつれ、周りの様子が変わっていった。

 エルザ「何だ?ギルドの様子がおかしい?」

 先頭を歩いていたエルザが、いち早くギルドの異変に気づいた。
 そしてギルドの前に来た俺達は、ギルドの異変に驚いた。

 グレイ「これは!?」

 エルザ「どういうことだ!?」

 ルーシィ「な、何!?え!?」

 それは俺達のギルドの至る所に大きな鉄柱が突き刺さっていた。この状況からして、原作のファントムロード編に突入したな。アニメでは二話ぐらい間があったはずだが…。

 ナツ「俺達の……俺達のギルドが!!」

 こんな状況のギルドを見て、ナツは怒ってた。

 エルザ「何があったというのだ……」

 エルザの疑問は、後ろから来たミラが答えてくれた。

 ミラ「ファントム……」

 ルーシィ「えっ!?」

 グレイ「今、何つった!?」

 ナツ「ファントム、って言ったか!?」

 ミラ「悔しいけど、やられちゃったの…」

 その後、ミラに案内され俺達はギルドの地下に向かった。

 マカロフ「よぉ!お帰り!」

 こんな状況の中、マスターは酒を飲んでいた。まぁ予想はしてたが。

 結局、マスターからの罰は頭をたたく程度で終わった。そしてナツの怒りが静まらないまま、この件は終わった。

 そして現在、ルーシィの部屋にお邪魔している。メンバーはいつも通りだが。そんなこんな考えてる間にルーシィが帰ってきた。

 ルーシィ「だって、フェアリーテイルは「お帰り!」「いい部屋だな」「うぱー」「………」「おつかれさん!」サイコーーーー!!!多いっての!「ブベハッ!」」

 ルーシィ、さすがに荷物を投げつけるのはひどいぞ。
 そしてルーシィに俺達がいる経緯を説明し、納得してもらった。それで皆それぞれエンジョイしている。
 するとエルザが急に怖い顔してこっちを向いてきた。

 エルザ「それにしてもお前達、汗臭いな…。同じ部屋で寝るんだ、風呂ぐらい入れ!」

 ナツ「やーだよ、めんどくせぇ!」

 グレイ「俺は眠ぃんだよ…」

 エルザ「仕方ないな、昔みたいに一緒に入ってやってもいいが。」

 ルーシィ「あんたらどんな関係よ!?」

 ハッピー「最強チームだよ!」

 ルーシィ「別の意味で最強ぉー!?」

 で、結局ナツとグレイは入らなかった。俺?俺はこうなることを予想してレットと一緒に来る前に入ってきたからいいだ。

 ルーシィ「例のファントムって、何で急に襲ってきたのかな?」

 エルザ「さあな。今まで小競り合いはよくあったが、こんな直接的な攻撃は初めてだ。」

 ナツ「じっちゃんも、ビビってねぇでガツンとやっちまえばいいんだ!」

 ルーシィ「起きてたの?」

 グレイ「じーさんはビビッてるわけじゃねぇだろ。アレでも一応、聖十大魔道の一人なんだぞ。」

 ルーシィ「てか何自然に読んでるわけぇ!?」

 ルーシィ気づくのおせぇよ。その後ルーシィの小説でグレイとエルザがよこせって言ってたが、ルーシィは拒否した。俺も読んでみてぇな。

 ルーシィ「ところで、聖十大魔道って?」

 エルザ「魔法評議会議長が定めた、大陸でもっとも優れた魔道士十人につけられた称号だ。」

 ルーシィ「へぇ〜、すごい!」

 ハッピー「ファントムのマスター・ジョゼもその一人なんだよ。」

 するとナツが、勢いよく机をたたきながら叫んだ。

 ナツ「ビビッてんだよ!ファントムの奴ら、数だけは多いからよ!」

 ルーシィ「お、落ち着いてよ…」

 そしてファントムのメンバーの説明。その中でルーシィが一番気になったのは……

 ルーシィ「ドラゴンスレイヤー!?ナツやハル以外にもいたんだ!?」

 ガジルについてだった。まぁ、最初聞いたら驚くだろうな。

 ルーシィ「じゃあそいつ、鉄とか…食べちゃうわけ……?」

 その後、俺達は眠りについた。





 マグノリア 南口公園

 翌日、俺達はマグノリアの公園に向かった。理由は、原作のようにレビィ達シャドウ・ギアの三人が、中央の木に貼り付けられているからだ。

 ルーシィ「…レ、レビィちゃん!?」

 グレイ「ジェット!?ドロイ!?」

 ナツ「…ファントムか!!」

 ナツはそういって怒りをあらわにしている。原作通りだとは言え、さすがに俺達の「家族」がこんな目にあっちゃ、許しておけるはずがない。
 するとそこに、聖十大魔道の正装を着たマスターが現れた。

 エルザ「マスター…」

 マカロフ「……ボロ酒場までなら我慢できたんじゃがのう…。ガキの血を見て黙ってる親はいねぇんだよ!」

 そう言ってマスターは持っている杖を握りつぶした。
 そして……

 マカロフ「……戦争じゃぁ!!」

 マスターは静かにそう宣言した。

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