小説『FAIRY TAIL 光の魔法剣士』
作者:ライデン()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

 〜シバの願い、俺の覚悟〜

 シバ「そうか、そんなことが……。」

 シバを治療し、シバが寝ている間に周りを整え、今日の寝床を作った。今はシバも目が覚め、俺が何故ここにいたか、ここで何があったかを説明したところだ。そしてこのシバという男、どこかで見たと思ったら「RAVE」に登場するシバだった。

 ハル「それで?シバさんは何故そんな体に?」

 シバ「あぁ、これか。あったときにも話したが、わしは竜、ライトナーガと遭遇し、戦った。その戦いの中でこの傷を負った。五年ほど前のことだ」

 ハル「そうだったのか…。それで、よく生きてられましたね。」

 シバ「いや、わし生かされたのだ。ライトナーガによって。」

 ハル「えっ?」



 シバの話によると、シバは傷つきながらもライトナーガに傷を負わせたらしい。そしてライトナーガはシバにこういったそうだ。

 ライト『おぬし、いい太刀筋だ。殺すのは惜しい。俺はライトナーガ。後に人間にある魔法を授けるつもりだ。その人間に、おぬしの剣を教えてみてはどうだ?』

 そしてシバは生き残り、ギルドを辞め、その人間を探すためにも世界を巡っているそうだ。

 ハル「そうだったんですか……。」

 シバ「うむ。そしてわしは見つけた。それが…」

 ハル「俺、という訳ですね。」

 シバ「そうじゃ。」

 ハル「しかし、なぜそこまで。そんな体になったのに…。」

 シバ「…わしもこの剣を誰かに次いでもらいたいと思っておったんだ。この剣は師匠から受け継いだもの。師匠はわしに『この剣で人を救え』と言われた。しかし、わしももうこの通り、剣などまともに振れる体ではない。だからせめて………。」

 ハル「シバさん…。」

 シバはこんな覚悟を持ちながら探していたのか…。俺を。こんな体になっても……。

 ハル「……シバさん!その剣、俺に教えてくれませんか!?」

 シバ「ハル……。」

 ハル「シバさんやあなたの師匠の志、俺に引き継がせてください!!」

 シバ「……元より、そのつもりでおぬしを探していたんだ。ハル。断る理由なんてない。」

 ハル「はい!よろしくお願いします!!」

 こうして俺は、魔法剣士シバに教えをこうことになった。

-5-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える