小説『ゼロの使い魔!?〜覚醒の邪竜〜』
作者:イザナギ()

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題名:爆発魔法?イオ○ズンみたいな?

目を覚まして、一番に目に入ったのがネオの寝顔だった。
可愛すぎて僕は……

 →抱きしめる
 襲う
 キスをする
 攻撃する

最後の選択肢なに!?と思いながら起こさないようネオをやさしく起こさないよう抱きしめる。

「んんー?」

起きちゃったかな?
と思ったけど眠ったままだ。このまま寝顔を堪能したいけど、結構いい時間だと思うから起こさなきゃいけない。

「ネオー、朝だよ」
「ん、起きた。……どうしたの?」
「なんでも?」

起き上がって、ルイズのとこに向かう。

「ルイズ、おきて」
「んむぅ〜」

起きない。しょうがないので布団をとる。

「な、なに!?あんた誰!?」

忘れてしまったようだ?代わりにネオが言ってくれるようだから気にしないでおこう。

「はぁ、もうぼけちゃったの?あんたが私たちを召喚したんでしょ?」
「あ、そうだった。ってこら!ご主人様にあんたとか言わないの!いや、流石にあんたたちにご主人様と呼べとまでは言わないけど、それでもあんたって呼ぶのはやめなさい。最低でも、ルイズさん、よ」
「わかったよルイズ」「わかったわルイズ」
「全然分かってないじゃないの!?……はぁ、もういいわ。着替えとって。そこの箪笥よ」

まぁしょうがないので箪笥から下着や制服などを取り出してあげる。

「着せて」
「無理、ネオ任せた」
「えー?……あとでご褒美ね決定。はいルイズ。ぱっぱっと」

言うが速いか目にも留まらぬ速さで着替え終わらせる。
かなり速かったからルイズには一瞬で変わったように見えたと思う。
僕も手が高速で動いてるようにしか見えなかったし。

「……行くわよ」

突っ込むのはやめにしたらしい。
賢明な判断だろうなぁ。


廊下に出ると赤い髪の女の子と遭遇した。
当然キュルケ。それ以外だったら怖いし。

「あらルイズ」
「なによキュルケ」
「サモンサーヴァントで人を呼び出すなんて、相変わらずね」
「ほっといてよ」

うん、ほっといて欲しい。なぜかネオが若干怒ってるから。

「私の使い魔はサラマンダー。あんたと違って一発成功よ!」
「あ、そう」
「せっかくだから見せてあげるわ、フレイム〜」

キュルケがそういうと部屋からトカゲみたいのが出てきた。|火蜥蜴≪サラマンダー≫ってこういうのなんだ。
アニメや漫画、他のSSとかとは違うなぁ……。いやSSで絵見たこと無いけどさ。

「この大きい尻尾の炎はまず間違いなく火竜山脈の生まれよ。好事家にみせたら値段なんてつけられないわよ」
「あっそ。それはよかったわね」

うーん、能力のおかげで元人間でそういう転生だと分かっているけど邪竜召喚したルイズのほうが凄いと思う。
まぁそれ以前にキュルケのこと嫌ってるみたいだけど。

「ギムレー、飽きた。先行かない?」
「……もう少し待ってようよ」
「分かった」

ネオかわいい。

「素敵でしょ。私の属性にぴったり」
「あんたは火だからね」
「ええ。微熱のキュルケですからね。ささやかに燃える情熱の名は微熱。でも、男の子はそれで十分イチコロよ。あなたとは違ってね、ルイズ」
「あいにくと、あんたみたいに無駄に色気振りまくほど暇じゃないだけよ」

そういいつつ、胸を張る二人。だが悲しいかなルイズとキュルケではどことは言わないけど圧倒的にルイズが負けている。

「……あなた達の名前は?」

気づいたら名前聞かれてた。わーびっくりだー(棒読み)

「ギムレーっていう」
「……私は、ネオ」
「ふぅん。いい名前ね。じゃ、お先に(ギムレーって言うのね。私の微熱にかけて絶対彼を私のものにしてみせるわ。そのためにはネオって子を説得しないと)」

……台風みたいな人だな。
いきなり現れ、被害を残して去っていく。その被害って言うのは、

「悔しいぃ!なんなのよあの女!自分が火竜山脈のサラマンダーを召喚したからって!いいわよ、こっちは異世界からきた邪竜がいるのよ!いつかコテンパンにしてやるわ!」

ルイズの怒りなんだよね、はぁ。ていうか僕の正体大きな声で言わないでよ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その後、食事を取るため僕らは厨房を訪れていた。
あんな広いとこで床に座って食べるなんて冗談じゃない。

「もしもし〜?コックいる〜?」

ネオがいきなり呼びかけていた。
しばらくするとおっさんがやってきた。
名前は、マルトー。

「なんかようですかい?」
「いや、敬語は良いよ。僕らは、ミスルイズに召喚されたもの。あまり物で良いからちょっとご飯もらいにきたんだ」

ぽかん、という表現が似合う表情をした後、いきなり笑い出した。

「ああ、かまわないぜ。どうせ貴族の子供は大量に飯を残しやがるからな。ま、ほんとにあまりもんで良けりゃまってな。席はそこだ」

と、テーブルについて待つことに。なんで笑ったのかがよくわからない。
まぁ久々にご飯が食べられるわけだからいいか。

パンだったのは残念だったけどとてもおいしくいただきました。
あんまり多かったから苦しいけどなんとか完食しました。
これを残すなんてもったいない。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さて現在は授業中。なんかおばさん、えっと名前はシュヴァル―ヅだかなんだか。どうでも良いから覚えてない。

一応イベント起こしとこう。あとあと面倒になるかもしれないし。

「ルイズ、ドットとかトライアングルとかってどういうこと?」
「メイジのランクよ。ドットが一番下、ラインはその次、トライアングルはさらに上。一番上はスクエアって言われてるわ。もっとも王家専用のペンタゴンって言うのもあるけど、一人で発動するのは無理らしいから一番上はスクエアって覚えておくと良いわ」

点(ドット)、線(ライン)、三角形(トライアングル)、四角形(スクエア)ってわけね。
まぁわかってたんだけど。
……ペンタゴンって何角形だっけ?

「そこ、おしゃべりしない、ミスルイズ、あなたに錬金をやってもらいましょう」

と、教室が騒ぎ出す。

「あの、それはやめたほうがいいと思います」
「なぜです?ミスルイズは非常に努力家だと聞いています。それに何事も失敗を恐れていてはいけませんよ」
「……ルイズ、やめて」

だが、ルイズは教壇まで歩いていって錬金をしようとする。

「ネオ、隠れる必要は?」
「多分無いと思う。一応障壁は張るけど」

と、爆発が一瞬で起きた。そして起きたのが信じられないこと。
障壁がしばらく持ちこたえたものの破壊され、防御力はありえないほどあるから安心してたけど超月光とでも言うのだろうか。
結局ダメージは無かったけど、防御力四分の一での攻撃だった。

これは強力だ。ちなみにネオも無傷。どうやら障壁を何千枚も張って事なき事を得たらしい。
僕にも張ってよ、といったら、ギムレーを信じてた、といわれてしまった。惚れた弱みか言い返せなかった。

何気に僕って弱い?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

で結局、紆余曲折あったけどルイズと共に掃除することに。
僕もネオもまじめにやってたけど、ルイズがやらない。正確にはこっちをちらちら見て集中できていない、といった感じだ。

「真面目にやって欲しいんだけど」
「あんたたちは馬鹿にしないの?」
「?……ああ、あの爆発魔法。なんばかにするのさ?」

あんな強力なの、僕じゃなけりゃ、や正確にはこれだけの防御力が無ければ大ダメージだったって。

「いいわよ、別に。どうせ私はゼロだもん」
「拗ねててもいいことなんかないでしょ。それにあんな強力な魔法、ギムレーは気にしないって。ま、今回みたいに私たちにまで迷惑がかからなければ私だって馬鹿にしないよ」
「ほら、ちゃんと集中する。ルイズ、君の魔法は確かに周りから見れば失敗なのかもしれない。けどね、君の能力はとても強力で君にしかない、希少なものなんだ。誇りを持つといい。なにがあってもルイズはルイズ、でしょ?」
「そ、そうね。……ありがとう。つ、使い魔にしてはい事言うじゃない」
「それはどうも」

どうやら機嫌が直ったらしい。

「ねぇギムレー、掃除飽きた。ぱっと終わらせて良いよね?」
「まぁいいよ。僕も流石に飽きた」
「じゃ、せーの!」

某ハガ○ンのように両手を当て、地面につけるとあっという間に元通りになった。
ネオってどういう能力持ってんだろ?

そんな疑問が浮かんだのだった。

-5-
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ゼロの使い魔F Vol.3 [Blu-ray]
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