小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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現在の時間は放課後、俺は屋上に向かっていた。屋上に入る為のドアを開け放つとその先には呼びだした


張本人、式森和樹がいた。


和樹 「やぁ、ごめんね?屋上に呼びだして、」


一誠 「それはいいんだが、どうして此処何だ?」


不思議に思いながら尋ねる


和樹 「それは・・・」


突然黙り和樹はおもむろに手を上げ指を鳴らした刹那


一誠 「!?」


透明なドーム状が俺と和樹を包む


和樹 「心配しなくていいよ、このドーム状の結界は僕達の会話を聞けなくする為のものだから」


一誠 「何でこんな事をするんだ?それに・・・お前は唯の人間じゃないな?」


俺の問いに和樹は微笑みながら頷いた。そして、真剣な顔に切り替えて言葉を発した


和樹 「実は、僕はね?世界一の魔術師なんだ」。


一誠 「なんだと?」


いきなり自分の事を魔術師しかも世界一といわれ困惑する


和樹 「その反応は当然だ。僕も自分の家系を両親から教えられた時もそんな反応だったよ。僕は、その

    真実を知らされて以来、両親からスパルタ教育されて今では魔術を超える魔法・・・

    神導、魔導を会得したんだ。」


一誠 「それじゃあ魔術師じゃなくて世界一の神魔導師じゃないか?」


和樹 「・・・そうだね。これからは世界一の神魔導師と自称しよ」


何て軽い奴・・・・・


和樹 「それにしても、よく無事で生きていたんだね」


一誠 「俺の事を知っているのか?」


和樹 「キミとは会うのは今日が初めてだよ?だけど、僕の両親は一誠の両親と親友なんだ。

    僕が物心つく頃から良く一誠の事ばかり話していたからお興味を持ってキミと友達になりたいなって

    思っていたんだ。」


一誠 「でも、和樹が生まれた時は既に俺が生まれた頃だ。どうして長生きできている?」


俺が疑問の問いを言った。三大勢力と二天龍の戦いの前に生まれてきているからだ。俺はお父さん達から

永遠の命をくれたから今でも生きているけど


和樹 「僕の家系は何故か長生きする家系なんだ。どうして長生きできるのかお父さん達でも解らないみたい

    だけどね?だから、一誠が生まれた時からずっと生きていたんだ。」


一誠 (魔術師って長生きできる、そんなものなのか・・・?)


和樹 「けど、あの両親が亡くなって、一誠が行方不明と聞いて両親共々驚愕したよ。僕達も探したけど、

   見つからないから死んだんだと思って僕達は悲しんだ。でも、今日はお父さん達に報告が出来るよ!」


一誠 「そうか、それは良かったな」


和樹 「そうだ!一誠、今夜僕の家に遊びにおいでよ!善は急げって言うしお父さん達にも

    会わせたいんだ!」


一誠 「本当に急いでいるな!?」


幾らなんでも急ぎ過ぎる!俺が突っ込む余所に和樹は瞳を輝かせてはしゃいでいた。その後、話は勝手に

進んで俺は「あー」「うん」としか言えなくなった。


和樹 「じゃあ、そう言う事で一旦に帰ったらもう一度、学校の校門前に来て?時間は・・・そうだな7時で

    いいね?あ、電話番号はこれだから、それじゃ!」


ドッヒュウンッ!


和樹はドーム状の結界を解いて、話を打ち切りにすると急いで走り帰って行った。


一誠 「―――取り敢えず俺も帰るか・・・・・」


事前に下履きを置いて靴を持ってきたので、帰りは何時も通りに空間に裂け目を作り帰った。


――――――――――――――――――――――


兵藤家



一誠 「ただいま〜」


黒歌 「おかえりイッセー!」


ギュッ!


玄関に入り靴を抜き出す所に黒歌が抱きついてきた。


ガイア 「おのれ!またしても出遅れた!」


黒歌 「ふふん、残念ね?ガ・イ・ア?」


ガイア 「うぐぐぐ!」


朝も喧嘩していたのに懲りずにいた。


一誠 【・・・二人とも喧嘩はしないでと今朝言ったよな?いつまでも喧嘩していたら嫌いになるぞ】


ビクッ!っと、身体を震わした二人は


『はい!言っていました!私達は仲良しです!』


嫌われたくない為急いで仲良くなった。ガイア、黒歌


一誠 「そうか、良かったよ。二人が仲良しで」


二人の頭を撫でて廊下を歩いて行った


ガイア 「・・・もう喧嘩はやめよう・・・怖いし」


黒歌 「ええ、これ以上嫌われたくないもの・・・・・怖いし」


二人は何か呟いていたけれど敢えて気にせず自室に戻り着替えてリビングに行くと


一誠 「あ、リーラ。ストップ」


リーラ 「どうかなされましたか?」


夕飯の準備をしようとしたリーラに待ったを掛ける


一誠 「今日、初めてできた友達が家に招待されたんだ。だからそっちで食べに行く」


リーラ 「そうなのですか?」


ガイア 「早いな?もう友が出来たのか?」


一誠 「名前は式森和樹って言うんだ。しかも、和樹の両親はお父さん達の親友だって」


『えっ!?』


お父さん達と関わりあるリーラを除いたガイア達が目を見開いて驚いた。まさか、お父さん達の

親友関係である両親の子供がこの学園に居るとは思いもしなかったのだろうな


ルシファー 「・・・・・ねえ、イッセー。私も一緒に連れて行ってもらえないかしら?

       その子と両親が気になるの」


レヴィアタン 「私もその子の両親が気になるなぁ・・・」


ガイア 「我もだ。友の友人を見てみたい」


メイビス 「私もです」


ベルゼブブ 「一誠、私もだが良いかな?」


アスモデウス 「私も皆と同じ気持ちよ」


そっか、リーラと黒歌以外の皆はお父さん達と関わりがあるから和樹の両親が気になるのか


一誠 「解った。皆も行こうか、黒歌とリーラはどうする?」


黒歌 「私も行くにゃん、イッセーがいないとつまらないし」


リーラ 「私も同行させて頂きます」


彼女達も来るようだ。さて、一応連絡するかなと、携帯を取り出し和樹の電話番号を入力して数秒、


和樹 「どうしたんだい?」


一誠 「お前の家に遊びいくと家族に話したら一緒に行きたいって言ったから一緒に連れてきてもいいか?」


和樹 「ああ、そう言う事?大丈夫だよ。一緒に連れてきて、歓迎するから」


「ありがとう」と言い残し通話を切って皆に伝えた


一誠 「良いそうだ。皆も行こうか・・・でも、その前にルシファー達を知っている

    奴もいるかもしれないから変装でもしないと「では、此方がご用意した物で

    変装をしましょう」・・・早いね、リーラ」


『変装』と言う言葉を聞いてリーラは僅か数秒で衣類を人数分持ってきた。その後、変装したガイア達と

共に駒王学園の校門前に向かった。


和樹side


和樹 「さてと、そろそろ時間だ・・・・・」


10分前に駒王学園の校門前に僕は一誠を待っていた。すると、暗い夜道から複数の気配がこちらに

近づいてくる事が解った。複数の気配から一つだけ知っている気配を感じた。


和樹 「やあ、こんばんは。一誠」


一誠 「早いな?和樹」


兵藤一誠だ。彼の背後に居るのは・・・どうやら七人の女性だ。一人はメイドだった


和樹 「一誠が言っていたメイドも来たんだね?彼女もびっくりするだろうね」


リーラ 「初めまして、リーラ・シャルンホルストと言います。お聞きしますが彼女とは?」


和樹 「僕の家にもメイドがいるんだ。貴女と同業のメイド、

    第二装甲猟兵待女中隊(パンツァーイエーガーメート)中隊長。シンシア・フロストが」


リーラ 「式森様もでしたか・・・その上、シンシアとは・・・・・」


何だろう・・・感嘆されている?


一誠 「所で和樹の家はどの辺りなんだ?」


和樹 「あ、うん。こっちだよ」


彼に促され僕の家まで案内をした。歩いて数分のところに車とその傍にメイドが待機していた


一誠 「若しかして、あれに乗ってきたのか?」


和樹 「夜だからね、車に乗って来たんだ。」


一人のメイドが車のドアを開け放ったところで僕は乗車席に乗り一誠とリーラさん、六人の女性を

乗車したことを確認したメイドがドアを閉め車に乗り込み発車した。数分後、豪華な一軒家・・・

僕の家に辿り着いた。「へぇ〜」と、一誠が呟いた。珍しいんだろうね


和樹 「ようこそ、僕の家へ」


ドアを開け先に降りた僕は一誠達を歓迎した。一誠を含める八人は車から降りた同時に


『和樹様、御帰りなさいませ』


そこに玄関までメイドに囲まれる様に道を作って数多のメイド達が僕を出迎えた。その奥から長身で銀髪の

女性のメイドが僕に近づいてきた


和樹 「シンシア、ただいま。準備はどう?」


シンシア 「御帰りなさいませ、既に準備は整えました。」


彼女は第二装甲猟兵待女(パンツァーイエーガーメート)中隊(ヒェンカンパニー)中隊長、

シンシア・フロスト大尉。以前、一誠に話したメイドだ。


和樹 「うん、ありがとう。皆を中に案内してくれるかな?」


シンシア 「畏まりました。では、こちらへ―――っ!?」


彼女が珍しく目を大きく開いて言葉を失った。理由は解る


シンシア 「リーラっ!」


リーラ 「お久しぶりです。シンシア」


第二、第五の装 甲 猟 兵 待 女(パンツァーイェーガーメート) 中 隊(ヒェンカンパニー)中隊長の

二人がお互いの視界に入った


シンシア 「何でお前が此処にいる」


リーラ 「私は一誠様のメイドだからだ。」


シンシア 「・・・・・はっ?」


彼女の言葉を聞いてシンシアは少しだけ呆けた。次に一誠の顔を見て「成程」と呟き納得したようだ。


和樹 「シンシア、皆を案内してくれる?」


シンシア 「はい、畏まりました。私の跡についてきて下さい」


和樹 「僕は両親を家に呼んでくるよ」


僕は一誠にそう言い残して移動式の魔術を展開させて両親がいる実家に向かった


式森家


和樹 「こんばんは、親父、お袋」


リビングで寛いでいた親父の和馬とお袋の七海に挨拶をした。


和馬 「和樹か、どうした?お前から家に来るなんて」


和樹 「実は友達を紹介したくて親父たちを招待にきたんだ」 


七海 「私達に招待するほどの友達なのね?」


和樹 「うん、親父たちも関係ある友達なんだ!」


その言葉を受けた親父たちは頭上に?を浮かべた


和樹 「取り敢えず僕の家に行こう?皆が待っているから」


「解った」と了承して移動式の魔術式を展開して僕の家に向かった


一誠side


『いらっしゃいませ!旦那様!奥様!』


和樹のメイドにリビングに案内されて僅か数分、リビングに魔術式の文様が浮かんだと思えば和樹と両親と

思われる二人の男女が現れた


七海 「いつも、和樹のお世話して貰ってありがとうございます」


『いえ!私達はメイドです!和樹様のお世話は私たちの務めであり当然の事です!』


リビングに居るメイド達は自分達の務めだと異口同音と当然の様に言った。


和馬 「処で和樹、私達に関係がある友達は誰だい?」


和樹 「あそこに座っている人だよ」


七海 「・・・・・失礼ですけどお名前は何て言うのかしら?」


和樹 「ちょっとこっちに来て自己紹介してくれるかな?」


そう言われ席から立ち上がり和樹の所に向かうと両親が自己紹介をしてくれた


和馬 「キミが和樹の友達か?初めまして和樹の父親の式森和馬だ。」


七海 「和樹の母親の式森七海です」


一誠「初めまして、俺の名前は兵藤一誠です」


『!?』


和樹の両親たちは驚いた。自分達の友人の息子が行方不明となり探したが見つからず死んだと思ったからだと思う、それが自分たちの眼前に立っているから


和馬 「―――ほ、本当か?」


一誠 「正真正銘、兵藤誠と兵藤一香の間に生まれた子供です」


七海 「・・・・・」


事実を知らせると和樹の母親が泣き崩れ和樹の父親は俺に抱きつき「無事でよかった」と、安心した言葉が

俺の耳に入った


和樹 「親父、お袋、言っただろう?関係があるって」


暫くして和樹はタイミングを計って言った。


和馬 「あぁ、そうだな」


七海 「えぇ、そうね」


二人は俺に顔を向けて言葉を発した


和馬 「本当によく無事でいたな。どうやって生き延びたんだ?」


七海 「あの爆発でどうやって?」


一誠 「神器(セイクリッド・ギア)のお陰です。」


俺はあの時の状況を話した。二人は俺の話を聞き終わって納得した様だ


和馬 「そうかあいつ等の神器(セイクリッド・ギア)のお陰で・・・」


七海 「次元の狭間にいたのね・・・だから見つからない訳だわ、その後はどうしたの?」


一誠 「あるドラゴンと暮らし修行をしていました。」


『えっ?それって・・・え?』


何故か和樹も知らなかったようで


和馬 「和樹、お前は知らなかったのか?」


和樹 「知らなかった。今日学校で会ったばかりだから」


七海 「そのドラゴンの名前教えてくれるかしら?次元の狭間に居るドラゴンは一匹しかいないのだけど」


一誠 「そのドラゴンの名前は『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』グレードレット。

    俺が此処まで成長するまで一緒に住んでいました。」


『・・・・・・・』


和樹と和樹の両親が驚きや呆然の表情をした。


一誠 「驚きました?」


『・・・・・』


コクンと無言で頷いた


一誠 「では、こちらも家族を紹介しますね?・・・ある意味、俺より驚きます」


『・・・何だって?』


驚くと言われ一体どんな人が・・・全員の思いが一致した。


一誠 「皆、右から順に自己紹介してくれ」


俺が指示すると最初はルシファーから自己紹介をした


ルシファー 「初めまして私はルシファー」


アスモデウス 「アスモデウスです」


レヴィアタン 「私はレヴィアタン!」


ベルゼブブ 「私の名はベルゼブブ」


『私達は先の戦争で死んだ事になっている四大魔王です』


メイビス 「私はメイビス、同じく死んだ事になっている神です。」


先の戦争で死んだと言われている五人の自己紹介が終わり


黒歌 「私は黒歌。SSランクのはぐれ悪魔にゃん♪」


リーラ 「リーラ・シャルンホルストです」


彼女達、黒歌とリーラの自己紹介が終わり残りは―――


一誠 「そして俺が最初に次元の狭間で出会った」


ガイア 「我の名は真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)グレードレッド、ガイア。『神龍』又は

     D×D(ドラゴン・オブ・ドラゴン)と称されている」


一誠 「俺はこの人達と次元の狭間に一緒に住んでいるんだ。」


『ええええええええええええっ!?』


全員の自己紹介が終わった瞬間、驚愕の叫びがリビングに響いた。


一誠 「やっぱり驚きますよね・・・」


和馬 「あっあ、当たり前だぞ!」


和樹 「二天龍の戦いで死んだはずの冥界と天界のトップが僕達の眼前にいるんだよ!?

    それにSSランクのはぐれ悪魔までいるなんてどう言う事!?」


七海 「何で神龍がここに!?次元の狭間で泳ぐ事が好きなドラゴンが何故!?」


俺は驚く三人にその事について説明した。


和馬 「成程、そうだったのか・・・でも、どうして私達に話してくれたんだね?」


一誠 「彼女達も俺のお父さん達と関わりを持っているんだ。」


七海 「まあ!そうなの?」


ガイア 「ああ、そうだ」


ルシファー 「あの方達に助けてもらった事があるの」


その後、和樹の母親とガイア達は俺のお父さん達の話で盛り上がっている余所に和樹の父親が話しかけてきた


和馬 「ちょっといいかな?」


一誠 「なんですか?」


和馬 「君は冥界で悪魔だけで行われているLG(レーティングゲーム)に参加するかね?」


レーティングゲームの事を言われ戸惑って和樹の父親に問う


一誠 「・・・いきなりどうしたのですか?」


和馬 「もし君が参加する気があるなら和樹!」


和樹 「はい!?」


いきなり呼ばれ背筋を伸ばしてしまう


和馬 「今後、一誠君と共に行動して力を貸して護ってやるんだ。その為に今まで修業してきたんだろう?今がその時だ!」


和樹 「!?」


一誠 「ちょっと待って下さい!まだ参加するかは解らない上に俺は人間ですよ!?参加できない筈です!」


尤もな意見に和樹の父親は


和馬 「確かに参加はできないだろうだが参加できる様な状況になったらどうだ?」


一誠 「・・・どう言う事ですか?まるでそうなる出来事が起きる言い方ですが」


七海 「実際そうなってしまう状況が一つだけあるんです。」


そこに和樹の母親、七海が割って入ってきた。


七海 「実はこの学園の理事長、現魔王サーゼクス・ルシファーの妹リアス・グレモリーは元72柱の一つ

    フェニックス家の三男、ライザー・フェニックスとの婚約をしているのですが彼女は

    拒んでいるのです」


ルシファー 「フェニックス?懐かしいわね」


一誠 「強いのか?」


アスモデウス 「フェニックスは『不死身』の能力がある。だけど、回復する為には精神力を使う。

        精神を疲弊すれば勝つか」


ベルゼブブ 「一気に消滅するほどの攻撃か聖なる攻撃で勝つかだな」


一誠 「ふぅん、別に不死身じゃないんだな」


レヴィアタン 「そう言う事!」


流石、元四大魔王。悪魔の事に関する情報は詳しいな


ガイア 「だが、婚約を拒んでも否定できるものでは無いぞ?」


七海 「予測ですがレーティングゲームで婚約を賭けると思います。ですが、負けたら婚約発表パーティを開

    催するでしょう・・・・・その時にリアス・グレモリーを奪い返すのです。きっとその時、勝利した

    暁に褒美が貰える筈です。その時に参加条件とかその他色々と褒美を貰えば良いかと思います」


一誠 「だけど、俺はリアス・グレモリーとは会った事ないぞ?そこはどうする?」


和樹 「挨拶にでも行く?」


簡単な方法だな・・・・・だけど、それが良いか?


一誠 「そうだな。顔見合せでもしようか」


和馬 「因みに彼女の眷属の人数は5人だ。転生悪魔・ハーフ堕天使の雷の巫女・姫島朱乃。

神器、魔剣創造(ソード・バース)を持つ転生悪魔・木場佑斗。

神器、聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)を持つ転生悪魔、アーシア・アルジェント。

転生悪魔の猫又、塔城小猫。」


和樹の父親がリアス・グレモリーの眷属の写真付きの情報を見せてくれた。その中の一枚を黒歌が

手に取ると目を見開いた。


黒歌 「塔城小猫・・・・・」


和馬 「知り合いですか?」


黒歌 「―――妹よ」


複雑そうに呟く黒歌の表情は何処か暗かった


和馬 「そうですか・・・話を進めます。最後の一人は赤龍帝の籠手、二天龍と称されている赤い龍ドライグ

    が封印されている神滅具を所有している転生悪魔、成神一成」


一誠 「二天龍か・・・懐かしいね?ガイア」


ガイア 「我は興味無い」


それにしても、そんな奴は知らないがあの学園にいたとはな


和馬 「今は少数人数だが、二天龍の肩割れがいる事で更にグレモリー眷属は増強するだろう、ドラゴンは力

    を引き寄せる力が有る。だから一誠くん!和樹の力を使ってくれないか?」


七海 「私からもお願いします」


一誠 「・・・・・解りました。ですが、本当に参加するか解りませんよ?」


和馬 「あぁ、それでもいい。私達は和樹を君の傍に置いてくれるだけでもいいんだ。 もうこれ以上失いたく

    ないからね・・・」


お父さん達の事を言っているのかな?


一誠 「和樹、これからもよろしくな」


和樹 「こちらこそ!」


お互い握手をした。ここに和樹と言う新たな仲間が増え周りから盛大な拍手が起きた。


和馬 「さぁ!今日は無礼講だ!メイド達諸君も浮かれ過ぎない様に気を付けて、祝おうではないか!」


『はい!』


ルシファー 「じゃあ、どんどん食べるわよ!」


アスモデウス 「そうね!」


レヴィアタン 「楽しんじゃうよー!」


メイビス 「食べ過ぎには気を付け様、体重が増えちゃうわ」


ベルゼブブ 「うう・・・そうだな」


リーラ 「シンシア。充実しているか?」


シンシア 「言われるまでもない、和樹様は御世話のし甲斐があって毎日楽しいわ。そっちはどうだ?」


リーラ 「私もさ。あの方に仕えて本当に良かった・・・心の底から思っている。」


和馬 「母さん今日は飲むぞ!こんな嬉しい事は久し振りだからな!」


七海 「そうですね。一誠くんが生きていて私も嬉しいですよ」


皆それぞれ楽しんでいる最中、黒歌だけ顔を曇らせていた。きっと妹の事を考えているんだろうな。グレモ

リー先輩の眷属として生きて生活しているから


一誠 「―――大丈夫」


黒歌 「!?」


彼女の背後から腕をまわしてそう言うと猫耳を垂らしながら俺の顔を見る。その表情は暗かった


一誠 「もし会いたいなら俺が会わせてやる。だから悩みを抱えずに俺に言ってくれ、な?」


黒歌 「――ありがとう」


俺が励ますと表情が明るくなった。色々と問題があるだろうけど、なんとか解決しなきゃな


レヴィアタン 「ああああっ!黒歌ずるい!一誠くん!私も抱きしめて!」


ベルゼブブ 「私も!」


ルシファー 「イッセー、次は私ね?」


アスモデウス 「いいなぁ〜後でして貰おう・・」


メイビス 「羨ましい・・・私も!」


ガイア 「おのれ黒歌!・・・でも、また一誠に怒られる・・・我慢せねば、我慢・・・我慢」


リーラ 「一誠様・・・あの最後で構いませんから私も・・・」


和馬 「あっはっはっは!一誠君は凄いな!」


和樹 「一誠、全人類の男達に喧嘩を売るつもりなのか?・・・少し羨ましい」


七海 「何言っているの?貴方だって全人類の男に喧嘩売っている様な生活しているじゃない。それに抱きしめたいならシンシアにしてあげなさい」


和樹 「えっ!?///」


シンシア 「奥様!?///」


七海 「あら?もしかして脈有りかしら・・・」


『/////』


そう言われ顔から火が出る様に真っ赤に染まった。こうしてこの騒ぎは朝まで続いたそうだ。


――――――――――――――――――――――


木場side


とある部室


旧校舎にある部室、オカルト研究部に入った僕、木場祐斗はオカルト研究部部長に報告していた


木場 「部長」


「どうしたの?」


木場 「この学園に協会の関係者が転入してきたようですが御存知でしたか?」


「・・・・・何ですって?」


木場 「かなりの力がある十字架を身に着けていたのでもしかすると協会側の者かと・・・」


「そう、名前はわかるかしら?」


木場 「兵藤一誠です。僕と変わらない歳だと思うので二年だと」


「兵藤一誠・・・解ったわ、此方も調べてみるわ」


木場 「解りました。」


もう一度、彼に接触してみようかな?

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