小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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連合VS破壊神シヴァ!(1)


『サマエル!』


『やっとだ、やっと会えた・・・・・!』


外で待機していたゾラードとメリアが『龍喰者』サマエルを見て感激した声音を発した。まさか、キミたちの

友達ってあのドラゴンなの!?


「・・・・・・先生、なんですか、あれ・・・・・。俺でもヤバいって見ただけでも解るんですけど」


成神がアザゼルに質問した


「アダムとイヴの話は兵藤とサイラオーグ戦の時に言ったよな?」


「え、ええ、確か―――」


「蛇に化け、エデンの園にいた始まりの男女―――アダムとイヴに知恵の実を食べさせるように仕向けたのが

サマエルだ。堕天使の総督がその時のゲームで説明したようにブラフマーの怒りを触れてブラフマーは極度の

蛇―――ドラゴン嫌いになった訳だ。さらに付け加えれば、教会の書物の数々でドラゴンが悪として描かれた

由縁だよ。サマエルはドラゴンを憎悪したブラフマーの悪意、毒、呪いというものをその身に全て受け止めた

存在。元々、神聖であるはずのブラフマーの悪意は本来あり得ない。故にそれだけの猛毒。ドラゴン以外にも

影響が出る上、ドラゴンを絶滅しかねない理由から、コキュートスの深奥に封じられていた。サマエルに

かけられたブラフマーの呪いは『究極の龍殺し』。それだけにサマエルの存在自体が凶悪な龍殺しだ」


成神が言いかけた時に長々と破壊神が説明した。・・・・・だけど


「創造神!どうして、あなたは破壊神に協力をしているの!?しかも、よりによって自分が封印した

ドラゴンを解いて表に出すなんて!貴方は何を考えているのですか!」


「貴様!我等を裏切るつもりか!?」


「答えろ!バカ神!」


「納得する理由を我等に話してもらいましょうか!」


破壊神の胸元に下げられている大剣のストラップに問い詰める僕たち!何より彼は一誠の相棒だ!どうして

こんなことをする!?大剣のストラップが一瞬の閃光を放ったと思えば大きな大剣になって僕たちに話し

掛けてきた


『貴様たちの実力を知る為だ。それに元々、私は兵藤一誠の相棒だ。貴様たちの味方でも敵でもない』


僕たちの実力・・・・・?創造神は既に僕たちの実力を知っている筈・・・・・


『シヴァ』


「そうだな。―――では、さらばだ」


破壊神は大剣の柄を掴むと姿を暗ました!同時に僕たちは動き出す!


『サマエルは我等が相手をする!』


『我等は友を助けに行きます!』


そう言って二匹のドラゴンは翼を羽ばたかせて行ってしまった!


「あっ!ちょっと!?」


「いや、その方が良いかもしれない。イッセーくんとヴァーリ、匙くんに神城くん、残党の軍隊と共にいる

タンニーンとその眷属ではサマエルの毒で死んでしまう。同じ、エデンにいたドラゴンならば仮に勝てなく

とも抑えてくれるだけでも有り難い」


「ついでに此処に連れてきた玉龍も死ぬかも知れないぜぃ」


へぇ、連れてきていたんだ。気付かなかったな・・・・・


「我等は死にはしないと思うが危険だろうな」


「あれ、とても危険」


僕たちの中で不動の存在のガイアさんと最強のオーフィスが危険なんて言うほどのドラゴン!?


「じゃあ、最後の戦いといきますか!もう目の前まで来ているぜ!魔獣の団体さんがよ!」


アザゼルが空に巨大な光の槍を数多く創りだすと魔獣の軍団に放った!一瞬で数十以上の魔獣が屠られた!


「此処の守りは僕がするよ!」


さくらさんがそう言った瞬間この建物は桜色のオーラに包まれた!すると、天井が無い部屋に傷だらけの

悪魔たちが入ってきた。サーゼクスさんはその悪魔たちに気づいて話しかけてきた


「もう、大丈夫かい?」


「ええ、もう戦えます」


サイラオーグだった。他にもランキング第一位の悪魔、ディハウザー・ベリアルもいた。

他にもアスモデウスさんの情報で知ったゲームの上位の悪魔もいた。どうして此処に?


「彼等も迎撃にあたっていたのだが、巨大な魔獣の能力と次々と生まれてくる小型の魔獣に苦戦して守って

いた都市部と魔王領の破壊を許してしまい、未だ破壊されていないこの魔王領に全勢力を集結させていたの

だよ。そこにキミたちも来て、いまの現状に成った訳だよ」


「本当に最後の戦いというわけですね?」


「そういうことだ。だが、今回は勝てる。何故なら―――」


「僕たちが協力して破壊神を倒す。だからでしょう?」


その言葉にサーゼクスさんは「ああ」と苦笑しながら首を縦に振った。不意に僕の肩を叩く存在がいた。

振り返るとサイラオーグだった


「兵藤一誠のことは聞いた。まだ、生きているのだろう?」


「魂だけの状態だけどね。それでも生きているのなら良かった」


「俺も全力で戦おう。兵藤一誠と冥界を救う為に・・・・・。また、あの男と全力で戦いたいからな」


「この戦いが終わって一誠を助けたら言っておきます」


そう言うと「よろしく頼む」と言って自分の眷属のほうへ行ってしまった


「式森和樹」


「・・・・・えっと、ランキング第三位の悪魔だね?」


「そうだ。そして、兵藤一誠に私の眷属を一網打尽にされた王』だ」


サーゼクスさんとセラフォルーさんからその話を聞いた。一人で第三位の悪魔を追い詰めたって、やっぱり

一誠は凄いね


「俺も全力で兵藤一誠を救おう。あいつと全力で一度、戦いたいからな」


それだけ言うとサイラオーグのように自分の眷属のところに赴いた


「ははっ、彼は人気ありますね。式森和樹くん」


「まあ、僕たちが誇る存在だからね」


僕に背後から話かけるディハウザー・ベリアルに言葉を返す


「今度は巨大な魔獣たちを屠ります。状況が違うと戦況も一変しますからね」


「魔獣のほうは任せるよ。僕は親友を助けに行きますので」


「ええ、任せてください」


僕は皆のところへ赴く。既に準備はできているようだ。ガイアさんが口を開いた


「我等は一誠を救うぞ。勿論、魔獣どもは邪魔をしに来るだろうからそいつらも殲滅だ」


『・・・・・』


「破壊神を倒し、一誠を取り戻す!我らが無くてはならない存在を!」


『当然!』


「相手がどんな力があろうとも我等には通用しない!我等は『幽幻龍騎士団』!無敵の勢力だ!」


ガイアさんの言葉に強い意志を感じる。


『ガアアアアアアアアアッ!』


さくらさんが張った桜色のオーラに群がる小型の魔獣たち。だけど、バリアに阻まれて中には居ることが

できないでいた。そんな魔獣たちにガイアさんは腕を突き上げ、手元を真紅に光らせた


「雑魚が」


ポツリと呟いた。―――刹那。


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!


空一面に真紅の色が染まった!さくらさんが張ったオーラも一瞬にして消えてしまった!ガイアさんの魔力

での攻撃は始めてみた!不動の力はこんなにも凄いの!?


「―――行かせてもらう。・・・・・一誠を助けだして御褒美に一誠からキスをしてもらう!そして、抱いてもらう!」


『―――!?』


ガ、ガイアさああああああああああああん!?あなたは一体なに言っているんですかあああああああああ!?


「あははははっ!待っていろ!一誠!」


哄笑しながらガイアさんは小型の魔獣たちを屠りながら巨大魔獣たち=破壊神シヴァのところへ行って

しまった!欲望丸出しだよ!


「我も、イッセーに甘えたい」


今度はオーフィスが行った!


『ふ、ふふふ・・・・・!』


あ、あれ〜?一誠を慕う彼女たちの周りに不穏な空気が・・・・・。


「ガイア・・・・・。抜け駆けはダメだよ・・・・・?」


「イッセーくんは平等にと言ったではないですか・・・・・?」


「私もイッセーに御褒美に甘えてもらわないと・・・・・」


「ふふふっ・・・・・」


「負けませんよ・・・・・?」


前四大魔王のルシファーさんとメイビスさんたちが飛び出した!


「我が娘たちよ。キミたちも負けてはいけないよ?―――新たな力で一誠くんを助けるのだ!」


『はい!』


ナンバーズの皆の体が一瞬の光が包まれたと思えば体に大きな機械を装着した!なんだあれ!?始めて

みるものだ!


「私が手によりをかけて創った。人間界のどの兵器を遥かに凌駕する世界最強の兵器『インフィニット・

ストラトス』。その力を存分に発揮するが良い!」


『了解!』


機械のシステムなのかナンバーズたちはもの凄く早さで空へ飛んでいった!


「僕たちも負けていられませんね。ヴァーリさん」


「そうだな」


「俺たちもだ!」


「そうよ!イッセーを助けるわ!」


『―――禁手ッ!』


ヴァーリと龍牙が全身鎧を身に纏う!信長と信奈は―――甲冑を纏った!その傍には馬がいた!


「サイレイ!」


龍牙が上空に向かって叫んだ。その瞬間上空に巨大な裂け目が生じてそこから超巨大な蛇が現れた!


「ではな!」


巨大な蛇の頭に乗って龍牙は魔獣たちの許へ赴く


「―――我、目覚めるは」


『さあ、行こう!』 『行くぞ!』


「神に認められし二天龍なり」


『我等は、神に認められし天龍!』 『そして、白龍皇なり!』


「無限と共に生き夢幻と共に歩み」


『友と共に歩み!』 『友の敵を屠る為に!』


「我、無垢なる真なる白龍神皇と成りて」


『我等は、真なる力を持って!』


「「「「「「「「「「汝を白銀の光輝で鎮めよう」」」」」」」」」」


『白銀の極光龍変化!!!!!』


カッ!


呪文を唱えた瞬間、ヴァーリが膨大な光に包まれ、光が収まる頃には体の至るところに青い宝玉がある白い

ドラゴンに成った。


『アルビオン!敵を屠りに行くぞ!』


『私たちの力で破壊神と創造神が創りだした魔獣どもを殲滅しようぞ!』


翼を羽ばたかせヴァーリも魔獣たちの許へ!


「はっ!」


「せやっ!」


信長と信奈は馬上して馬を空へ駈け走らせる!って、空!?あっ、馬の背に翼が生えている!

ペガサスなの!?


「にゃはは。私も負けていられないにゃん!」


「ひゃはは!暴れ放題だぜぃ!」


「ルフェイ、気を付けながら敵を屠りましょう」


「はい!イッセーさんも助けます!出ておいで、フェンリルちゃん!」


ルフェイが建物の外に三つのボールを投げ放った。ボールが二つに分かれ赤い閃光が生じてフェンリル、

ハティ、スコルの親子が出てきた!四人はフェンリルたちの背に乗って皆が向かった魔獣たちの許へ

フェンリルたちを走らせる


「我等、守護騎士も主を救いに行くぞ!」


『はっ!』


「アギト!」


「おう!」


『ユニゾン・イン!』


シグナムさんとアギトが融合した。背に炎の翼が生え髪と瞳の色が変わった!夜天の書(一誠が改めて

名前を付けた)のメンバーは空へ飛びだった!


「ディアーチェ、レヴィ、シュテル。私たちもイッセーさんを助けに行きます!」


「当然だ!」


「魔獣たちも一網打尽にしちゃうから!」


「待っていてください・・・・・!」


紫天の書のメンバーも夜天の書のメンバーに続く!


「スバル!ギンガ!行くわよ!」


『はい!』


クイントさんたちはそれぞれ魔力で創った道にジェイルさんが開発した肘から先を覆う大型かつ重圧な籠手を

覆うナックルと足首から下を覆う分厚い装甲と蒸気を吐き出すマフラーを備えたインラインスケート型を

装着した状態で掛け走った!


「お母さん!私も行ってくるね!」


「気を付けて行ってらっしゃい」


「うん!」


プレシアさんがアリシアに真紅の色で幽幻龍騎士団の紋様が刻まれた黒いマントを渡した。アリシアはその

マントを羽織って、得物を手に持って魔獣たちを屠りに行った


「さぁ〜て!私の最高傑作も登場してもらいましょうかねぇ!」


ダンタリオンさんが携帯を取り出して操作をし始めた。すると、上空に複数の穴が生じた。そこから

何かが次々と落ちてきた


『ゴオオオオオオォォォォォォオオオオオオオオオオッ!』


魔王領に着地したと同時に雄叫びをあげる巨人らしき巨大な物体。あっ、ゴグマゴグだ。アザゼルが

ゴグマゴグを見て叫んだ


「―――ゴグマゴグか!」


アザゼルの言葉にダンタリオンさんが頷く


「よくお解りでぇー?そうですよぉー。私たちが住んでいる次元の狭間に放置されていたゴグマゴグを全て

回収して修理し、改造に強化を施した私の最高傑作品!さあ!行きなさあい!魔獣たちを屠りに行くの

でぇーす!」


「すげぇ!全部動いているぜ!それにまだあるのか!?どんどん落ちてくるぞ!」


わあー、アザゼルがもの凄く子供のように目を輝かせているよ。狂喜乱舞しそうだ。って、しているし


「では、私も発明したものを披露しようではないか」


ジェイルさんも携帯を操作し始めた。するとゴグマゴグが出てきている穴がさらに広がり、何かがさらに

出てきた。飛行機型の機械に巨大な球体状の機械が穴から大量に出てきた


「なっ、なんだ、あれ!?」


「『ガジェットドローン』という私の発明品だ。魔力を無効化にする能力を搭載している。巨大な魔獣の

バリアにあれらで当てれば無効化にできるだろう」


「おおーっ!凄いな!」


アザゼルは大はしゃぎ!なんか、この人って子供に戻っていない?


「ほっほっほ。孫の勢力は本当に凄いのぅ!」


「まさか、わし等の出番がなさそうだぜぃ・・・・・」


「イッセーは凄いのじゃ・・・・・。イッセー・・・・・。早くお主に会いたいのじゃ・・・・・」


「あれだけの数・・・・・天界に送り込まれたら一溜まりも有りませんね・・・・・」


「ミカエルさまー。彼はそんなことしませんよ?」


ミカエルさん。ガブリエルの言う通り、そんなことしませんから大丈夫ですよ・・・・・


「兵藤くん・・・・・。幽幻龍騎士団・・・・・。キミたちの勢力は凄い・・・・・」


「うん、これだけの戦力があるんだもん!破壊神を倒せるわ!」


うん、セラフォルーさんの言う通りだよ。―――でも、まだまだだよ


「さて、僕も魔獣たちを倒す前にすることをして行くとしようかな」


腕を上げた。手の先に魔方陣を展開した。僕たちのいる上空に巨大な穴が広がった。―――その穴から


『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!』


『―――!?』


悪魔、天使、堕天使たちが雄叫びを上げながら一斉に出てきて小型の魔獣たちに赴いていった


「な、あいつらは・・・・・!?」


「新世界ザナドゥの住人たちだよ。中には旧魔王派の悪魔もいるだろうね」


「ああ、その通りだ」


僕の言葉に誰かが肯定の言葉を発した。上を見上げると


「久しぶりだな。式森和樹、それと堕天使の総督に偽りの魔王たちよ」


「本当にね・・・・・」


「お久しぶりです。アザゼルさま」


カテレア、クルゼレイ、レイナーレが翼を羽ばたかせながら僕たちのところに降りてきた。三人とも

雰囲気が違うね


「冥界の状況と兵藤一誠のことは式森和樹たちから聞いた。―――偽りの魔王よ。この責任は一体どう

取るつもりだ?」


「二度もイッセーが殺された。しかも、私たちの勢力と友好を結んだのに友好を結んだ勢力が彼を殺しただ

なんて・・・・・。どういうつもりなのですか?」


「・・・・・」


冥魔とザナドゥの王として聞いているんだろう。しかし、サーゼクスさんたちは何も答えなかった。

その様子を見て嘆息したクルゼレイ


「本当ならば、貴殿との友好を今すぐ絶縁したいところだが・・・・・。それを決めるのは兵藤一誠だ、

先にあいつを助けないといけない」


「魔獣たちのことは私たちも協力して抑え、倒します」


「一つ、貸しですよ。偽りの魔王たち」


クルゼレイとカテレアは不意にこの部屋の扉のほうへ顔を向けた。ああ、そういうこと・・・・・


「―――そこにいるのは解っている。いい加減、出てきたらどうだ?」


彼の言葉に一斉に扉の方へ顔を向けた。すると、扉が開いて―――旧魔王派のシャルバ・ベルゼブブが

入ってきた


「・・・・・」


彼は黙って僕たちのところへ歩を進めた。


「久しぶりだな。シャルバ、元気にしていたようで安心した」


「あなたがいないと私たちは大変なのです。私たちと協力してこの戦いを終わらせて一緒に行きますよ。

―――私たちの世界、冥魔へ」


「・・・・・俺にはそんな資格などない」


カテレアの誘いに拒否したシャルバ。―――だけど、


『この馬鹿!』


ドゴンッ!


「―――!?」


二人がシャルバの腹部に拳を突き入れた!不意打ちの攻撃に足を床に崩してしまった


「なっ、なにを・・・・・!」


「資格があるとかないとかそんなの関係無い!」


「私たちがあなたを必要としているのよ!それに、あなたの姉上もあなたのことを心配しているのよ!?

どうして、姉上から逃げるような事をするの!」


・・・・・僕が出る幕ではないね。僕もそろそろ行こう・・・・・


『二人とも、シャルバを引き入れてね』


『解っている』


『任せなさい』


二人に念話で伝え僕は皆に告げる


「では、僕も行ってきます。―――皆も早く行かないと皆の出番も取っちゃいますから」


そう言い残して僕も空へ飛んで魔獣たちに赴く。さあ、どんどん倒すよ!





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