小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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連合VS破壊神シヴァ!(4)



むっ。奴等・・・・・、特にこの子の家族のオーラが変わったな・・・・・?


「・・・・・破壊神」


「なんだ」


「これから僕たちは全力で戦う。―――キミを殺す気でね」


全身から膨大な魔力を迸らせてこの子の家族は言った。不意に大地が揺れだした。―――いや、冥界が震えているのか・・・・・。この子の家族の魔力によって


「・・・・・いくよ」


私は神器の能力を解除し、再び小さくした大剣を大きくして、魔帝剣を歪ませた空間の穴に入れ構える


「全力か、一体どれほどの力―――」


ドオオオオオオオオオオオォォォォォォォォンッ!


何かが落ちた轟音が聞こえた。その原因は―――私が冥界の大地に衝突した原因だった


「・・・・・!?」


「・・・・・先輩を返してもらいます」


体を起こし真上―――上空を見上げると猫の妖怪がいた。何時の間に私のところに・・・・・?


「―――ッ」


ガガガッガッ!ギギギッ!ギンッ!ガギィィィィィン


私の背後に気配を感じ振り向き大剣を振るうと甲冑を着込んだこの子の家族たちがいて、激しい剣戟をする


「お前は確かに強い。だけど、呂布と曹操が言ったようにお前は一人で俺たちと戦っている」


「この人数で、全力で戦う私たちを倒すことは簡単じゃないわよ!」


「その通り!」


「っ!」


横槍から雷が帯びた得物を振ってくる存在に気づきその場から離れる。


「手加減して勝てる相手じゃない事は解った。・・・・・こっから全力でいく!」


「イッセーを助ける」


ドンッ!


「ぐう!?」


「我、イッセーを助ける」


またしても気配を感じさせずに私の腹部に拳を減り込ませる存在がいた・・・・・!オーフィス・・・・・!


「えい」


「がっ!」


顎に拳を突き上げられ私は上空に吹っ飛ばされる。視界の端に機械を装着した複数の存在が射撃体勢に

入っていた。


『食らえッ!』


その存在から銃弾、レーザー、ビーム、ミサイル、ロケットなどと様々なものが私に発射した


「なめるな!」


大剣と背中から出した翼で無力化していく。


『如意棒ッッ!』


刹那、声を張り上げる声が聞こえた。同時に私の周りに急に影が落ちた。上空を見上げると二つの極太な

長い棒が落ちてきた。―――回避は無理か。そう判断した私は大剣を前に交差して受け止める態勢に入った


ガッ!ゴオオオオオッ!


鍔迫り合いをするが、振り下ろされた二つの棒の重さに耐えきれずに地上に落ちていく。そんな最中


「―――グングニル」


ブゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウンッ!


地上にいた長いヒゲを生やしたこの子の家族が手に持っていた槍から極大のオーラが放出され、

私に向かってきた


「小賢しいッ!」


私が落ちる処に空間を歪ませ穴を広げ私は二つの棒に落とされながらその穴の中に入り、回避した。

異空間で少し、休憩する


「攻撃の仕方が変わった。・・・・・本気で私を殺しにきているのか・・・・・」


『そうでないとお前に勝てないと思ったんだろう?どうする。全力で戦いに来るあいつらは今までとは

一味が違うぞ』


「全てを破壊するさ。そう、全てをな・・・・・」


異空間に穴を広げ、再び冥界に出る。さて、今度はあれで―――


「・・・・・?」


首を左右、上下に動かす。あいつらの姿が視界に入らず、気配も魔力も感じない。遠巻きしていた大勢の

悪魔、天使、堕天使の姿も私の視界にいなかった


「・・・・・どういうことだ、何故、誰もいない・・・・・?」


『解らん・・・・・。完全に冥界からいなくなっているようだ』


ブラフマーの言葉に私は即座に否定する


「いや、それはあり得ないことだ。冥界とこの子を助ける為に集結した奴らだ。それをあいつらが諦める

訳が―――」


「乳よ、その言葉を解放しろッ!『乳語翻訳』ッッ!」


突如、私に魔力のオーラを放たれた。攻撃的ではなかった。いまの声は・・・・・。それに、確か、この技は・・・・・


「破壊神の乳よ!何を考えているのか俺の心の内を話してごらん!」


声がした方向に顔を向けると赤い全身鎧を身に纏った存在がいた。―――あいつか。そして、「乳語翻訳」は

相手の胸の声を聞ける技だった筈だ・・・・・


「みんな!気をつけろ!殲滅の攻撃を仕掛けてくるぞ!」


・・・・・どうやら、私の胸の声を訊いたようだな・・・・・っ!


「・・・・・す」


「っ!?」


「―――殺す」


ドス黒いオーラが私の全身から迸った。赤の他人の男に私の胸の内を聞いた、覗かれた。こいつは、

こいつは確実に殺す。私は赤い全身鎧を身に纏った私の敵に突貫した


「死ねッ!」


「モードチェンジ!『龍星の騎士』ッ!」


不要な鎧を全て外して身軽になった私の敵はドラゴンの翼を展開して私から逃走を始めた!

―――逃がさないッ!追撃をしながら二つの大剣を振るう!


「龍殺しの九頭龍ッ!極聖光の八岐大蛇ッ!」


ドス黒い魔力のオーラで形作った九匹の龍と神々しい輝きを発する八匹の蛇を赤いトカゲに迎撃させる!


「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああっ!?」


「貴様の肉体を魂ごと消滅させてやるッ!この世の存在から抹消させてやる!」


「そんな攻撃を食らったら一瞬で死んじゃうぅぅぅぅぅぅッ!」


必死で本能に従っているのか、私の攻撃を紙一重で避け続けながら飛行する!くそ、しばしっこい!


『シヴァ、止まれ。―――あいつに魔王領からかなり離されている』


「・・・・・なに?」


私の敵を追い続けながら尻目に見る。確かに、豆粒ぐらいまで魔王領から離れていた。


「私を誘っている・・・・・?」


「そうとしか思えない。一度、追撃をやめて様子見をしよう」


「・・・・・そうだな。それに、私が追いかけなくとも」


追撃を止めて宙に佇む。未だに私から逃げる私の敵へ手を突きだして手のひらを向ける。あいつの前に穴が

開いて、あいつはそのままその穴の中へ入ってしまった。そして、私の目の前に穴を広げる。そこから

私の敵がもの凄い速さで出てきた


「なっ!?」


「死ね」


ザンッ!


『龍喰者の究極龍殺し』で鎧ごと斬った


「がっああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」


「こうすればいいんだからな・・・・・」


究極の龍殺しに斬られてこいつは余りの強烈な痛みに絶叫を上げる。―――だが、


ガッ!


私の両腕を掴んだ。・・・・・何のマネだ?


「洋・・・・・服・・・・・崩・・・・・壊!」


ズババババババッ!


私の体に魔方陣が出て来たと思えば、私の服と下着が弾け飛んだ!な、なんだ!この技は!


「へ、へへ・・・・・っ、破壊神の体を・・・・・脳内に・・・・・保存した・・・・・ぜ」


「き、さ、まああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」


すぐさま、魔力で衣服を纏って二つの大剣に龍殺しのオーラと光のオーラを奔流と化とし、

こいつを滅しようと振り下ろす!


「さ、させませぇぇぇぇぇぇぇん!」


「っ!?」


私の体がこいつの頭に当る寸前に停まった!さらに、何処からか鎖が現れて幾重にも私の体に

巻きついてきた!瞬時で鎖を引き千切ろうとした刹那。


ズンッ!


私の胸から槍の先端が出てきた。こ、この槍は・・・・・ッ!


「―――輝け、神を滅ぼす槍よッ!」


カァァァァァァァァッ!


膨大な閃光があふれ出てきた!同時に、激痛と私の体から力が無くなっていく感覚を感じてきた!


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」


「はは・・・・・。作戦・・・・・成功・・・・・だ」


「ああ、良くやったよ。キミが囮に成ってくれたお陰でこの槍を破壊神の体に貫けたのだからね」


絶叫を上げる中に二人の言葉が耳に入った。やはり・・・・・!そういうことだったか・・・・・!

未だに私の腕を掴んでいる私の敵を振り払い、大剣の柄を掴む力を込めて背後にいる存在に振るう!


「あああああああああああああああああああああああああっ!」


「おっと」


余裕で私の攻撃を避けた。・・・・・くそ、いまので・・・・・・!


『ああ、力の半分を奪われたぞ。いや、それ以上に奪われたようだ。―――いまのお前は悪魔でいうと

上級悪魔程度の力しかない』


「なっ!?」


私はブラフマーの言葉に衝撃を受け驚愕した。そ、そんな・・・・・!?そんな、バカな・・・・・!


「形勢逆転だな。破壊神シヴァ」


「貴様・・・・・!」


「それと、俺だけばかり見ていいのか?」


「ッ!?」


私はその言葉に嫌な予感して後ろに振り向くと、振り向いた先には剛腕な左腕を私の腹部に

突き刺そうとしていた!


「これで、終わりだぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああっ!!!」


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!


「―――――――ッ!?」


ガードをする暇も、避ける暇もなく、強烈な拳の一撃が無防備な私の腹部に突き刺さった!

い、意識が・・・・・っ


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」


さらに拳を突き刺そうとするこの男、私は金色の翼を展開して膨大な光を発光し、一瞬、体が止まった事を

確認して、瞬時にその場から離れた。だが、その先には―――


「逃がさないよ!」


この子の家族の魔術師がいた!手を突きだして魔方陣を展開したと思えば魔術師の姿が見えないほどの

巨大で、膨大な魔力の数を放った!『幻想殺しの籠手』を装着して手を突きだし、極太の白い

レーザーのような魔力を放つ!魔術師が放った魔力を消し、魔術師がいるところまで進んだが、

避けられてしまった


「光よ!」


「くっ・・・・・!」


バシュンッ!


膨大な光のオーラが私に襲い掛かってくる。そちらにも手を突きだして無力化にする


『シヴァ!下から来るぞ!』


ブラフマーの警告に私はその場から離れる。私がいた場所に巨大な光の槍がもの凄い勢いで通っていった。

―――さらに、私の周囲から魔力が向かってきた。翼を羽ばたかせて空高く飛んで魔力から回避をした。

様子見をしようと佇む。その時、空に道が走ってきた


『はあっ!』


その道の上に走る三つの存在。・・・・・いまの力ではこの子の家族には勝てない・・・・・!

ここは一時撤退を・・・・・!


ドンッ!


逃走を計ろうとした私の体に突風の衝撃波が襲った。すると、体が勝手に大の字になり、まるで縛られたかのように体が動かなくなった


「『バレルショット』相手を捉える魔法のバインドという捕縛魔法です」


上空にいたショートカットに黒いドレスを着込み、手に持っている杖を私に向けていたこの子の家族がいた。

その間にも魔力の道に掛け走ってくる三人が近づいてきた。この状態では無効化に

することもできない・・・・・!


ダッ!


拳の先に魔方陣を展開して跳びだしてきた


『食らえ!IS「震動破砕」ッ!』


「くっ!」


金色のオーラを展開して三人の拳を阻む。


「硬い・・・・・!」


「・・・・・でも!」


「まだまだよ・・・・・!」


こいつらは諦めずに手首についているギアをさらに回転を上げて拳を突き出し、押してくる。


「私も手伝うぜ!」


『ノーヴェッ!?』


「三人でダメなら、四人だ!」



この子の家族の赤い少女も拳の先に魔方陣を展開して手首についているギアを最大限に上げて

金色のオーラに突き出した!


ビシビシッ!


「―――ッ」


金色のオーラに罅が生じた!―――刹那、ガラスが割れるように壊れ


『ディバイン―――バスタアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』


巨大な魔力が拳の先に展開した魔方陣から放たれて私はその魔力光に視界を奪われた―――刹那


グワッ!


私の眼前に空間に穴が開いた。巨大な魔力はその穴の中に吸い込まれていった。―――何故?私は何もして

いない・・・・・。・・・・・だが、


「ふっ!」


このチャンスを逃さず、捕縛魔法を弾き飛ばして眼前にいる四人のこの子の家族たちを思いっきり蹴り飛ば

してから森の中に飛び込んで行った。自然と同化になるように気配を消して身を潜めると、この子の

家族たちは私を探し始めたようだ。


『このまま撤退か?』


「・・・・・ああ、上級悪魔程度の力では勝てない。力が完全に回復するまで何処かに

身を潜める。・・・・・悔しいがな」


私は気配を消しながら冥界の森の中に走る。―――その瞬間


ドガンッ!


「がっ!」


「何処へ行く?」


頬に強烈な拳の一撃を食らった。その際に吹っ飛ばされ大きな木にぶつかってしまった


「・・・・・っ」


「お前が此処に来ることは兵藤一誠の家族により逃走ルートを調べて此処が一番の確立だと情報が届いた。

―――仮に此処に逃走しようとも他のところでお前を待ち構えている。もう、逃げ場などない」


「・・・・・だから、冥界に戻ったときは誰もいなかったわけか・・・・・」


「だが、そう簡単にはいかないだろうから囮も必要だった。成神一成は作戦通りに事を進んで此処まで

誘導して、曹操と一緒にお前を弱らせた」


―――最初からこのつもりで・・・・・!


「途中で・・・・・、自分の欲望に従って働いたが・・・・・?」


「それは彼だからということで納得してくれ」


苦笑するこの子とゲームで戦った男。・・・・・生きていたら絶対に殺す・・・・・!


「そこをどいてもらおう。私は力を取り戻さなければならないからな」


「俺を倒してからにしてもらおう。だが、逆に俺がお前を倒すがな」


「なら、そうさせてもらう!」


瞬時で男に近づき、大剣を振り上げる!男は易々と避け


「ふんっ!」


「―――ッ!」


私の腹部に再びもの凄い速さで拳を突き刺した・・・・・!私は口から血を吐いて、腹部に手を添えて一歩、

一歩、また一歩と下がってしまった。腹部から伝わる痛みに耐えながら目の前の男を睨むように視線を

向けた。目の前の男は右手に覆う膨大な光を発光させて私に突き付けた


「―――この一撃で果てるがいいッ!」


そう言ったあと、男は姿を消した。気配を感じろうとした時は―――


ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!


私は男の拳によって吹っ飛ばされていた。吹っ飛ばされながら私は吹っ飛ばされる先に空間を歪ませて穴を

生じ、その中へ飛び込んで入った。



―――――――――――――――――――――――――――――――――



「がはっ・・・・・!」


穴の中に入って数分、異空間の中で私は跪いて血を吐いてしまった。くっ!こんな、

こんなことが・・・・・!この私が・・・・・!ブラフマーと共に戦っていながらこの結果だとは・・・・・!


『無力!』


「―――っ!?」


―――異空間に声が聞こえたと同時に私の体に力が無くなった・・・・・っ!私はその場に倒れ込んで

しまった。顔だけ動かして前方を見ると、異空間に穴が大きく広がっていく。その穴から続々と現れた

この子の家族たち・・・・・!くっ、どうして・・・・・


「我は次元の狭間を支配しているのだ。貴様が此処にこようとも我もここに来れる。―――貴様だけが

いられると思うなよ。破壊神・・・・・」


私の瞳を据えて言う真龍。私は自嘲じみた言葉を発して問うてみた


「・・・・・ふふっ、ブラフマー・・・・・?私、詰んだのか・・・・・?」


『ああ、チェックメイトだ』


「そう・・・・・」と呟きながら最後の力を振り絞って大剣を杖代わりにしてフラフラと立ち上がる


「だけど、私は・・・・・、諦めない・・・・・!この子のためにも・・・・・!この子を殺す冥界を

破壊するためにも・・・・・!私は、私は・・・・・!」


「・・・・・お前がどれだけ一誠のことを想っているのかよく解って、理解している」


真龍の姿がブレ出した。私は『龍喰者の究極龍殺し』とブラフマーを構えて意識を集中する


「―――だが、その行動で一誠が悲しむ。お前のやり方は間違っている」


ドゴオオオオオオオオオオンッ!!!


「が・・・・は・・・・・っ」


―――また、私の腹部に拳が突き刺さった。今度こそ全身に力が抜けて背中から倒れた


「貴様の負けだ、破壊神シヴァ」


真龍の言葉に私は息切れしながら問うた


「・・・・・何故、何故、私の邪魔をする。お前たちもこの子のことを愛していているのに・・・・・、

どうして、この子の敵討をしようとしない・・・・・?悪魔を憎くないの・・・・?また、この子は悪魔に

殺されるかもしれない・・・・・」


「ああ、そうだな。貴様の言う通り、我は冥界に住む悪魔を憎んでいる。二度も悪魔に殺されたんだからな。

滅ぼしてやりたい気持ちだ」


「なら―――」


口を開いた瞬間、彼女が激昂した


「だが、それ以上に自分自身が許せない!二度も、二度も、一誠を守れなった自分が憎い!許せないのだ!

愛しい男を殺してしまった自分が嫌いだ!」


真龍は瞳を潤わせて涙を流す


「正直、貴様が冥界を破壊してくれると聞いて我は嬉しかった・・・・・!一誠を二度も殺した冥界と悪魔を

滅ぼしてくれると私は心の中で歓喜した・・・・・!でも、でも!一誠はそんなことを望んでいないはずだ!

だから、だから、貴様を止めないといけなかった・・・・・!止めたくなかったのに・・・・・!止めたく

なかったのに・・・・・!だけど、止めないと・・・・・、止めないと・・・・・いけなかった!

一誠が悲しむから!」


「・・・・・」


「だから、貴様を止めた!一誠が悲しませないように!自分を許せなくなくなるように!貴様を止めた!」


―――ああ、私って・・・・・・、力で勝っても・・・・・


「破壊神シヴァ!貴様を我等の家族に迎い入れるぞ!貴様を監視する為に!一誠を想う同士として!

貴様を我等、『幽幻龍騎士団』に迎い入れる!これは決定事項だ!異論は勿論、反論も認めん!」


私は彼女たちがこの子を想う力には負けていたのね・・・・・?


「・・・・・ブラフマー」


『なんだ』


「想いの力・・・・・って、・・・・・強いのね・・・・・」


『そうだな。お前はその力に負けた。兵藤一誠を想う悪魔、天使、堕天使、人間、ドラゴン、伝説の存在に

神にもだ。初めて俺も思い知った。想いの力はこんなにも強いのだと・・・・・な。想いの力は時に神を

凌駕する力を発揮するのだな・・・・・』


「―――ブラフマー?・・・・・サマエルを・・・・・私の・・・・・中に・・・・・封印して・・・・・」


短く、それだけ呟く、ブラフマーの大剣が神々しい輝きを発し、龍殺しの大剣を覆った。龍殺しの大剣は

粒子化になって私の体の中へ溶け込むように入ってきた


「・・・・・私の負け・・・・・よ」


私は最後にそう言って意識を落とした


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ハイスクールD×D 13 イッセーSOS (富士見ファンタジア文庫)
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