小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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『番外編』兵藤一誠が女!?



「ふう、サッパリした」


「イッセー♪」


「うん?どうした」


「はい、これ」


風呂上がりの俺にニンマリとした表情を浮かべる黒歌が液体の入った瓶を渡してきた


「・・・・・なんだこれ?」


「風呂上がりに良いかなと思って持って来たの。今日は一杯、気を使ったでしょう?早く気を回復する

増強の飲み物にゃん♪」


液体が怪しい色だったので一応、警戒しながら問うと気を回復する早さの増強らしい・・・・・


「本当だろうな?」


「あー、愛しい彼女を怪しむの?折角イッセーの為にと思ってくすね、じゃなくて造って貰ってきたのに」


いま、くすねって言ったよな!どこから奪ってきたんだ!?


「これは本当に―――」


「華佗に直接作って貰ったにゃん♪さあ、さあ、飲んで♪」


俺の話を聞かず飲ませようとする。しかし、華佗が作った物なら・・・・・


「・・・・・解った。華佗印の調合薬なら何度か飲んだことあるし効果もあったからな。飲むとしよう」


蓋を開けて口にし、液体を胃の中に送り込む


「・・・・・変な味だな」


「・・・・・?」


「どうした?」


「い、いや、何でもないにゃん!それじゃあおやすみ!」


慌てて黒歌が俺から離れて行った。何だ?まあいいか。俺も寝よう。明日は早いしな。そう思い、自分の

部屋に戻り就寝した


・・・・・・。


ジリリリリッ!カチッ!


「んぁ・・・・・」


体を起こし、首を左右に振り関節を鳴らす。・・・・・疲れているのか、肩が何時もより重く感じる。

まるで、何かを背負っているのかのように。不意に扉を叩く音が聞こえたと同時に開け放たれた


「おはようございます。朝で・・・・・」


「ああ、おはよう。で、どうして信じられないものを見た目で俺を見ている?」


「・・・・・気づいていないの?」


・・・・・?彼女は何を言っているんだ?てか、口調が戻っているぞ


「・・・・・顔を下に向ければ解るわ」


「はっ?下だと・・・・・!?」


リーラの言う通り、顔を下に向けた。―――俺の胸が大きく膨らんでいた。


「・・・・・」


無言で大きく実った果実を触る。温かく、弾力があり、揉めば形が崩れる


「失礼」


ムニュン


「っあ・・・・・」


胸から電気が走ったような感覚が・・・・・!な、なんだ、この感覚は・・・・・!?


「・・・・・本物の胸だわ。一誠、あなたは―――女に成っているわ」


「―――っ!?」


「鏡を見れば解るわ」


瞬時で巨大な鏡の前に立つ。鏡に映った俺の姿は―――。腰にまで伸びた黒髪、真紅の瞳、ほっそりとした

体とくびれ、スラッと健康そうな色と女の色気を出している細い脚と腕、九十?はあるだろう豊満な胸。

それが今の俺の姿だ


「な、なんだこれええええええええええええええええええええええええええ!?」


これが俺だと!?どうなっているんだよ!昨日は男だったんだぞ!?


「一誠、あなた、本当は女だったの・・・・・?」


「ふざけたことを言うなよ!?リーラを何度も愛したのは誰だと思っているんだよ!美猴が俺を化けて

お前の体を味わったって言いたいのか!?」


「ご、ごめんなさい!」


「ああ、・・・・・何なんだよ!どうして俺が女に・・・・・!」


俺が女に成るなんて・・・・・!どういうことだ・・・・・!?


「―――昨日までは男だったとしたら、昨日は何かをして女に成ったとしか・・・・・」


「昨日?昨日は普通に何時も通り過ごしていたぞ」


「じゃあ、何かを食べたり飲んだりとかしていなかった?」


「・・・・・あっ」


そういや、寝る前には黒歌に渡された華佗印の調合薬を飲んだな。・・・・・まさか!


「心当たりがあるのね?」


「―――ああ、ついでに元凶もなぁ?」


俺の全身からドス黒いオーラが迸る。息を大きく吸い込み


「黒歌あああああああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!!!」


咆哮の如く、黒歌の名を叫んだ!そして、あの黒猫の部屋に瞬時で赴きドアを壊す!部屋の中には誰も

いなかった


「・・・・・」


部屋に入り、辺りを見渡す。肉眼では何処にも黒歌の姿が見えなかった。―――だが


「何処に行こうとしているんだ?」


「―――っ!?」


尻目で部屋から出ようとする黒猫に向かって言った


「おはよう、黒歌」


「お、おはよう。イッセー」


「・・・・・」


「・・・・・」


体を後ろに振り向き硬直状態に黒猫に挨拶をして見詰めること数秒


「・・・・・にゃん!」


黒歌が逃げ出す


「はい、捕まえた」


「にゃあああああああああああああああああ!?」


しかし、俺からは逃げれなかった。ふふふ、どうしてくれようか?


「さあて?じっくりと話してもらおうか?いや、どうせ悪戯心でしたんだろう」


「にゃ、にゃあ・・・・・」


「リーラ?悪いけど俺は躾に成っていない黒猫を『調教』するから朝食の準備をしてくれ」


震える黒猫の襟を掴みリーラに伝える。


「それじゃあ、黒猫さん?あの『部屋』に行こうか。時間が許される限りお前をた〜っぷりと『調教』

しないといけないからな」


「ご、ごめんなさい!ゆるして!イッセー!」


「諦めが肝心だぞ。黒歌?それに―――俺から逃げようなんてバカなことを考える黒猫を二度と俺から

離れないようにしないとな?・・・・・俺のアレが無いから代わりに俺のアレを模した物で何度も何度もして

やるよ。ふふふ、楽しみだな〜!」


「いやあ!そんなものを私の中で入れないで!入れるのならイッセーのが良いにゃん!」


「それを無いからそうするんだよ。それにそうさせたのはお前だ」


ズルズルとあの『部屋』に赴く。―――そして


「にゃあああああああああああああああああああああああああああああああっっ!」


一匹の猫が悲鳴を上げた



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「全く、困った事をしてくれたな」


「「「「「・・・・・」」」」」


リーラが作った料理を口に運びながら愚痴を言う。皆はビクビクとしていて食べていた


「い、一誠?黒歌さんは・・・・・?」


「まだ『調教』中だ。俺が帰ってくるまでお仕置き続行だ」


「そ、そうなんだ・・・・・」


「まあ、本人に『耐えきれたら可愛がってやる』と言っておいたから大丈夫だろう」


味噌汁を口に含む。うん、美味しいな


「そ、それでどうして一誠さんが女性になったんですか?」


「華佗が貂蝉たちの為に作った性転換の薬を黒歌が勝手に持ち出して俺を騙し、飲ませたからだ。

華佗が作った調合薬だからといって信じた俺がバカだった」


「えっと、それって確か八時間経たないと元に戻らない薬だよね?神器の能力で解かないの?」


「ダメだ、全然神器が使えない。神滅具もだ。だから未だ、この状態なんだよ・・・・・」


嘆息する。全く・・・・・どうなっているんだよ


「でもさ、イッセーって女に成ると綺麗に―――」


「ああ?」


「何でもないです!」


レヴィを睨み黙らす。


「華佗は貂蝉と卑弥呼を連れて中国にしかない薬草を取りに行ってしまったからいないしな。

―――しょうがない、このまま行くしかないな」


「「「「「ええっ!?」」」」」


「しょうがないだろう。休むわけにもいかないしさ」


「そ、それはそうだけど」


慌てるみんなに嘆息する


「それに、アザゼルがいる。聞けば男に戻れる方法を解るかもしれないからな」


「あっ、確かにそうだね」


「それとリーラ、一時間ごとに黒歌の様子を見て行ってくれ、水分とか食事を与えないと可哀想だからな」


「・・・・・調教を止めてもいいのですか?」


「その時だけだ。もし、逃げようとしたらその五倍以上のことをするからなと言っておいてくれ」


彼女は無言で頷いた


「それじゃあ、学校に行ってくる。和樹、行き帰りはよろしくな」


「う、うん。解ったよ」


和樹が席から立ち上がる。続いて龍牙、ヴァイラ、小猫、ゼノヴィア、イリナ、ロスヴァイセ、レイヴェル、

ソーナと駒王学園メンバーも立ち上がり、鞄を持って玄関のほうへ赴く。靴を履き替えると和樹の移動用

魔方陣で人間界に移動した


「あまり、見られたくはないから瞬時で移動するぞ。ゼノヴィア、イリナ。遅れるなよ?」


「ああ」


「う、うん!」


ヒュン!


言葉通り駒王学園へ一瞬で辿りついた


「少し、遅かったな。だが、良くついてこられた」


「はあ、はあ、はあ、何とかな・・・・・」


「あ、足がもうフラフラよ・・・・・」


大量に汗を掻きだす二人に対してロスヴァイセと小猫は少ししか汗を掻いていなかった。


「二人はもう少しだな」


「ええ、イッセーたちの修行の賜物ね」


「・・・・・おかげで強く慣れました」


二人に頷く。


「俺は一度ロスヴァイセと一緒に職員室に向かう。先に行ってくれ」


「解ったよ」


玄関まで一緒に歩き上履きを履き替えると和樹たちと別れ、ロスヴァイセと共に職員室に赴く。職員室に

入ると早速、先生のところへ近づく


「先生」


「ん?―――誰だ?」


「一応、兵藤一誠です」


「・・・・・マジか?」


俺は頷く、男子制服なのに女性なのだ。唖然とするに決まっている


「・・・・・声からにして兵藤だろうが、どうして女になっているんだ?」


「・・・・・朝起きたら女に成っていました。としか言えません。信じてはもらえないでしょうがね」


苦笑する。昨日の夜に黒歌に渡された飲み物を飲んで寝て、朝起きたら女に成っていたからな。

一応事実でもある


「・・・・・ふう、まさか、この世に性転換の薬や機械でもあるのか?自分の生徒がまさか男から女に

成るなんてな」


99%当っていますよ。あるのかじゃなくてあるんです。


「解った。朝礼まで此処にいろ。いきなり教室に女に成った兵藤がいたら混乱するだろうからな」


「・・・・・すいません」


「・・・・・そんなに自分が女に成った事がショックなのか?何時もの元気さがまったく感じないぞ」


「まあ、そんなところです」


「学校が終われば病院に行くと言いたいが精神科に行かれそうだな。うーん、どうしたものか・・・・・」


先生が思考の海に入った。そんな先生に声を掛けてきた教師がいた


「先生、どうかしましたか?」


「あっ、アザゼル先生」


アザゼルだった。ロスヴァイセが伝えたようだな


「いやー、何というか。信じてはもらえないでしょうが、この生徒が男から女になったんですよ。で、

どうしようかと悩んでいたんです」


「・・・・・兵藤が女に・・・・・?」


「ええ、はい。そうですよ」


「・・・・・」


アザゼルが俺の瞳を据える。俺は小さく頷き念話で語る


「(本当のことだ)」


「(マジかよ・・・・・。俺が前に創った性転換銃でも作って使ったのか?)」


「(それの薬版を飲まされて女に成ったんだよ。黒歌の悪戯でさ、そのお陰で神器と神滅具が

使えねぇ・・・・・)」


「(おいおい、ただの女に成ったって言うのかよ?で、元に戻る方法はあるのか?)」


俺は首を横に振る


「(薬を調合した華佗は中国に行った。性転換銃で使っても効果が無い。男に戻る方法と言えば八時間

立たないと元に戻らない)」


「(学校生活を送っても残りは数時間か・・・・・。まあ、時間で解決するのなら安心したぜ)」


「あの、アザゼル先生?」


「え?あっ、ああ、大丈夫です。俺が何とか解決方法を見つけますんでご安心を」


慌ててアザゼルは先生と会話をする。アザゼルの言葉に感謝の言葉を言いながら頭を下げる。俺も一応は

頭を下げる


「ありがとうございます。アザゼル先生」


「気にしないでください。生徒の悩みを解決するのは教師の務めですよ。あっはっは!」


・・・・・本当に総督じゃなくて教師のほうが向いているんじゃないか?


「(取り敢えずお前はそのまま授業を受けとけ、こっちもなんとか探すからよ)」


「(ああ、ありがとうな)」


「(気にするな)」



和樹side


キーンコーンカーンコーン・・・・・


チャイムが鳴った。クラスメートたちは自分の席に座りだす光景が視界に入った。

―――彼の席が空いたまま。数十秒後、このクラスの扉を開け放ち先生が入ってきた


「えー、出欠を取るぞー」


「先生!兵藤くんが来ていません!」


一人の女生徒が手を挙げて言った。皆も何度も首を下に振るう。あはは、人気者だねー?


「―――出欠をとってから理由を話す」


有無を言わせずに出欠をとり始める先生


「(どう思う?)」


「(目の前の事実を受け入れた感じですね)」


「(さてはて、皆はイッセーを受け入れてくれるのかしら?)」


「(受け入れてくれるでしょう。何せ、此処にいるクラスメートは変わり者ばかりですから)」


龍牙の言葉に心の中で頷く。そして、次々と出欠をとっていき一誠を残して全員の出欠をとった


「んじゃあ、兵藤のことを話すとしようか」


先生が手を叩き始めた。同時に教室の扉が誰かの手によって開け放たれた。開け放った人物が教室に

入ってきた。


「「「「「・・・・・」」」」」


「「「「「・・・・・」」」」」


皆が見惚れていた。―――彼の、一誠の容姿を・・・・・


「あー、信じる、信じないのはお前等の自由だが、お前等の目の前にいるのが―――兵藤一誠だ」


「「「「「・・・・・」」」」」


「「「「「・・・・・」」」」」


「で、お前等。感想は?」


教室が静寂する最中、先生が僕たちに問う。クラスメートたちの反応は―――


「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええっ!?」」」」」


うん、やっぱり驚愕の声だったね。中には思わず立ち上がった生徒もいるし


「な、何で兵藤が女に!?」


「どうしてぇ!?カッコいいイッセーくんが女優顔負けの綺麗な女の子に成っているのぉ!?」


「というか、胸がデカい!九十はあるぞ!?」


「正確に言うと九十二はあったぞ」


い、一誠・・・・・!何もそこまで答えなくてもいいじゃない!?


「ま、マジでお前なのか!?」


「こんな姿だけど正真正銘、兵藤一誠だ」


「ま、負けた・・・・・!女としてのプライドが一瞬にして粉々に・・・・・!」


「三大お姉さま方を上回っている美しさよ!あなたこそが正真正銘のお姉さま!」


な、なんか信者ができたような気がする


「とは言っても一日経てば男に戻るから普通どおりに接してくれ」


ニッコリと微笑む。その微笑みを見た途端に僕の心臓がうるさいほど高鳴る。え?なに、これ・・・・・。

まさか、僕が一誠に恋したっていうの・・・・・!?女に成った一誠を・・・・・!?



「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」」」」」


「「「「「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」」」


クラスメートたちが咆哮の如く、吠えた!雄叫びをあげた!絶叫した!窓ガラスを全部吹き飛ばすほどに!


「すっげー好みなんですけどぉー!」


「綺麗!もの凄く綺麗!」


「「「「「お姉さまと呼ばせてください!」」」」」


「女に成ったのは驚いたけど、お前って女に成ると美人になるんだな!?てか、どうして男子の制服何だよ!

女子の制服を着ろよな!」


「是非!写真を取らせて!貴重な体験がいま!目の前に起きているぅぅぅ!」


あっはっはっは!やっぱり皆はこうじゃなきゃね!


「(やっぱり、こうなりましたね)」


「(というか、窓ガラスを全部割れるなんて凄過ぎでしょ?み、耳が痛い・・・・・)」


「(他のクラスのところも絶対に響いているよね。近所迷惑どころじゃないよ)」


「(実際にこっちまで響きましたわ!こっちのクラスの窓が全部割れちゃいましたわ!)」


と、僕たちの念話を聞いていたのかレイヴェルが話しかけてきた。って、そこまで窓ガラスが割れたの!?


「(実際、此方の窓ガラスも割れました。凄い声でしたね)」


あ、あははは・・・・・。苦笑いしか出来なかった僕だった


「まあ、こうなると思っていたよ」


一誠も苦笑いした。すると、クラスメートたちが全員立ち上がり


「「「「「俺と」」」」」


「「「「「私と」」」」」


「「「「「「「「「「付き合って下さい!」」」」」」」」」」


一誠に告白したぁー!?男子!今は一誠が女だけど男だよ!数時間で幻想が解けちゃうんだよ!いいの!?


「なっ!?ダメよ!イッセーは私の彼氏なのよ!?誰にも渡しやしないわ!」


「ちょ!シーグヴァイラさん!魔力を、水の魔力を出さないでください!相手は一般人なのですよ!?」


「大丈夫よ!愛の為なら全て許されるのよ!」


・・・・・あれ?なんかいまの言葉を聞いた途端に体が震え始めた・・・・・。なんで?


「あー、授業を始めたいから席に着け。兵藤、お前もだ」


一誠を席に座るように促し、このクラスは授業を始めた。ほんと、面白いクラスだよ。




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