小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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会場の中央に急遽作られた空間に俺は最初の相手になった成神と対峙している

こいつを倒せば次はライザーだ。


一誠 「こうしてお前と戦うのは初めてだな。成神」


成神 「・・・・・」


だけど、あいつは黙った侭だった。まあ、どうでもいいけどな


「開始してください!」


バトルを取り仕切る男性悪魔が戦いの開始を告げる。さて、バトル開始だ


一誠 「お前の能力は全て知っているぞ。自分の能力を倍にしていく神器、『赤龍帝の籠手』で倍増した力を

    仲間や武器に譲渡する新しい能力もだ。」


成神 「部長、十秒でケリをつけます」


リアス 「・・・・・イッセー?」


訝しげなグレモリー先輩に対して成神の顔は何か秘策があるのか?自信に満ちている

・・・てか人の話を聞いているか?


一誠 「十秒で俺を倒す?高が人間の俺に十秒でケリをつけるのは遅いんじゃないか?」


成神 「部長!この場所で『プロモーション』することを許して下さい!」


人の話を聞け!と思っていると俺に向かって掛け走りながら「『プロモーション』!『女王』!」と叫んだ。

最強の駒である『女王』にプロモーションしたか・・・まぁ、当然だな。だけど、一体何を仕出かす。

『女王』になっただけで俺を倒せないぞ


成神 「部長ッッ!」


突然、あいつはグレモリー先輩に叫んだ。


成神 「俺は木場みたいな剣の才能はありませんッ!朱乃さんみたいな魔力の天才でもありませんッ!

    小猫ちゃんみたいな馬鹿力もないし、アーシアの治癒の力もありませんッ!それでも俺は

    最強の『兵士』になりますッ!」


それは、グレモリー先輩に対する決意と誓いだった。


成神 「貴女の為なら、俺は神様だってぶっ倒して見せますッ!この赤龍帝の籠手でッ!

    俺の唯一の武器でッ!俺は貴女を守って見せますッ!」


―――こいつは今、何て言った?神様をぶっ倒して見せます・・・だと?メイビスをか?


成神 「輝きやがれぇぇぇぇぇぇぇッッ!オーバーブーストォォォォォォォッ!」


『Welsh Dragon over booster!!!!(ウエルシュ ドラゴン オーバー ブースター)』


叫びと共にあいつの籠手の宝玉が赤い閃光を解き放った。会場全体を赤い光が覆った。成神の身体が真紅のオーラに包まれていった


成神 「これが、新しい赤龍帝の力!禁手、『赤龍帝の鎧』―――俺を止めたきゃ魔王様に頼み込め!

    何だって『禁じられし忌々しい外法』みたいだからな!」


赤龍帝の鎧・・・アスモデウスからそういう情報がなかったけど成程、それが新しい力か


『?』


緑の宝玉からカウントの音声が聞こえた。十秒でケリをつけるって言ったのはこの事だったのか・・・十秒過ぎるまで逃げ続けるのも悪くはないけど


一誠 「それじゃあ、つまらないな」


成神を見ると上空から両手の手の平を少し開けるように合わせ、手の平の間に魔力の塊を生みだしていた。

完成すると一気に俺の方へ放出してきた。放出された魔力はこのただっ広い会場の半分を占める程の大きさ

だ。成神自身も自分の放った魔力の塊を見て驚いている様子だった。俺は迫りくる魔力の塊から

避けよう―――とフェイントを掛けた。案の定、俺が避け様と予想した場所に成神が向かって行った事を確認

して俺は魔力の塊を空間に歪みを生じさせて穴を展開しそれを吸収したと同時に


ゴォォォオオオオンッ!


会場の壁へ激突した。すかさず俺は空間に歪みを生じて穴を開き吸収した魔力の塊を成神に向けて放った。

間一髪、成神は避けた様だ。


『?』


成神 「お前!神器を持っていたのか!?」


一誠 「誰も持っていないとは言っていないし」


眼前に立った成神に俺は呆れながら答えた。


「ほう、その力は・・・誠殿の力だね?」


アルマスさんが俺に問いかけてきた。お父さん達と戦った事があるのか?


一誠 「知っているんですか?」


「何度も彼に挑んだのだよ。全て完敗だったが」


「グレモリー卿もでしたか、私も何度か挑んだが・・・フェニックスの力を持ってしても敗北ました。

いやー、今思い出すと懐かしいですな。グレモリー卿」


「全くですな、フェニックス卿」


『あっはっはっはっ』


何か和やかな雰囲気になっているな・・・グレモリー家とフェニックス家が友好関係に成りそうだな


『?』


成神 「余所見をするんじゃねぇぇぇぇっ!」


一誠 「おっと」


鎧の背部に有る噴出口から魔力を噴出して有り得ない速度で迫って来た。冷静に避け成神の背部に回る際、

尻尾もどきを掴み


一誠 「うおおおおっ!」


一本釣りの横領で引っ張りそのまま会場の床に叩きつけ尻尾もどきを掴んだまま更にドガンッ!ゴンッ!と、

何度も床に叩きつけた。


成神 「くっ、いい加減に放せ!」


四つ這いになって上手く床に叩きつけられる事を免れ片手を俺に向け突き出し魔力を放ったが穴を展開して

吸収、成神の上に穴を出現させ先ほどの魔力の塊をぶつけた。


ドゴォォォォォォンッ!


『?』


成神を中心に煙が立ち昇った。未だに尻尾もどきを掴んでいるからまだ鎧のままだろう、思いっきり引っ張ってみようとした刹那、煙から何かが付き出てきた。


成神 「おりゃああああああっ!」


一誠 「鎧を着ているからタフになっているのか?」


尻尾もどきを放して懐にしまってある物を掴み殴りかかってくる成神にそのままクロスカウンターをした

―――いや、成神の拳は俺の顔に当る寸前に穴を展開して拳に続いて腕までも呑みこんだ。その結果、

俺の拳は


成神 「がはっ!?」


顔の鎧を粉砕、生身の成神の顔に届いた。だが、それだけで終わらさず


バキッ!ドゴンッ!ガンッ!バキャンッ!ドンッ!


胸、腹、肩、腕、太股、足の甲を瞬時に破壊、粉砕した。俺の眼前にいる成神の姿は鎧を纏う前の姿に成った


成神 「なっ!拳だけで鎧を壊した!?」


一誠 「二天龍の鎧って脆いな?この分じゃあ白い龍、白龍皇アルビオンが封じられている『白龍皇の光翼』

    の禁手化『白龍皇の鎧』も脆そうだな」


成神 「白い龍?アルビオン?何言っているんだ。お前」


どうやら知らない様だな。無知とは罪だ


一誠 「ドライグに訊けばいいさ」


瞬歩と呟き成神を通り過ぎた。


成神 「おい、何で攻撃してこないんだ!」


どうやらあいつは自分の横を通り過ぎただけだと思っている様だ。


一誠 「十二発」


成神 「はっ?」


一誠 「十二発、お前を殴った。」


俺が背後に振り向きそう言うと俺が直接、成神に殴ってもいないのに打撃音が聞こえたと同時に成神が勝手に

吹っ飛んで行った。更に連続で会場に響く程の打撃音が俺の耳に入り吹っ飛ばされた成神は壁に激突して止ま

るが未だに打撃音が止まらなかった。


一誠 「十二連衝撃拳」


ドゴンッ!


十二発目の打撃音が聞こえると成神とぶつかった壁がガラガラと音を立てて崩落した。

その後、成神は瓦礫から出てこない事に不思議に思い瓦礫をどかして探してみると


成神 「・・・・・」


瓦礫に埋もれていた成神を発見したが気絶していた。首を掴み瓦礫から引っ張り上げ


一誠 「強奪」


と、小さく呟いた。成神から何か奪った


「試合終了!勝者、兵藤一誠!」


バトルを取り仕切る悪魔が戦いの終わりを告げた

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