小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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セッテとディエチと共に家に帰った後、俺はあの件についてジェイル達がいる研究所の許へ向かった。

通路からでも行けるが此処は転移の魔方陣で行く事に決め魔方陣がある場所に向かい転移魔方陣の上に立ち俺

は研究所へ転移した。様々な機械やチューブ、コード、筒の様な透明なカプセル、何かの装置であろう物が至

る所に有り動いていた。ジェイル達を探すと白衣を着た二人を見つけた。手を忙しく動かしてコンピュータら

しき機械を動かしていたが背後からでは分からないから俺は二人に近寄る


一誠 「ジェイル、ダンタリオン」


ジェイル 「やぁ、一誠君。どうしたのかな?」


俺はあの件について訊くと「こっちに」と俺を招いた。俺の視界に入ったのは、機械に囲まれてお父さんから

貰った古の箱が赤いセンサーに浴びせられている。すると宙にモニターが映り文字が浮かんだ。見た事無い

文字だった


ジェイル 「キミの両親が調べた書類を参考の元にこちらも調べて見た。そして、解った事が有った。」


一誠 「そうなんだ。それで?」


ジェイル 「ああ、この文字を翻訳(ほんやく)すると『青と緑の二つの宝玉を用いて夢幻と無限に認められ

      混じりし時は創造神となり、新たな神になり君臨し続ける』これが私達が調べた結果だ」


古の箱を機械の中から取り出して俺に渡した。


一誠 「それで、悪魔の駒と変異の駒の方はどうだ?」


ダンタリオン 「あの駒をベースにして私たち専用の新たな駒を完成しましたよぉぉぉ!」


ガチャンッ!と機械の上に置いたそれは無透明の駒の形をした物だった。


一誠 「これが、ジェイル達の傑作・・・」


ダンタリオン 「この駒はまだ何の力もありません。先ほど申し上げましたが、悪魔の駒をベスにしているの

        で何かの力を注げばプログラムが発動して正真正銘新たな駒として完成しまぁぁぁすっ!」


何かの力か・・・決まっている


一誠 (ガイア)


ガイア (どうした?)


彼女の―――赤龍神帝の力を


一誠 (ちょっとガイアの力を借りたい)


この駒に注ぐ事にした。俺はジェイル達の研究所にいると伝え念話を止めた数分後にガイアが転移魔方陣から

現れた


ジェイル 「成程、彼女の・・・ドラゴンの力をこの駒に?」


一誠 「そう言う事だ」


ガイア 「何の話だ?我の力を借りたいと言っていたが・・・」


ダンタリオン 「彼は貴女の力をこの駒に注いで欲しいそうなんですよ」



彼女の疑問の問いにダンタリオンが説明をしながら無透明の駒をガイアに見せる。その駒を手に取り

「ふむ、成程な」と呟き納得した様だ


ガイア 「そう言うことか、解った。早速してみよう」


ジェイル 「では、此処に手を乗せて力を流してくれ」


何処からか透明な箱を手に持っていたジェイルが全ての駒を入れ閉じた後、ガイアは手に乗せ真紅のオーラを

流し始めた。呼応するように無透明な駒がガイアの真紅のオーラを吸収し始めドクン、ドクン、と脈を打ち始

めた刹那。駒が光輝きだしたと思えば万華鏡の円筒の中を覗きながら回すと三角柱に組み合わせ色ガラス、

セルロイド、色紙などの小片が作り出す様々な模様の変化をする様な駒に変わった。駒の形もドラゴンを

模した駒に成っていた。ジェイルとダンタリオンがその駒を手にして観察し始めた。


ダンタリオン 「不思議ですねぇ!まるで万華鏡を覗いた感じがしますよぉー!」


俺も駒を手に取りクルクル回すと、色や模様が変化し続ける


ガイア 「我は夢幻を司る龍だ。きっと、駒に魔力を注いだ反動でなったのだろう・・・」


ジェイル 「ふむ、ならこの駒の名前は夢幻龍の駒と呼ぶべきか?」


一誠 「そうしよう。実際、この駒を見ると次元の狭間にいる様な感じがするからな」


その後、この事は明日に皆に報告することにして俺達は研究所を後にして自分達の部屋へ戻りに行った。今日

は色々と有ったなぁ・・・と、思い浮かべながら部屋に入ると


『えっ?』


一誠 「は?」


部屋に入ったら何故かウーノとドゥーエが居て着替えようとしていたのだろう・・・下着姿で俺の部屋に立っ

ていて手に衣類を持っていた。裸当然の二人の裸体が俺の視界に入って思わず見詰めてしまった。


『きゃぁぁぁぁ!!!』


一誠 「ごめんっ!」


何で俺の部屋で着替えている!此処は俺の部屋だよな!?と、思いながら直ぐにドアを閉め暫く待った。


ウーノ 「・・・もういいですよ」


一誠 「あぁ、」


俺の部屋に入ると顔を真っ赤に染めた二人がベッドの上に腰をおろしている


一誠 「・・・どうして俺の部屋で着替えを?」


ウーノ 「最後は私たちでしょ?それに明日は学校へ貴方は行ってしまうからドゥーエと相談して貴方と

     一緒に寝る事にしたの」


一誠 「だけど、なんで俺の部屋に着替えを?自分の部屋で着替えればいいじゃないか」


ドゥーエ 「最初は自分の部屋でそうしようと思ったけれど、何となくこの部屋に入ったら何か

      落ち着くのよね。それで着替えを持ってきて、此処で着替えていたの」


一誠 「ウーノもそうなのか?」


ウーノ 「えぇ、そうよ」


俺の部屋って落ち着くのか?―――まさか、他の皆も俺の部屋で着替えしていないだろうな?


一誠 「まぁ、今日はもう遅いから寝よう。ベッドも動かしたから」


『何時の間に!?』


何を驚いているんだ?


(壁の所に置いてあったベッドを部屋の中心においた事だよ。by作者)


何か聞こえたけど気のせいか


一誠 「じゃ、俺は「「待って」」何?」


ドゥーエ 「もしかして端で寝ようとした?」


一誠 「そうだけど?」


ウーノ 「貴方は真ん中で寝てくれるかしら?」


一誠 「もしかして・・・俺を挟んで寝たいのか?」


その問いに頷いた二人を見て心の中で呆れた。おいおい、両手に花の状態で寝るのか?いや、確かに男として

は嬉しいけど・・・・・


「「ダメなの?」」


一誠 「・・・解った。そうしよう」


両手を挙げ降参のポーズを取る。俺って尻に引かれる生活を送るかもしれないな


ウーノ 「では、寝ましょうか」


ドゥーエ 「そうね。ほら、いらっしゃい」


そう言って二人は真ん中を空け俺を招き入れる様に引っ張る


一誠 「じゃあ、おや・・・二人とも?」


二人の間に入り布団の中に入り二人におやすみと、言おうとしたが


「「何かしら?」」


一誠 「何しているのかな?それに柔らかいのが当たって///」


両脇から抱きしめられて二人の豊かな胸がぁぁぁぁぁっ!


「「抱きしめているのよ。それに当てているのよ///」」


顔を赤くしてそう言った二人だった。恥ずかしいなら止めて欲しい・・・理性が・・・


一誠 「(煩悩退散煩悩退散煩悩退散)ウーノ、ドゥーエ。おやすみ、また明日」


「「お休みなさい。また明日」」



俺達三人は目を閉じて意識を落とした。


――――――――――――――――――――――


早朝


ウーノside

私はDr.ジェイル・スカリエッティのもう一つの頭脳。戦闘機人12体の指揮官でありナンバー?、ウーノです。

今どういう状況だと言うと


一誠 「・・・・・・」


ナンバー?、ドゥーエと一緒に添い寝しています。そのドゥーエとは言うと


ドゥーエ 「・・・・・」


微笑みながら私と一緒にイッセーの寝顔を見ています。幸せそうね・・・ドゥーエ、と思っていると私に顔を

向けて口を開いた


ドゥーエ 「ウーノ」


ウーノ 「何かしら?ドゥーエ」


ドゥーエ 「してみないかしら?」


ウーノ 「何を?」


と私が口を開こうとした瞬間、彼女は


ドゥーエ 「キス」


ウーノ 「えっ・・・」


突然の爆弾発言を発した。まさか、ドゥーエがそんな性癖を持っていたなんて・・・・・


ウーノ 「わ、私!そんな趣味は・・・っ!」


ドゥーエ 「違う!私だってそんな趣味はないわよ!?キスするのはイッセーとよ!」


ウーノ 「なっ!?」


ひどく狼狽する私に彼女は瞬時に理解して言葉を訂正したが、訂正した言葉に私は更に狼狽し顔から火が出る

ぐらいに真っ赤に染まった。そんな私にドゥーエがイッセーの身体を揺らして起こし始めた


ドゥーエ 「イッセー起きて」


一誠 「んぁ?・・・・・どうした?ドゥーエ、まだ時間は早いけど・・・・・」


ドゥーエ 「キスしましょう」


一誠 「―――はっ?」


ドゥーエ 「もう一度言うわ。私とキスして」


未だに眠りから覚醒していない彼はドゥーエの言葉を聞いて目を見開いた。

どうやら完全に眠りから覚めたようだ。


ドゥーエside


ドゥーエ 「もう一度言うわ。私とキスして」


念のためにもう一度伝えるとイッセーは言葉を失った様子だった。そして、彼は口を開く


一誠 「いきなりどうした?」


ドゥーエ 「聞いたわ、妹達とキスしたようね?」


ウーノ 「・・・」


ドゥーエ 「ずるいわよ。妹達として私達とはしてくれないなんて

私達には魅力が無いのかしら?」


そんな事を言う私に「そんな事は無い」と言ってくれた。徐に私達の手を取り自分の胸に押し当てた。―――

彼の心臓が破裂しそうな勢いでドクン、ドクン、と動いている事が手から感じ取れた


一誠 「解るか?魅力的で蟲惑的な二人と一緒に寝ているからこうなっているんだ。今の二人の服装でも魅力

    的に感じているんだ。俺は・・・」


顔を赤らめながらイッセーは私達の顔を見て口を開き嬉しい事を言葉に乗せて発してくれた。


一誠 「どうしてあんなことを言ったんだ?」


ドゥーエ 「不安だから・・・私も貴方の事が、イッセーが好きなのっ!」


一誠 「だったら、キスしなくてもいいじゃないか?」


ドゥーエ 「初めて好きな人ができたのよ・・・?私は恋愛だなんて初めての経験の上にどうすれば貴方が振

     り向いてくれるかと考えて―――だからキスして?不安で一杯な私の心を貴方に消して欲しいの」 


ウーノ 「ドゥーエ・・・」


彼の胸に懇願する様に顔を埋めイッセー縋りついた。イッセーは私の頭を撫で優しく私の顎を持ちイッセーを見上げる形に成ったと思えば彼は



ドゥーエ 「っ!?」


一誠 「・・・・・」


顔を近づけ私の唇とイッセーの唇が重なった。突然のキスで私は目を見開き心の中で仰天したが彼と『キス』

をしているのだと次第に理解してイッセーの首に腕を回して彼に身体を密着させながら背中から倒す様にベッ

ドに倒れ込んだ。もっとこのしびれる様な甘い感覚を感じたく私は舌を動かし彼の歯をねっとりと味わった後

にこじ開けイッセーの舌と絡ませた。目を見開いて抵抗しようとしていたけれど私はギュッと抱きしめ阻止を

しながら舌を絡ませ続けたら彼は次第に抵抗を止め私の舌と自ら絡ませ始めた。これが好きな人との

キスの味・・・


『んん・・・ちゅぱ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・』


どちらでもなく私達は顔を離すと、とろぉっと唇と唇から唾液の糸の橋ができた。それが官能的で私はそれを

見て頬が少し赤く染まった。


一誠 「伝わったか・・・?」


ドゥーエ 「―――イッセー」


恍惚の表情をした私は幸せの余りに彼にもう一度キスしようとしたけどウーノが顔を

赤らめながら近づいてきた


ウーノ 「うふふ、あんな濃厚なキスを私に見せつけて・・・・・」


一誠 「えっと・・・ウーノさん?」


ウーノ 「私も貴方の事が好き。だから、私もキスがしたいわ・・・

熱くて甘い濃厚なキスを」


そう言って私の下にいるイッセーの横に寝転がり唐突にウーノは私に見せつける様に合わせキスをし始めた。

私がさっきした様なキスを・・・・・クチュクチュといやらしい音がイッセーとウーノの口から聞こえた。私

もあんな音を出していたのかしら・・・?時折、イッセーとウーノの舌が絡むところが見えて私は見ただけで

身体が熱くなったのが解った。数分後、ウーノはキスを止めイッセーから顔を離すと私と同様に唾液の糸が出

来上がっていた


ウーノ 「はぁ・・・はぁ・・・ふふ、ファーストキス上げちゃった」


キスをして幸せそうにイッセーに寄り添いながら呟く


一誠 「悪い。また眠くなってきた・・・」


私とウーノのキスに疲れたのかイッセーは私達にそう言い残して再び眠りに入った。


『おやすみなさい。イッセー』


今日は平日でイッセーが学校に行く日だけれどリーラが起こしにくるでしょう


ウーノ 「私達もまた寝ましょう?」


ドゥーエ 「ええ、今度はイッセーの腕の中で」


イッセーの腕に私達は頭を乗せ寝転がると突然、イッセーが私達をギュッと放さんとばかり胸に寄せ付けた。

私とウーノはその行為に嬉しく感じて


ドゥーエ 「(狂うほどに愛しているわ・・・私の、私の愛しいイッセー)」


より一層に身体を密着させ彼に抱かれながら私は微笑みながら眠った

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