小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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ルシファーside



ルシファー 「ふぅ、こんな処かしら―――この辺で良いわ、ありがとう」


『ピピッ』


私、ルシファーはガジェットと言う球体型の機械と花壇を作り何種類の花を色別にして、植えていた。ガジェ

ットとはジェイル達が開発、改造した機械だ。御蔭で何時もより多く作業が出来るようになった。


ルシファー 「今度は木でも植えてみようかな?」


ふふ、楽しくて仕方無いわ!と、楽しんでいる最中、こっちに来る足音が聞こえた。振り返ると


一誠 「此処に来る度に色々と増えているな」


彼だった。確かに此処に来たのは久し振りね・・・・・


ルシファー 「イッセー、どうしたの?」


一誠 「もう少しで朝食だから呼んできたんだよ。」


そう、気付かなかった。


ルシファー 「解った。今行くわ」


一誠 「ガジェット達もありがとうな」


『ピピッ』


朝食が済んだらもう一度しましょうか今度は・・・・・そうだ


ルシファー 「ねぇ、イッセー」


一誠 「どうした?」


私はある願いを言った。


ルシファー 「桜が欲しいけれどいいかしら?」


一誠 「桜だと?」


ルシファー 「えぇ、駄目かしら?」


一誠 「どうやって、木を手に入れるんだ?」


ルシファー 「そうなのよねぇ、花の種なら購入できるけど桜の木は買えれるのかしら?」


私達が桜の木について悩んでいたらイッセーが突然「あ」と声を上げた


ルシファー 「どうしたの?」


一誠 「桜ならあそこか?でもな・・・・・」


再び思考の海に潜ったイッセーだが「取り敢えず先に朝食にしよう。その後、俺と一緒に来てくれるか?」と

私に提案してきた


ルシファー 「解ったわ」


私達は朝食を済ませ、とある場所に行った。



――――――――――――――――――――――



私は今、大きな桜の前にいる


ルシファー 「うわぁ・・・大きくて綺麗」


一誠 「また此処にくるとは」


ルシファー 「来た事あるの?」


一誠 「前にな、さて、此処に来たのは良いけどどうしようか・・・・・」


悩んでいると急に辺り一面桜が吹雪いて私達の視界を遮った


ルシファー 「ふぅ、収まったみたいね、大丈夫イッセー?」


一誠 「・・・・・あ」


ルシファー 「どうした・・・の?」


イッセーが何か見て驚いた様で私もイッセーが向いている方向に顔を向けると


「やあ、また来てくれたんだね?」


謎の金髪の女性が目の前の大きな桜の傍に立っていた。


一誠 「また?俺は会った事無いんだが・・・って、あの写真に写っていた子か?」


「うん!キミ達三人と一緒に写真を撮って貰ったけど、写っていた様だね?その様子だと」


ルシファー 「どう言う事?」


一誠 「前にディエチとセッテと一度此処に来たんだ。帰る前に俺達は記念写真として撮ったんだけど、俺達

    三人以外にも写っていたんだ。」


ルシファー 「それがこの子?」


「うん!それと、自己紹介をするね。私の名前は芳野さくら!」


ルシファー 「私はルシファーよ」


一誠 「俺は兵藤一誠」


よろしくと彼女と握手をした


一誠 「お前は一体何者なんだ?」


さくら 「私はこの桜と共に生きているの」


ルシファー 「桜と一緒に・・・?」


さくら 「うん、幾度季節がめぐっても必ず春が訪れ新しい桜の香りを運んでくるそんな、まるでダカーポの

     様にボクはずっと桜と共に生きているんだ。」


一誠 「まるで春の精霊か妖精だな?」


さくら 「にゃはは、そう言われると照れるなぁ・・・・・処でキミ達は何しに来たのかな?」


此処に来た理由を尋ねてきた彼女に私は正直に話す事にした



ルシファー 「私は花が好きで家では花壇を作ったり色々と花を育てたりしているのだけど、私が桜の木が

       欲しいと頼んだら此処に連れて来きてくれたの」


一誠 「だけど、来たのは良いけど勝手に持って行くのはきっとダメだろうからどうしようか悩んで

    いたんだ」


さくら 「ふ〜ん、成程、そうなんだ・・・・じゃあ、一緒に撮ってくれたお礼にこれを持って行ってくれる

     かな?」


すると、彼女の手に桜が集束し出し始めた。すると一つの苗に変わりだして「はい」と私に手渡してきた私は

それを受け取り不思議そうに見詰め問う


ルシファー 「これは?」


さくら 「この桜の木の苗だよ。植えて魔力を注ぎ込んでくれるかな?きっと、この桜並みの大きさに

     なるから」


一誠 「水じゃなくて魔力か?」


さくら 「うん、理由は桜が咲いたら解るよ」


ルシファー 「ちゃんと育てるから」


さくら 「うん、キミが育てた桜は咲く頃にはきっと綺麗な桜が咲くよ!それじゃあ、ボクは戻るよ。

     またね!」


刹那、突然の風で桜吹雪が起こり視界が奪われてしまい、桜吹雪が止み視界が回復した時には彼女が居なく

なっていた。



―――――――――――――――――――――――――――



メイビス 「それで私達にも協力して咲かせて欲しいのですか?」


ルシファー 「そうなのよ、駄目かしら?」


あの後、家に帰った私達は早速、育てようと皆にも協力をして貰おうと思い皆に話をしている


レヴィアタン 「桜かぁ、この家に桜があったら綺麗になるね!」


アスモデウス 「そうね、何時でも花見ができるし」


ベルゼブブ 「ルシファーの花の園にまた一段と綺麗になるな。それで、どこに植えるんだ?」


ルシファー 「あそこよ」


私はレヴィアタンが良くランニングするグランド中央に指を指す


レヴィアタン 「ルシファー、良い処にしてくれたよ!これなら何時でもランニングしてもつまらなく

        なくなるよ!」

メイビス 「それでは、行きましょうか?」


一誠 「あぁ、皆も手伝ってくれ、多分だけど膨大な魔力が必要だろうから」


和樹 「解ったよ。楽しみだね、咲いたら花見でもしないかい?」


ジェイル 「私も賛成だ。」


ダンタリオン 「んん〜ふふふ!エェーキサイティングーーー!!!一年中枯れない桜・・・・・興味が満載

        です!」

黒歌 「そうね、此処もきっとそうなるのかにゃん?」


セッテ 「楽しみです」


ディエチ 「そうだね、セッテ」


ウーノ 「久し振りの共同作業ね?」


ドゥーエ 「そうね。こうやって、全員で協力し合うのは何時以来でしょうね」


トーレ 「そうだな」


三人の姉は久し振りの共同作業で心が弾んでいる様に見える


クアットロ 「うふふのふ〜こういうのも悪くは無いわね」


セイン 「綺麗なんだろうね?」


チンク 「きっとそうだろう」


オットー 「頑張る」


ディード 「そうね、私達の手で頑張りましょう」


ウエンディ 「そうっス!」


ノーヴェ 「絶対に咲かせようぜ」


姉妹達も頑張って桜を咲かせようと意気込む


ガイア 「さっさと、行ってしようではないか、我も楽しみでしょうがない」


彼女の一言で私達はグランドに直行。そして、私はグランド中央に苗を植え皆と共に円型に並んだ。(事前に

ガジェット達に掘り起こしてくれたので土は柔らかい状態)


ルシファー 「魔力を込めるわよ」


『皆様、頑張ってください』


一誠 「じゃあ、咲かすぞ!」


『了解!』


その後、全員の働きによって大きな桜の木に成長して、グランドには辺り一面桜の花びらが散る


一誠 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・やっとか、」


ルシファー 「この中で一番と二番の魔力保持者のガイアと和樹でさえ、ダウンだもの」


ガイア 「こんなに魔力が必要だと思わなかったぞ」


和樹 「疲れた〜」


セッテ 「ですが、見事に咲きましたね」


ジェイル 「魔力で咲く桜なんて聞いた事が無いよ」


ダンタリオン 「エェークセレェーント!エェーキサイティングー!見事です見事な桜が咲きましたぁぁ

        ぁ・・・・・」


ウエンディ 「あっ、教授が倒れたっス」


ノーヴェ 「この中で一番少ないからな、頑張ったんじゃないのか?」


他の皆も息絶え絶えになる程魔力を込める程だった。それに一誠は何かに気付いた様子で


一誠 「そうだな。リーラ介護してくれるか?―――それに、魔力で咲かす意味はこういう事か・・・

    さくら」

ルシファー 「イッセー?何を「正解〜♪」えっ!?」


彼の言葉に怪訝な私の言葉に遮る声が突然に聞こえた。桜から聞こえ其処に視線を向けると桜の傍には此処に

居ない筈の彼女―――芳野さくらがいた。一体どうやって此処に!?


さくら 「皆さん始めまして、ボクの名前は芳野さくら。よろしくね!」


『えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』


彼女の突然の登場に私とイッセー以外の全員が驚きの声を上げた!まあ、無理もないわね


さくら 「驚いたよ、咲かすのにかなりの時間が掛かるはずだけど・・・・・短時間で咲かすなんて!一体ど

     れだけの魔力を持った人がいるの?」

一誠 「此処にいる皆の力で桜を咲かせたんだ」


ルシファー 「でも、どうして此処に?」


さくら 「言ったでしょ?あの桜の苗だって、言わばあの桜と同じなんだ。ボクは桜を通して此処に

     来たんだよ」

ルシファー 「成程、でも、今の貴女は・・・・・」


さくら 「うん、膨大な魔力のお陰で実体化したみたい」


和樹 「だから僕の魔力が、かなり減ったんだ・・・・・久々に疲れたよ」


さくら 「ごめんね?流石のボクでも予想外だったよ。でも君だけじゃないよ?色々な力や魔力がボクの身体

     に入っているからね」


確かに彼女からまるで、バッテリーに入れた様に私達の魔力を感じるわ・・・・・


アスモデウス 「それって、かなり強い存在じゃ?」


レヴィアタン 「うわぁ〜・・・」


さくら 「そうみたいだね、だからこうする事も出来るよ」


そう言って宙に腕を横に薙ぎって見せた瞬間だった


一誠 「芝生が」


セッテ 「金色になった・・・・・?」


ウーノ 「綺麗」


ガイア 「それに大地も数倍広がった!?」


彼女しかできない事が目の前の存在もできた事に驚きを隠せない


さくら 「ふふっ!どう?凄いでしょう!」


一誠 「あぁ、今日は流石に驚く事が一杯だよ」


さくら 「ボクもそうだよ。余り表に出られないのに皆に魔力を送って貰ったから実体化したんだよ?まぁ

     魔力でできた身体だけどね」


ジェイル 「そうなのかい?それでは魔力が尽きるとどうなるのかな?」


『魔力でできた身体』だと聞き興味津津のジェイルが訪ねた。目が輝いているわよ?ジェイル


さくら 「魔力の補給にと桜に消えるだけだよ。これだけ膨大な魔力だから補給する時間は掛かるけどね」


ジェイル 「ふむ、なら私がキミのベースとした人造の身体を提供しようではないか、魔力の身体としてでは

      なく半人間で生きられるが・・・・・どうだね?」


それを聞いて「本当!?お願いします!」大喜びになってジェイル頼んだ。そう言えば彼女の年はいくつなの

かしら?


一誠 「じゃあ、さくらも一緒に住むか?」


さくら 「そうしよう!そうしましょう!皆、これからよろしくね〜!」


私が思考の海に潜っていたら何時の間にか彼女も此処に住み着く事に成っていた。まあ、新しい家族が増えて

桜の木も手に入って今日は良い事だらけね


一誠 「じゃあ、今日は新しく此処に住む彼女の入居祝いにしよう!」


『賛成!』


イッセーがそう言うと皆が賛同して家の中に戻って行った。きっと準備をするのでしょうね。そして、今ここ

に居るのは私とイッセーのみに成って私は彼の傍に寄って


ルシファー 「だけど、桜が欲しいだけだったのにまさか、さくらが出てくるとは驚いたわ」


一誠 「そうだな。でも、桜を手に入れたからいいじゃないか?」


ルシファー 「ふふっ、そうね、これもイッセーのお陰よ?ありがとう・・・・・大好きよ」


一誠 「―――ルシファー」


ルシファー 「んっ・・・」


私は自分から顔を近づけイッセーに甘いキスをした。


一誠 「これからも増えるだろうけど、ずっと傍にいてくれ。愛しのルシファー」


ルシファー 「勿論よ、私の、私の愛しいイッセー・・・・・」


巨大な桜の木から桜の花びらが私達に降り注ぐ最中、私はもう一度だけ彼にキスをした―――


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