小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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海へ!


リィンフォースたちを家族に迎えて一時間経過した。女性陣はリィンフォースたちを(ザフィーラは俺達と

一緒にいる)連れて水着を買いに人間界に行って更に一時間経過する


一誠 「そう言えばヴァーリ、禍の団の動きはどうだ?」


ヴァーリ 「今のところは英雄派の動きは無い。旧魔王派はオーフィスを奪還しようと躍起になって

      探している」


一誠 「ご苦労なことだな。まさか、グレードレットと一緒に次元の狭間にいるとはだれも思わないだ

    ろうよ」


ヴァーリ 「俺はお前がグレードレットと死んだはずの魔王と神と一緒に暮らしていたことが人生で一番の

      驚きだった」


真顔でそう言われてもな・・・・・。


ヴァーリ 「それと英雄派の動きが無いと言ったが、一部の奴等がお前を探しているそうだ」


一誠 「まさか・・・・・」


俺は冷や汗を流しヴァーリの口から出た言葉を聞く


ヴァーリ 「曹操とジークフリートだ。理由は理解しているだろう?」


未だに俺を英雄派に加えようとしている曹操、エクスカリバーオルタを狙っているジークフリート


一誠 「面倒だなぁ・・・・・いっそのこと、英雄派の奴らも俺達の仲間に加えるか?」


ヴァーリ 「思い切った事を言うんだな。まあ、俺は強者と戦えれば問題ないんだけどな」


一誠 「戦闘狂、俺達と戦っておいて他の強者と戦いたいのかよ?」


ヴァーリ 「それはそれ、これはこれだ。一誠たちのお陰で新たな力も得た。俺はその力で他の強者と

     戦ってみたいだけだ」


他の強者か・・・・・。直ぐにでも会いそうな気がするぞっと思っていたらダイニングルームの扉が

開きガイア達が入って来た


ガイア 「すまぬ。選ぶのに時間が掛かった。直ぐに海に行こう」


和樹 「水着を着こんでいるんですね?」


レヴィアタン 「あっちで脱げば直ぐに泳げるようにしたの!」


一誠 「成程、まあ、俺達もそんな感じだしな。―――それじゃあ行こうか」



空間に俺達が潜れるぐらいの大きさの穴を開き俺達は其処に潜り海へ向かった



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



『うぅぅぅぅみぃぃぃぃぃぃっ!』


美猴、さくら、レヴィアタン、レヴィ、アリシアが海に着いて開口一番に海に向かって叫んだ。うん、

王道的だな


アスモデウス 「・・・・・ねぇ、あそこにいるのって華佗と貂蝉と卑弥呼じゃない?」


少し離れた砂浜の所に指さすアスモデウス。其処にはピンクのビキニと褌を穿いた貂蝉と卑弥呼の姿が俺の瞳

に捉えた。傍には赤毛の少年もいた・・・・・あ、華佗を抱えてこっちに来た


貂蝉 「ご主人さまぁぁぁぁぁぁん!こんなところに会うなんて奇遇ねん!」


卑弥呼 「がぁはっはっはっ!もしや運命か!?」


華佗 「お前達も海水浴に来たのか?」


一誠 「まあそんなところだ。華佗たちはどうして?」


「偶には休んだ方が良いと貂蝉と卑弥呼に言われて連れてこられたんだ」と苦笑しながら説明してくれた


一誠 「まあ、俺もそう思う・・・・・と、そうだ。三人共、新しい仲間と同時に家族が出来たんだ。

    みんな、こいつ等は俺の仲間の華佗と貂蝉、卑弥呼だ」


リィンフォースたちに紹介をする。リィンフォースたちは貂蝉と卑弥呼の容姿を見て最大に警戒をしながら

自己紹介をした。そのあと華佗たちも誘い一緒に海水浴をする。スイカ割り、ビーチバレー、水泳、釣り(

何故か貂蝉と卑弥呼は素手でマグロを捕獲した)、サーフィン、色々と皆と思い出を作った。勿論、ガイア達

にナンパが来たが『紳士的』に対応して諦めさせる


一誠 「ん?ジェイルとダンタリオン・・・・・それにウーノ達の姿がいない?」


ガイア 「あいつらなら密かに持って来た潜水艦に入って海底の探検をしに行った。それに便乗して

     魔王たちとメイビスも行ったぞ」


リーラ 「夕方ぐらいには戻ってくるかと思います」


俺の隣にいる真紅の水着を纏うガイアとメイド服を着込むリーラがそう教えてくれた。其処にヴァーリチーム

がやって来た。手には網の中に大量の魚類と甲殻類が入っていた


美猴 「大漁♪大漁♪」


ルフェイ 「見てください!こんなに釣れました!」


アーサー 「今夜の晩御飯に丁度良いかと思いまして釣ってきました」


ヴァーリ 「調理を頼むぞ」


おっ、そんじゃあ・・・・・って、調理器具とか無いから作れないぞ


リーラ 「一誠さま、こんなことあろうかと調理器具を持って来て参りました」


一誠 「流石は俺のメイド、ありがとうな」


その数時間後、潜水艦に乗ったメンバー以外のみんなと調理する。そして夕焼けによって朱に染まる

頃にはジェイル達が何やら大きくてかなり古い箱を持って来た。海の中で見つけたのか?


ジェイル 「おや、丁度良かったようだね」


一誠 「ジェイル、アレは何だ?」


ルシファー 「深海のところに発見したの。中身はまだ見ていないけどね?」


アスモデウス 「その上、何か得体のしれない力を感じるの」


得体のしれない力?


レヴィアタン 「うん、私たちとメイビスが触ると拒絶されちゃうんだよ」


古い箱に触れるとバチッ!と眼に見えるほど拒絶反応が起きた


ベルゼブブ 「どうやら人間のジェイルたちには触れられるようだ」


貂蝉 「いたぁいん!」


卑弥呼 「いやん!」


一誠 「・・・・・アレは?」


今度は貂蝉と卑弥呼が触ってみたようだけど何故か拒絶反応が起きた。「あいつ等も人間なのにどうして拒絶

反応が起きる?」と問う


ベルゼブブ 「・・・・・バケモノだと勘違いされているのではないか?」


貂蝉 「酷いわぁん!ベルゼちゃん、私はか弱き漢女で踊り子なのよぅ?」


卑弥呼 「そうじゃ!そうじゃ!」


悪い、貂蝉、卑弥呼。俺もそう思うんだ


ダンタリオン 「そぉ〜れで、イッセーの『幻想殺しの籠手』でこの得体のしれぇ〜ない力で開けれるかも

       しれないと思い持って来たんですよぉ〜!」


一誠 「ああ、そう言う訳」


幻想殺しの籠手を嵌め箱に触れるとガラスが割れた様な音が聞こえた。俺は何を封印しているものだと思い

警戒して重い箱のふたをどける。みんなは箱の中身を見ようと箱の周りに集まり俺と一緒に覗くと


ガイア 「・・・・・大剣?」


それは金色の大剣で宇宙にいると思わせる程の常闇の中に星の輝きをする宝玉が柄から剣先まで埋め込まれて

あり、刃の部分は白銀を輝かせ至る所に不思議な文様が浮かんでいた


『・・・・・まさか、この大剣は・・・・・っ!』


『どうして、そうしてこんな場所に・・・・・っ』


俺の中でゾラードとメリアが畏怖を抱いた。この大剣のことを知っているのか?


『・・・・・我等を封じ込めた大剣です。名は――――』


『封龍剣「神滅龍一門」』


『―――ッ!?』


大剣から声が聞こえた。俺達は古い箱から遠ざかり警戒する。古い箱から大剣が一人で浮かんで宝玉が点滅し

始めた。ここんとこ俺は封印された存在と会うな!?


『よもや、貴様等と再び会うとはな・・・・・』


『その声・・・・・まさかっ・・・・・っ!?』


『創造神・・・・・っ!』


一誠 「・・・・・はっ?」


創・・・・・造神?


リーラ 「一誠さま。御顔がすぐれない様ですがいかがなさいました?」


彼女が心配そうに訊いてくるが俺はそれどころではなかった


一誠 「メリア、ゾラード、皆にも聞こえる様に話してくれ」


俺がそう言うと金色の錫杖と籠手が発現して言葉を発した


『貴様、よくも我等を、我等の友、サマエルを封印してくれたな・・・・・っ!』


『ふん、そもそもサマエルがアダムとイブに禁忌を犯すように仕向けたのが始まりだ』


『だからと言ってサマエルに神の呪い、神の毒を注ぐなどどういうつもりですか!?』


『それだけの事をしたのだ。それ相応の罰を与えねばなるまい』


『そのドラゴンに対する嫌悪、憎悪、怒りは相変わらずの様だな・・・・・っ』


『奴の愚行のお陰で極度のドラゴン嫌いになったからな。今でもこれから先もそれは変わらん』


二匹のドラゴンと創造神の語りが始まった


トーレ 「イッセー・・・・・」


一誠 「言いたい事は解る。あの大剣は創造神らしいな・・・・・どうして大剣に成っているのか不明

    だけど」


メイビス 「創造神!?『始まりの神』ではありませんか!何故、そのような方が・・・・・」


ルシファー 「私たちを造った父でもある神が何で・・・・・?」


さあ、それは俺も解らない。アスモデウスも知らない様子だし


『貴様、名は何と言う?』


ゾラードとメリアと会話していた創造神が俺に尋ねた


一誠 「兵藤一誠」


『兵藤一誠か、一つ聞こう。地球上に存在する生命体では不可能な程の究極の封印を解くなどと貴様は一体

何を考えている?』


一誠 「知るか、そもそも封印されているなんて俺も知らなかったんだ」


『好奇心で開けたか・・・・・それでは何時か『禁断の箱』も他の人間の手によって開けられるであろうな』


嘆息した様な声で言った。禁断の箱・・・・・パンドラの箱の事か?もしかして実在している・・・・・?


チンク 「創造神とやら。何故、大剣になっている?」


『私は肉体が滅ぶ前に魂をこの大剣に定着させ深海の海の底で眠り続けていた』


神でもやっぱり滅ぶ時があったんだな。しかも神は生き永らえようと大剣に魂を定着したのか


和樹 「一つ質問だけど、これからどうするんですか?」


『さあな、封印は解かれてしまったから何をしようか、何をすればいいのか見当もつかん・・・・・』


一誠 「―――ならさ」


封龍剣の柄を握り


一誠 「俺たちの仲間と家族に成らないか?」


『な・・・・・に?』


『主!我は反対だ!こんなバカ神なんかを主の仲間に加えるなどと何を考えている!』


『ゾラードの言う通りです!』


俺の言葉に声を呑む創造神と反対の声を上げるゾラードとメリア。だけど俺は言う


一誠 「目標や夢がなければ行動を起こせないなら俺達と生きてみないか?暇つぶしぐらいなら成る筈だ」


『・・・・・』


創造神は黙り込み考え始めた。


『主!』


一誠 「ゾラード、メリア。お前たちの気持ちも解っているつもりだ。サマエルってドラゴンの友達を封印

   してお前たちも封印した創造神を許せないだろう。でも、こいつは孤独になりかけている。俺は

    こいつを救済したいんだ。ゾラード、メリア、何時かお前等の友達も救済する。だから解ってくれ」


『主・・・・・』


『―――兵藤一誠』


ゾラードとメリアを説得している最中に創造神が俺の名前を呼ぶ


一誠 「決まったか?」


『問う、貴様は一体なにを望んでいる』


一誠 「俺は皆、愛しい人達や仲間たちと幸せに楽しく暮らす事だ。そして苦しむ存在たちを救済しようと

   同時にそう思っている」


質問されたので俺は素直に創造神に俺の望み、願いを言った


『・・・・・貴様の行方を見届けよう。それが答えだ』


一誠 「そっか、これからもよろしくな。創造神」


こうして再び新たな仲間?が増えた。そして俺達はBBQを楽しんでから我が家へ戻った






オマケ



一誠 「創造神、仲間に成ったからゾラードとメリアと仲良くしてくれるか?」


『断る!』


一誠 「即答!?しかもゾラードとメリアまで!」


0.01秒で拒否された!どんだけ嫌なんだよ!?


『何故、私がトカゲごときと仲良くしなければならないといけない!』


『それは我のセリフだ!このバカ神!』


『サマエルと一緒にいただけで我等も封印した奴と仲良くなどできません!寧ろ我とゾラードは

被害者・・・・・いえ、被害龍です!サマエルを止めようとしたのに我等を封印したのですよ!?』


『うるさい!本来ならば貴様等もサマエル同様の罰をしようと思ったが貴様等は馬鹿蛇の愚行を止めようと

した行為に免じて封印にしたのだ!有り難く思え!』


あーあー、喧嘩し始めた・・・・・。もしかして、もっと騒がしくなるのか?


ヴァーリ 「創造神、もしかするとこの場にいるドラゴンでも嫌いなのか?」


そう言えばそうだな?どうなん―――


『何を当然なことを聞くのだ?そんなの当たり前ではないか。私はドラゴン=トカゲが大っ嫌いだ!』


ブチンッ!


あっ、・・・・・キレたような音が聞こえた


ガイア 「我が・・・・・トカゲだと?」


オーフィス 「・・・・・」


『二天龍と称されている私の事をトカゲだと?』


『ゆ、許すまじ・・・・・っ!』


真龍、龍神が怒りを露わにしてニ天龍と龍王が怒りの声音を発した!


『ふん、私からして見ればドラゴンは全てトカゲ同様だ』


『貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!』


オーフィス 「・・・・・お前、嫌い」


おーい、創造神。いくらドラゴンが嫌いでもガイア達を怒らすなよ・・・・・


ヴァーリ 「アルビオンが此処まで怒るのは初めてだ」


龍牙 「ファフニールもですよ・・・・・。」


自分の相棒の様子に少し驚く二天龍と龍王を宿す二人


『何度でも言ってやる!トカゲ!トカゲ!トカゲ!トカゲ!トカゲ!』


『殺す!壊す!』


一誠 「創造神!挑発するな!お前等も仲間なんだからそんな事するな!って、アルビオン!ファフニール!

自分の相棒の意志を関係無く鎧を纏わせるな!?ガイア、オーフィス!その膨大な魔力をこっちに

向けるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」



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