小説『ハイスクールD×D改』
作者:ダーク・シリウス()

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京都へ!



「京都に行ってみたい?」


夕餉の時間、突然ルシファーたちがそう言いだした。今まで何処か行きたいと言わなかった彼女たちにしては

珍しい


「ええ、イッセーたちは学校の行事で京都に行くんでしょ?」


「それはそうですけど、急にどうしたんですか?」


彼女たちの急なお願いに龍牙も不思議そうにしていた


「今まで下界に行こうとは思わなかったけど私たちって一度も家族旅行をしていないでしょ?」


「私たち幽幻龍騎士団全メンバーで何処かに行きたいなぁってそんな話をしていたの」


「そう言う訳だ」


アスモデウス、レヴィアタン、ベルゼブブが龍牙の質問に答える。俺は彼女たちの言葉に共感した


「そうだな。今までみんなで何処かに行ったことは一度もなかったな・・・・・。」


「その上、三泊四日でしょ?またイッセーくんと離れて暮らすのは嫌なの」


それは俺としても嫌だけど・・・・・。ガイアに視線を移すと


「我も賛成だ。一誠、たまには良いではないか?家族旅行をしてもさ」


賛同して微笑む姿を見せる愛しい彼女。その微笑む顔を見て苦笑し


「皆で京都に行こう。和樹、龍牙、シーグヴァイラ姫。お前たちはそのまま修学旅行として京都に行くか?」


「いやだなぁ、皆が京都に行くのに僕たちが行かない訳にはいかないじゃないか」


「幽幻龍騎士団全メンバーの旅行なんて初めてのことですよ?僕たちも一緒に行かないでどうするんですか」


「家の用事と言って修学旅行を参加せずに私イッセーさんたちと一緒に行くわ」


「私も学校を休んで皆さんと一緒に京都に行きたいですわ!」


「立場上私は生徒会の仕事があるので残念ながら皆さんと京都には行けません。申し訳ありません」


ソーナ以外は行く気満々のようだ。ソーナの場合は残念だけど仕方がないな


「リーラ、京都に何軒か俺たちの物件があったよな?」


「はい、旅館やホテル、家、別荘がございます」


「じゃあ、旅館を拠点として京都めぐりをしようか。ソーナは生徒会の仕事が終わった後に京都の旅館に

直接くれば大丈夫だろう」


「―――その手がありましたね。そうすれば半日ですが皆さんと一緒に京都に観光できます」


ポンと手を叩き、嬉しそうに表情を浮かべる


「だけど、こんな大人数で一緒に固まって行動はちょっと難しいよね。編成を組まないと大変だよ?」


――――――っ!!!


和樹の言葉を聞いて女性陣の背後に雷が落ちたような幻覚が見えた。するとジェイルとダンタリオンが

何時の間にか手にはマイクと穴が開いた箱を抱えて口元にマイクを近づけると喋り出した


『第一回!誰がイッセーくんと京都巡りをできるか!を開催する!』


『わああああああああああああああああああっっ!!!』


えっ?何事?ガイアと元四大魔王のルシファーたちと神のメイビス、黒歌、リーラ、ナンバーズ、さくらが

声を張り上げた。それ以外のみんなは頭上に疑問符を浮かべる


「此処に四十一人の他にシスターと聖女たちもがいるがルールは以前と同じ!この箱の中に1〜3の数字が

書かれた紙が入っている黒いカプセルがある!1〜3の数字を引いたものはその日の一日だけイッセーくんと

京都巡りをできる権利だ!無論、ハズレもある。それを引いたものは外れた者同士と一緒に京都巡りをして

貰う!」


あー、もしかして授業参観の時もこんな感じで決めていたのか?だとしたら納得がいく


「そぉーれでは!カプセルを取ってくださぁーい!」


ダンタリオンが皆のところに移動してカプセルを取らせること数分、皆の手には黒いカプセルが持っていた


「それでは、開けて貰おうか!ハズレを引いても恨みっこなし!」


パカッ!


一斉に黒いカプセルを開けた。―――刹那


『やったああああああああああああっ!!!』


『うううぅぅぅぅぅ・・・・・・・。』


喜ぶと悲しみの表情をする皆が解り易かった


『・・・・・・』


中には無表情をする家族もいたけど・・・・・。さてはて、どっち側何だろうな?


「では、誰が一誠と一緒に京都巡りができるかできないかはたった今決まったことだ。我々幽幻龍騎士団は

三日後に京都に観光をしに行く。その間、ちゃんと準備をしておけよ?」


『了解!』


「それでは解散!」


ガイアの言葉に夕餉の時間は終わった。京都か、初めて行くけど楽しみだ

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