小説『魔法少女リリカルなのは〜抜刀龍の生き様〜』
作者:朱雀()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第九話


夕方、だいたい六時頃だろうか?二人の男女が呑気にお茶を啜っていた。
ズズズ〜〜〜〜
バリっ、ボリボリボリボリ
「オレ達行った意味あったか?アルフ」
「無かったみたいだね〜、虎」
「だよな〜〜〜〜(ズズズ〜)うま〜〜」
「そうだね〜〜〜(バリッ)ん!?うま!!」
相変わらず呑気であった。
「てかあいつなんだったんだい?」
「あいつか……………」
――――――――回想――――――――
ある山岳地帯、吊り橋が一つ架かっているだけで下は百メートルあろう高さである。
「この辺りか?」
『はい、間違えありません』
「ありがとう、エリス。さてどこにいるn『誰か!!小生のこの枷を外してくれねーか?』なんだあいつ………」
「あれが黒田みたいだね。写真と同じだよ」
あれが黒田か。なら特訓の成果を見せるときがきた。
「おい、そこの二人。小生の枷を外してくれねーか?」
そう言いながら駆け寄ってきた黒田。
((もしかして落ちたりしないよね…………))
バギャッ!!
「何故じゃぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜」
橋に足を掛けた瞬間橋が崩壊。黒田はそのまま谷底に落ちていった。
「「……………………………………帰ろうか」」
――――――――回想終――――――――
「行くだけ無駄だったわけね」
「まぁそうなるな。(ガラッ)「「「ただいま戻りました〜〜」」」おっ!帰ってきたみたいだな」
「ただいまなの………って龍お兄ちゃんは?」
「まだみたい。というか早いな戻ってくるの」
そう言うと何故か落ち込みぎみになる五人。
「どうしたんだい?」
「実はな………」
―――――――――回想――――――――
ある高台の上。そこに向かい合う五人と一人がいた。
「あなたが最上ですね?」
「いかにも!!我輩は最上義明。偉くて!賢い!狐である!!君達の力が知りたい。かかって来たまえ、安藤くん達」
「安藤じゃありません!!」
フェイトがソニックブームで急接近する。
「わっわっわ〜〜〜!?不意討ちは卑怯だと思わn(ズルッ)あ〜〜〜〜〜〜〜!!(ゴロゴロゴロゴロ)」
キーーーー!!ガシャン!!
「「「「「……………………………………帰ろう(帰るか)」」」」」
あのあと最上は転がり落ちた先にあった道路に落ち、ジャストタイミングで車に跳ねられだそうだ。
――――――――回想終――――――――
「「……………………………………よくやった」」
「「「「「………………………………うん」」」」」
なんなんだ今回の武将は…………。
ガラッ
「「ただいま〜〜」」
「龍お兄ちゃん!!」
「「お疲れ様です!!」」
龍音が帰ってきたみたいだが、
「お前も早くね………」
「いや〜〜〜実はさ」
―――――――また回想―――――――
ある森の中、二つの閃光が幾度となくぶつかり合う。
「ハァァァァァ!!」
「ヌォォォォォ!!」
ガキン!!
「太刀筋に迷いがあるぞ。何があった?話してみな?」
「実は、うちの奥が雷切で盆栽やら源氏物語やらを切っていたのを思い出して……………」
「なんなら忘れたいと」
「あぁ。なんなら殺してくれ」
そう言うことか、
「ならお前も来い!!一撃で勝負を決めようか!!アギト!!」
「おう!!」
「「ユニゾン、イン」」
龍音の甲冑が銀から紅に変わり、刀が朱く燃える。髪は橙色だ。
「でぃやぁぁぁぁぁぁ!!」
「ハァァァァァ!!紅蓮箒星!!」
紅に染まった炎と雷光がぶつかり合った。
ドガーーーーーーーン!!
辺りを土煙が覆う。
「ハァハァハァ………………………」
「良き………戦いで…………………あっ……た……………な(ドサッ)」
――――――――回想終――――――――
「「「「「「「一番まともじゃん!?悩んでた理由は抜きにして」」」」」」」
「そうか?ならお前たちは?」
――――――――説明中――――――――
「はいすいませんでした。一番まともでした、はい」
なんか絞まらねーなおい!!
「まぁみんな今日はお疲れ様。もう7時だし飯くってけ。連絡はしといたからか」
「「「「「「「はい!!」」」」」」」
さすが隊長、太っ腹だな。お言葉に甘えて食って行きますか♪

-10-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのはViVid (5) (角川コミックス・エース 169-7)
新品 \588
中古 \1
(参考価格:\588)