小説『魔法少女リリカルなのは〜抜刀龍の生き様〜』
作者:朱雀()

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第十六話


「「「開け!!巨蟹(金牛)(双魚)の門!!我に汝の力を!!加護を与えたまえ!!」」」
三人の体が光り、そらに上がる。光が晴れるとそれぞれのジャケットや武器が変わっていた。ゼストは装甲部分が赤くなり、それ以外が灰色。髪がオレンジに変わった。武器は長剣が二つ握られていた。もちろん色は赤く染まっていた。クイントはジャケットが黒に統一され、髪が白くなった。ナックルは銀色に染まっていた。メガーヌはジャケットが水色、髪が蒼に染まり目が赤くなっていた。
「長剣など使ったこと無いのだが…………まぁいい。行くぞ!!」
「なにこれ………なんか力が湧いてくる。これなら………………行ける!!」
「あれ?なんにも変わってないような気がするんだけど……………まぁ良いか♪」
三人は敵に向かって走り出した。






「ハァァァァァ!!」
ゼストが慶次に猛チャージをし、長剣を振るう。
「お!?おっさん、初めてにしてはなかなかの太刀筋だね。本気を出さないとやられちまうね」
「(なんだ?頭のなかに使い方が流れてくるみたいだ。それに、体が勝手に動いているきが…………。これはもとから体が覚えていたとしか言えな感覚だな)なら本気を出してくれ」
二人の魔力がさらに高まる。そして、また幾度となく長剣と長刀がぶつかり合う。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「(俺が押され始めた…………だと!?)負けるかぁぁぁぁぁぁ!!」
慶次もなんとか食らい付くが、やはり二刀流にはかなわないらしく、徐々に傷が増えてく。
「これで決める!!」
ゼストが止めを刺そうと構え、魔力をためる。
「シザーズクロス!!」
クロスに長剣を振り抜き、慶次を切り裂く。だが、まだゼストは魔力をためる。
「クラブハンマー!!」
そのまま、片方の長剣を両手で握り、つきだすように砲撃魔法を放った。
「グァァァァァ!!」
吹き飛ばされた慶次は重力に逆らわず地面に落ちた。
「あん……た………強……………かったよ………………また、いつ………か勝負…………した……い……ね………………」
慶次は光の粒子になって消えていった。
「さらば、戦友(とも)よ。またいつかな」
ゼストは慶次(とも)の最後を見守った。






「野郎!?止めやがった!!なんて力なんだ。この怪力女!!」
「誰が怪力女ですって〜〜〜!!」
元親がサーフィンみたいに乗ってクイントに突っ込んだが、簡単に止められた。しかしそれだけでは終わらないのがクイントである。
「デイやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「のゎぁぁぁぁ!!」
そのまま碇ごと元親を投げ飛ばしたのだ。元親が地面に落ちる前に下へ潜り込み、
「やぁぁぁぁ!!」
「グファ!!」
アッパー!!さらに上がったところを、
「せぇぇぇぇい!!」
「ガハッ!!」
踵落とし!!元親は地面に強く叩きつけられた。
「やべ…………………そろそろ決めねぇとな………」
「なら決めましょ?」
二人は一気に詰め寄った。
「でりゃぁぁぁぁ!!」
「猛牛拳舞!!」
碇と拳がぶつかり、辺りを砂塵が覆う。
「クソッ…………負けちまったか…………だが、こんな終わり方も悪くねぇ…………………な…………」
「そう、良かったわね。長曽我部元親」
砂塵と共に元親も光の粒子になって消えていった。
「また会いましょう」






「チェーンナックル!!」
メガーヌが元就に殴りかかる。
「甘い。そんな攻撃、この元就が計算していないとでも思ったか」
元就が光の壁を作る。だが、
「からのドリル!!」
チェーンが束なり尖り回転し壁にあたる。
バリーン!!
壁が音を立てて割れた。
「そんなもの予想の範囲内よ!!」
そこにいた元就はダミーだった。だがメガーヌは不適に笑った。
「それを待っていたわ!!マジックドレイン!!」
元就のダミーは消えた。
「何をした!?」
「吸収したって感じかな?そんなことより大丈夫なの、そんなこと考えていて?」
「な!?」
元就が気づいた時にはすでに遅かった。
「さて、本物はど〜れだ?」
メガーヌが元就から吸収したダミーが周りを囲んでいるからだ。
「正解は、いないでした♪」
彼女が指を鳴らすと、ダミーが一気に爆発した。
「ほう…………中々やるな上にいたとは…………な!?」
さらに元就の頭上にいたダミーも爆発。
「残念ね。私はここよ♪」
「嘘よ。本当はこっち」
「こっちよ、こっち」
元就はメガーヌがだいたいどこにいるかは判断できた。だがそれは周りを囲まれてからだった。
「そこか!!駒どもよ!奴を射ぬけ!!」
「「「はっ」」」
突然、元就の後ろから弓兵が現れた。だが、メガーヌは動揺せずにシールドをはり、防いだ。
「そろそろフィナーレにしましょう?バインド!!」
地面から鎖が数十本でて元就をダミーごと縛り上げる。
「ファントムクリムゾン!!」
ダミーがさっきとは大違いの爆発を起こし、火の柱が天高くそびえるようにたった。火の柱が消えた頃にはすでに元就の姿はなかった。
「……………まぁ、愉しかったわよ。毛利元就。またいつか、今度は純粋に頭で勝負したいわね……」
メガーヌはゼストとクイントのところへ向かった。






――――――――あと☆がき――――――――
どうも、朱雀です。最近、宿題が多すぎてなかなか更新出来ていないなか、寝起き、ただいま6時にやっと執筆終了
だいたいこんな感じのペースの更新になると思いますので、今後ともよろしくです。

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