小説『魔法少女リリカルなのは〜抜刀龍の生き様〜』
作者:朱雀()

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第十九話


龍音達ゾディアーテメンバーが死闘を繰り広げている同時刻、地球
「なんか最近龍さんが学校に来ないけど何かあったにの?」
いつものメンバーであるなのは、フェイト、はやて、すずか、アリサが放課後の教室に集まっていた。
「それがわからんのや……、ザフィーラは仕事でおらんし」
「アルフも仕事って言ってた」
「ユーノ君もなの……」
「と言う事は………」
「「「「「ゾディアーテ関係?」」」」」
「「「………………!?」」」
すると、魔導師である三人が何かに気がついた。
「まさか、とは思うけど…………」
「そのまさかや……」
「「!?」」
「「?」」
普通人の二人はさっぱり話に着いていけていないようだ。
「ちょ、ちょっと!!ワケわからないから説明しなさいよ!!」
「お兄ちゃん達が敵の本拠地に乗り込んだの」
「たぶん、と言うか絶対だと思うよ」
「「!?」」
二人はなのはとフェイトに説明されて、事の重大さを理解した。
「でも、なのはちゃん達の知り合いでこの事を知ってる人って……………………クロノ君「それや!!(バンッ)」は、はやてちゃん!?」
すずかの声を遮り、はやてが勢いよく立ち上がった。
「クロノ君が居ったやんか!何で気づかんかったんや〜……」
「「「!?」」」
他の三人も気づいたようだ。
「じゃあ、繋いでみるね。クロノ?」
すると、空中に画面が浮かび上がった。
『なんだ、フェイトか。こんなときに通信と言うことは、まさかとは思うが』
「お兄ちゃんの居場所を教えてほしいの」
画面に映るクロノの顔が驚きから呆れに変わる。
『やはりか………。艦長、どうします?』
『わかったわ、彼女達をアースラへ』
『了解しました。と言うわけだ、二十分後に石田邸に来てくれ』
「「「「「はい!!」」」」」
彼女達は急いで石田邸に向かった。






石田邸
『全員居るか?』
「大丈夫なの」
『わかった、では転送!!』
クロノの声と同時に五人の足元に魔方陣が現れ、転送された。





アースラ
「事情を教えなさい、クロノ!!」
「わ、わかった、わかったから少し離れてくれないか?」
「う…………ごめん…」
「それで、龍さん達はどこにいるの?」
「たぶん、直に着いているだろうな……あの航行艦速いからな…………」
すずかの問いに答えているうちに一人言にはしってしまう。
「それでどこなんや?」
「あぁすまん。確か……「管理外世界第三十五番“ゲーティルド”」そう、それだ…………って艦長!?」
すると、クロノの後ろからある人物がやって来た。
「「「「「リンディさん!!」」」」」
そう、時空航行艦“アースラ”の艦長である、リンディ・ハラオウン。クロノの母で、フェイトの義母である。
「念のためって事で彼らにサーチャー着けておいたから。あなた達は彼らのところに行きたいんでしょ?」
「「「「「はい!!」」」」」
「わかったわ、エイミィ」
「了解です。タツネ中将はいまゲーティルドにいます」
通信師でエイミィがそう言うと、クルーが真剣な真面目な顔に変わる。
「そう。ではこれより、当艦アースラは管理外世界第三十五番“ゲーティルド”に向けて出航します。各員、持ち場に直ちについて!!」
『『『了解!!』』』
リンディの声にクルーが答え、動き出す。
「さぁ、タツネ君を助けに行きましょう」
「「「「「はい!!」」」」」
アースラは龍音のもとへと出航した。






同時刻、ゲーティルド
木々の間を赤とオレンジが幾重にも重なり火花を散らす。
「一つ聞きたいんだけど」
「何でござるか?」
「お前は何のためにあいつの下にいる?」
「親方様を蘇らせて貰うためでござる!!その為には、貴殿を倒さねばならぬ」
「理解した。ユーノ!!」
ティーダが声をあげる。すると、
「了解!!」
ティーダのジャケットの胸ポケットから、フェレット?が出てきて幸村を縛り上げる。
「なんと!?」
幸村はそのまま倒れた。
「これしきの鎖では、某を縛ってはおけぬで………………か、硬い!?」
鎖を壊そうと力を入れるが、一向に壊れる気配がない。
「そりゃそうだよ。だってそのバインドは“キャンセルバインド”と言って、相手の魔法を封じ、身体強化させなくする効果があるからね♪今の君は、素の体力しかないってことになるよ………って聞いてる!?」
「「ん?すまん(でござる)」」
ユーノが説明するが、幸村とティーダはほとんど耳に入っていないようだ。
「……………もういいよ(泣)」
「そんなことしてる場合じゃねぇぞ?ユーノ。真田幸村、そろそろ終わらせるぞ。開け宝瓶の門、我に汝の力を、加護を与えたまえ!!」
幸村にそう言った後、光に包まれた。光が晴れると、
「……………なんじゃこりゃ!!」
白のTシャツにズボン。青いロングコートを羽織り、手にはアンカーガンではなく、近未来をイメージさせるような銃(スト〇イクフ〇ー〇ムガン〇ムの銃)が両手に握られていた。
「まぁ良いか…………んじゃ行くぞ!!」
幸村に向かって走り出す。
「まだ負ける訳にはいかぬ!!」
鎖を遂に壊した。そして槍をもって飛び上がった。
「鳳凰落!!」
槍を何回か回してティーダ目掛けて急降下してきた。
「バインドシールド!!」
「なんと!?」
「ユーノ!?」
ユーノが幸村の攻撃を受け止める。
「早く決めて!!」
「わかった!!」
ティーダが飛び上がる。
「させ………な!?」
「行かせないよ!!」
さっきのシールドによって幸村は腕を槍ごと縛られていた。
「ティーダ!!」
「あぁ!!ジャッジメント・シーサーペント!!」
二つの銃を繋げ、砲撃を放つ。それは荒れ狂う海を統べる海竜の様に太く、長く、うねっていた。
「ぬぁぁぁぁぁぁ!!」
「うゎぁぁぁぁぁ!!」
幸村はそれに飲み込まれた。
「ユーノ!?」
ティーダは気づいた。ユーノも一緒に飲み込まれたのだ。しかし、その砲撃は意思をもったかのようにユーノだけを吐き出した。
「った〜〜〜…………」
「すまん、ユーノ…………」
「良いよ、避けなかった僕も悪いんだし」
二人の後ろでは、まだ砲撃と言うよりは大蛇と言ったほうが良いものが幸村をまだ捕食していた。そして、大蛇の口から光の粒子が出てきた。幸村は死んだのだ。すると、大蛇はティーダに近寄ってきた。
「ありがとな、えっと…「サーペントだ」サーペント…………え?」
ティーダは固まった。そしてユーノを見た。
「ん?僕じゃないよ」
「と言うことわ………」
「ワシじゃ。何か困ったことがあればいつでも呼んでくれ。ではな」
固まった二人を残し、サーペントは消えていった。二人が現実に戻って来たのは十分後のことだった。



―――――――あとがき―――――――
やっと更新出来ました。と言うかテスト期間中なんですよね(笑)まぁほぼ現実逃避で書いてるようなもんですが(--;)
そう言えば、アクセス数がなんと五万越えているにさっき気付きました。これも皆さんのお陰です。今後とも応援お願いしますm(__)m
でわこの辺でさらば!!(シュバッ)

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