第二十三話
「ディバイーーーーン、バスターァァァァ!!」
「ジェットザンバー!!」
「ディアボリック・エミッション!!」
「ヌゥ!?」
空からの魔法に信長は不意を突かれたが体勢を崩しながらも防いだところを見るとさすがと言える。
「来ちゃった、龍お兄ちゃん」
「出来れば相談してもらいたかったです、龍音さん」
「せや!!うちらも仲間なんやし」
「なのは……フェイト……はやて……」
「あまり役に立たないかも知れませんが、手伝います!!イシダ執務統括官」
『そうよ、こういう時こそ頼ってくれなきゃ』
「クロノ……リンディさん……」
彼女らの言葉を聞いて、龍音の目から迷いが消え、決意が灯った。
「総員に通達!!これより、アースラ組、ティーダ・ランスター、ゼスト・グライガンツ、クイント・ナカジマ、メガーヌ・アルピーノ、ザフィーラ、アルフは容疑者ターメル・ボーバンの捜索。現場指揮はリンディ・ハラオウンが行え。残りの高町なのは、フェイトTハラオウン、八神はやて、ユーノ・スクライア、アギト、白神虎、私は引き続き織田信長の討伐にあたる。良いな?」
『『『『『了解』』』』』
龍音の一声で皆が一斉に動き出した。
「ひれ伏せぇぇい!!」
「ハァァァァ!!」
信長とフェイトが刀を交える。さらにそこへ、
「穿て、ブラッディダガー!!」
「アクセルシューター!!」
はやてとなのはが魔法を放つ。
「フン!!」
信長はショットガンで相殺した。さらに
「バーチカル!!」
「チィィ!!」
上から虎が切り下ろしにかかる。だが信長は弾き飛ばした。
「斬!!」
その隙をつき懐に潜り込み、抜刀する、
「ハァァ!!」
が、信長が禍々しいオーラを纏ったとたん、龍音は吹き飛ばされた。
「な、なんなの……」
「魔王そのものやな………」
「勝てるかな?」
三人がそう言うのも無理はない。信長の背後に魔王とおぼしき影が“見える”のではなく“現している”のだから。すると信長は半時計回りに刀を振るった。
「な!?」
「影まで攻撃してくんのかよ!?」
そう、ただの斬撃ではなく、後ろの影も同じく攻撃をしてくるのだ。
「(どうするか………ん?そうか!!奴がパワーアップしたならこっちだってすればいい)アギト!!黄道の加護を!!」
「おう!!開け、清純の門!!我に汝の力を、加護を与えたまえ!!」
アギトの体が光り、髪が白に、服は紅に染まった。
「すげぇ、力が湧いてくる」
「アギト、やってくれ」
「おう!!トゥワイスマジック!!」
アギトが魔法を発動した。すると、皆の魔力が倍加された。
「フェイトちゃん、はやてちゃん」
「いけるよ」
「うちもや」
三人は一斉攻撃を始めた。
「お前ら、時間を稼いでくれ!!」
『『『了解』』』
なのは達に虎とアギトが加勢し信長を食い止める。
「世界の未来を守るため、勇気と力がレボリューション!!龍騎召喚!!進化せよ、ライフ・ストリーム・ドラゴン!!」
「龍亞、皆の魔力を」
ライフ・ストリート・ドラゴンこと龍亞から光の粉が出ると、龍音達の魔力が元の分の半分まで回復した。
「「「すごい………」」」
「さすが龍音ってところだな」
「だな」
「龍亞!!」
「ヌァァァァ!!」
龍亞の咆哮が唸りをあげ信長に直撃する。
「ありがとな龍亞」
「あぁ」
龍亞が姿を消したとたん、背後から不気味な声がした。
「ヌはははははははは!!我は死なぬ!!」
『『『!?』』』
信長が生き返ったのだ。後ろの影が実体化したおまけ付きで。
「やべ……………召喚する魔力ねぇぞ」
『『『!?』』』
だが信長はそんなのお構いなしに斬りかかってくる。
「グぁぁぁぁ!!」
『『『龍((音さん)))(音)(お兄ちゃん)!?』』』
龍音は刀で受けようとするも呆気なく破られ、斬り伏せられた。
「とどめだ」
躊躇なく信長は刀を振るった。皆が龍音の死を覚悟した。がその時、
ガキィィン!!
「なに…………!?」
星と悪魔が舞い降りた。