小説『魔法少女リリカルなのは〜抜刀龍の生き様〜』
作者:朱雀()

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第二話


俺達は翠屋に向かっている。まぁ六年ぶりの再開としてのつもりだったのだが、アギトに申し訳ない事をしてしまったのでケーキを奢るために行くようなものでもある。
「地球って結構キレイだな」
「まぁそうだな。昔と何にも変わっていないな」
そんな感じで少し観光も混ざっていた。
「さて、そろそろ翠屋だ」
「よっしゃ!食べまくるぜ〜」
ほどほどにしてくれ、とは言えないよな………。
『マスター、到着』
「ありがとう、星」
ん?あれはなのはと……………
『フェイトTハラオウン、八神はやて』
あぁ、あの二人が………。

カランカラン

「確か……「タツネ・イシダ」せやそんな名前や………………って誰………や………………」
「よぅ」
「「「「「……………………………………」」」」」
驚かしたか?
「「「龍お兄ちゃん!!((タツネ・イシダ中将!?))」」」
なのはは抱き付いてきて、八神とハラオウンは驚きつつ敬礼してきた。
「お母さん、お父さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん!!龍お兄ちゃんが生きてた!!」
「「「「なんだって!?」」」」
奥から高町一家ご登場。激しい勢いで。
「なぜ生きてた!!龍音!!」
「連絡のひとつでもしてよ」
「良かったわ、生きてて」
「だな」
四者四様の反応が返ってきた。
「今説明しますから。少しおちついてください」



――――――――説明中――――――――



「「「「「「「なるほど」」」」」」」
納得してくれたみたいだが、
「「「「「その子供誰?」」」」」
そっちに矛先が!?
「タツネ中将、もしかしてユニゾンデバイスとちゃいますか?」
「ビンゴ。彼女はアギト。ユニゾンデバイスだ。あとハラオウンと八神、普通に呼んでくれ。むず痒いんだ階級で呼ばれるのは」
「「は、はい!!」」
「龍、まだだめか?」
「……………もう良いぞ」
「よっしゃ!ならこれとこれとこれ。あとここの三つをくれ!」
「だそうですよ、桃子さん」
「え……えぇ」
まぁまだ夕飯まで時間あるしいいか。
そのあと二時間ほど翠屋で過ごした。



「なのは。明日から新学期か?」
「うん。明日から中学二年生。それがどうしたの?」「いや、明日から近くの中学校で先生やるからなと思って」
「「「「「!!」」」」」
なんだ!?五人の目付きが変わった!?
「龍音さん、それってどこですか?」
すずか、笑っているみたいだけど凄く怖いのですが?
「確か私立聖祥大学付属中学校だったかな?」
「ほんとですか!?」
「あ………あぁ」
五人の目が輝き出した。そんなに嬉しいのか?
『マスター、時間』
「もうそんな時間か。士朗さん、お邪魔しました。アギト行くぞ」
「おう。ケーキ旨かったぞ」
「ありがとう、アギトちゃん。いつでも来てくれ」
やっぱり優しいわ、士朗さん。
「龍音、今度一本」
「あぁ、受けてたつ!!恭也」
相変わらずだな恭也も。
俺達は翠屋を後にした。
余談だが、あのあとなのは達五人は、俺が赴任してくることがうれしくて三十分近く物思いに耽っていたらしい。
「そんなに嬉しいものなのか?」
「じゃないか?」
『同意』
さいですか………

-3-
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