小説『魔法少女リリカルなのは〜抜刀龍の生き様〜』
作者:朱雀()

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第六話


カタカタカタカタ
「さて、明日の宿題も完成したし帰りますk『大変だ!!龍』どうしたいきなり」
アギトから緊急通信が入った。
『臨海公園にボーバンが蘇らせた死者が現れたんだ!!。今なのはとフェイト、はやてが巻き込まれたかたちで戦闘ちゅ「写真は?」あ、あるけど。これだ』
ま、まさか……………
「し、島津……………義弘だと…………」
『どうしたんだよ?』
「いや、なんでもない。今行く」
俺は学校を後にした。




「近頃の若いもんはこんなもんなんかえ?手応えがなかね…」
「強いの…………」
「あの大剣、相当パワーがある…………」
「それでいて速いなんて、勝ち目無いやん!?」
あの人は一体なんなの?そう言えば、この間白神君が補習室に呼ばれてたけど何か関係あるのかな?
「戦いの最中に考え事はいかんど!!喝!!」
「「「キャー!!」」」
一声で吹き飛ばされた!?
「立ってられるかの?」
肩に大剣を担ぐと魔力をため始めた。
「ハァァァァ!!」
大剣を振り下ろすと斬撃が飛んできた。
(やられる…………)
「王者の鼓動、今ここに列をなす。天地鳴動の力を見るが良い!!龍騎召喚!!打ち砕け!!レッドデーモンズドラゴン!!」
(登場して早々だが、仕方がない。アブソリュートパワーフォース!!)
斬撃は私たちには当たらなかった。赤と黒の龍が打ち消したのだ。
「龍お兄ちゃん?」
「あぁ」




「貴殿は島津義弘とお見受けいたす」
「ほぉ、わしをしっちゅつかね?よかねよかね!!」
やはりな。
「では、ここで一本お願いします」
「ならいくど!!でぃやぁぁぁぁ!!」
「ハァァァァァ!!」
大剣と刀がぶつかりあう。幾度となくぶつかり、
「ハァ!!」
「ぬぉぉ!?」
島津がよろめく。
(その時を待っていた!!)
ジャックが畳み掛ける。しかし
「喝!!」
(ぬぉあ!?)
「な!?ジャックが…………」
そう、一声で吹き飛ばされたのだ。
「隙あり!!」
「やべ!?流星」
俺は魔法で加速した。
「中々やりおるの?」
「(ん?なぜ連続攻撃をしてこない?……………まさか!!)ジャック!!あいつの一刀目を喰らうな!!」
(よくわからんが了解した!!)
(もしこの予想が当たっているなら、“一刀目”を当てないと次の攻撃を繰り出せない!!)
俺は空に飛び立った。
「夜空に輝く七つの星よ。我が声に答えてくれ!!」
島津を中心に六つの魔力球が円を作り、対角線同士が魔力の糸を出しながら回転し島津を縛り付ける。その頭上には俺。そして俺を遥かに越える程の魔力球が浮いている。
「ぐぉぉ!!動けんたい!!」
「ジャック!!離脱しろ!!」
(あぁ!!)
時は来た。俺はゆっくり腕を振り下ろす。
「七つの星に裁かれよ!!北斗七星!!」
巨大な魔力球が島津に直撃した。
「まさか、こんなに強か若いもんがおるとは…………。おいどんは感激じゃ……」
そう言い残し、島津は光の粒子になって消えていった。

-7-
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