雨が冷たい。痛い。小さく軽い体は飛ばされそうになる。
少しでも飛ばされないようにと人間姿になった。
島の奥へ奥へと入って行き、ルリのもともといたところにいた。
じっとしているだけだから、体温、体力が奪われていく。
木の下にいても、葉っぱは意味なかった。大きな木でもこの激しい雨風からは守ってくれなかった。
せめてご飯をもらってきてからここへくればよかったな。後悔した。
ひとまず、寝よう。そして、知らぬ間にいやなことは過ぎてしまえばいいんだ。
そんな思いで眠りについた。