ゾロとルリは医務室にいた。
ルリは4人でやっとのことで室内にいれたのだ。
ナミはルリの頭を優しくなでていた。
「どうしちゃったのよ、ルリ。」
「ああーん!ナミすわあん、僕もナデナデちてぇ……♥」
ナミは怒りで肩を震わせた。
「状況を読めぇ!」
サンジはナミに殴られる。
「はぁーい、サンジく〜ん痛かったでちゅね〜。」
ウソップがナミのマネをしてサンジの頭を撫でた。
サンジは足を振り上げてウソップの頭に振り下ろす。鈍い音が船内に響いた。
「いたたたたたた……」
ゾロはわき腹をかかえてうめいていた。
状況を見ると、見事に貫通していた。ほかにもひっかき傷やかまれた跡が所々に目立っていた。
「クソマリモがルリちゃんに手を出さなければそんな怪我はなかったんだ。」
「あぁ?あのまま暴走させてたらこの船はどうなってたと思ってんだ!クソコック!」
しかしゾロがまたうずくまる。サンジはたばこを吸ってはいた。
ルリは胴に包帯がグルグルと巻かれていた。気を失ったかのように眠っている猛獣姿のルリ。
ルフィはゆっくりと立ち上がって部屋を出て行った。
「ルフィのやつ、相当ショック受けてやがんな。」
「サンジ君。悪いけど、この部屋でルリの横にいてあげて。また暴れだすかもしれないから。」
「わかりました。ナミさん。おやすみなさい。ほら、ウソップも寝ろ。疲れてんだろ。」
「おやすみ。」「フワァ……」
二人はじぶんたちの部屋へ帰って行った。