やがてサンジがむっくりと起き上がった。
「あ……おい、ゾロ。」
サンジがゾロを揺さぶった。
「……なんだよ。」
「見ろよ、ルリちゃんがもとに戻ってる。」
ゾロが面倒くさそうにルリを見下ろした。
気持ちよさそうに丸まっている。
「昨日って、何か特別な日だったか?」
「……そういえばナミさんが満月の日だって言ってたような。」
サンジが頭をかきむしりながら言った。
「あ、起きてたの。ああ!ルリがもとに戻ってる!見てよウソップ!」
「さっきから見てる。いったい何があったんだ?」
「ルフィは?」
「あいつ、まだすねてやがる。飯なんかくわねェとか言ってるけど、あいつの腹がグーグー鳴いてやがる。」
ウソップがおどけながら言うと、サンジが立ち上がった。
「よし。とびっきりうまいもんを作るか。」
サンジは腕をまわしながら部屋を出て行った。
「さぁ、みんなラウンジへ行きましょう。今日はいい天気よ。」
そういうと、全員がラウンジへ出ていった。