小説『ONE PIECE 麦わら一味』
作者:ちわわ♪()

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 ふたたびラウンジに出て眠っているゾロの横に来た。

 唯一あまりルリに興味がないのはゾロかもしれない。でもルリには好都合だ。

「ウグウ……」

 ゾロが伸びをした。そして横にいるルリを上から眺める。

「おお。お前か。」

「は、はあ……」

 上から眺められるという迫力に思わず上目使いになってしまう。

 特に話題は用意していなかったから、どうしていいかわからなかった。でも行き場はここしかない。

 ふとゾロの胴に巻かれた包帯が目に付く。

「あのぉ……この包帯って。」

「……ん?あ、これか。」

「私がやってしまったんですよね。ごめんなさい。大丈夫ですか?痛くない?」

 おそるおそる尋ねる。

「人の心配ばっかしてやがるが……お前こそ大丈夫なのか?」

 さっき勢いよく外した後、また胴に包帯を巻いてもらった。

「私は……もう平気です。ほら!」

 その場で宙返りをした。そしてその場で座ってゾロを見上げた。

「ふっ。」

 少しゾロの表情が柔らかくなった。いつものゾロからルリのイメージは変わった。

 またゴロリとなっていびきをかき始めた。

「もう寝たの?早っ!」

 ルリはしっぽでゾロの頬を撫でた。

 そしてゾロにぴったりと寄り添って一緒にねむった。
 

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