小説『ONE PIECE 麦わら一味』
作者:ちわわ♪()

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 やがて、そんなこんなで砂漠の国、アラバスタについた。

 そして、ビビとカルーが仲間として加わった。

 ルリは、ビビとべったりくっついている。年齢が同じ、ということもあるが、動物に優しいビビ。

「ルリちゃん。ブラッシングしてあげるから。膝、おいで〜。」

「グアッ!」

 カルーがルリを跳ね飛ばした。

「フギャアッ!カルー、やめてよね!あんた今やってもらったでしょ!」

「グゥ!」

 カルーとは仲が悪い。どうやらルリに嫉妬しているらしい。

「んもう。カルーとルリちゃんは仲悪いわね〜。仲よくやってよ。」

「無理!」「グワッ!」

 ルリとカルーはプイッとお互いそっぽを向いた。

 そして、ルリはピョコピョコッとビビの膝の上に丸まった。

 その背中をビビは優しく撫でた。ルリは気持ちよさそうにグルグルとのどを鳴らす。

「グゥ……」

 カルーはショボンとうなだれた。

「カルー。大好きだからね〜。」

 ビビはカルーの頭を引き寄せて抱きしめた。

「ぐわああ!」

 カルーはうれしそうな声を上げた。

「ふんっ!別にうらやましくなんかないんだからね!」

「あーら。うらやましいんだ〜。」

 ナミがドアを開けて入ってきた。ニヤニヤしながら。

「ナ……ナミちゃん!」

「あたしがスリスリしてあげよっかぁ?」

 ナミがニコニコしながら歩み寄ってきた。ルリの額に汗が一筋流れた。

「い、い、いやあ……べ、別にいいかなー、なんて……」

「え、なに?いいって?」

 そういうと、ナミはルリを抱き上げた。

「い、いやあああああああああああ!」

 ルリはその後、散々ナミにかわいがられた。

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