やがて、そんなこんなで砂漠の国、アラバスタについた。
そして、ビビとカルーが仲間として加わった。
ルリは、ビビとべったりくっついている。年齢が同じ、ということもあるが、動物に優しいビビ。
「ルリちゃん。ブラッシングしてあげるから。膝、おいで〜。」
「グアッ!」
カルーがルリを跳ね飛ばした。
「フギャアッ!カルー、やめてよね!あんた今やってもらったでしょ!」
「グゥ!」
カルーとは仲が悪い。どうやらルリに嫉妬しているらしい。
「んもう。カルーとルリちゃんは仲悪いわね〜。仲よくやってよ。」
「無理!」「グワッ!」
ルリとカルーはプイッとお互いそっぽを向いた。
そして、ルリはピョコピョコッとビビの膝の上に丸まった。
その背中をビビは優しく撫でた。ルリは気持ちよさそうにグルグルとのどを鳴らす。
「グゥ……」
カルーはショボンとうなだれた。
「カルー。大好きだからね〜。」
ビビはカルーの頭を引き寄せて抱きしめた。
「ぐわああ!」
カルーはうれしそうな声を上げた。
「ふんっ!別にうらやましくなんかないんだからね!」
「あーら。うらやましいんだ〜。」
ナミがドアを開けて入ってきた。ニヤニヤしながら。
「ナ……ナミちゃん!」
「あたしがスリスリしてあげよっかぁ?」
ナミがニコニコしながら歩み寄ってきた。ルリの額に汗が一筋流れた。
「い、い、いやあ……べ、別にいいかなー、なんて……」
「え、なに?いいって?」
そういうと、ナミはルリを抱き上げた。
「い、いやあああああああああああ!」
ルリはその後、散々ナミにかわいがられた。