そしてクリームヒルデはやって来る、俺が正座させられている拷問部屋へと。
いつでも剣を抜くぞと言わんばかりに腰の長剣に手を掛けて、扉に手を掛ける。
中から聞こえる叫び声など全く気にせず、勢いよく開けてみせた。
「河原 郁葉!貴様に」
「ぎぇピー!!!!!!!!!それは痛い痛い痛い!!!!!!」
クリームヒルデの決め台詞は俺の絶叫にかき消された。
ちなみに俺は今、ミカに関節技を決められ悶えている最中だが実はわずかなちっぱいも押し付けられているので満足している。
しかしそのこともミカにはばれているのでもっと痛い目にあっているのだ。
姫様?飽きちゃったみたいでとなりで本読んでるよ。
そんな中、一人展開についていけないクリームヒルデ。
先程までの勢いは完全に崩れ、ただ立ちつくしているばかりである。
「うん?クリーム、どうしたのだ?」
ふと、メガネを掛けて可愛らしくなっている姫が首を傾げる……あぁ可愛い。あ、ミカさんそれ痛い痛い。
「あ、マリア……でなくて姫様。あの変態に用があるのですが……」
変態は定着してんのか、そうなのか。